「バカほど自分を優秀だと思う」ダニング=クルーガー効果。キャラをデッサンしよう

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「アフロ大仏」で有名な京都・金戒光明寺の「五劫思惟阿弥陀仏」

修行しすぎて髪が伸びすぎたという由来だが、アフロにしか見えない。この仏像の手前には別の立派な美しい仏像も立っているのだけど、みんな見向きもしない。仏像が美しいことは普通だからだ。

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関連グッズも人気だ。

「ストーリーには限界がある。キャラクターを立てなさい」となんども小池一夫先生から習ったけど、キャラクターとは何かしら極端なことだ。

練習にいいのは、身近な友人知人の極端な面を、マンガや小説などで試しに描いてみること。例えば私の友人で、ダニング=クルーガー効果(自分を過信してしまう心理的傾向)の典型のような方がいる。とても人間らしくて愛らしい。例えば次のような会話をする。

「谷口さん、天気の子みました?君の名は。と比べてどう思います?」
「おもしろかったですよ」
「(勝ち誇った顔で)実はあれは良くないんですよ。「君の名は。」で抑えていた新海誠のフェチズムが出てきていて、ターゲットが狭くなっている」

この方はコンテンツを造る職業でないのに、コンテンツ造りをやっていれば自明なことを自慢げに勝ち誇って話す癖があり、そこに愛嬌がある。例えばこういったキャラは上司役で描くとコメディマンガになりやすい。

「みんなが知っていることを自分だけが知っていると思い込んでいる人」という設定にすれば会話文は描きやすい。他人の批判ではなくて、私も含めて誰しもそういう面はあるので、自己批判のつもりで書けば毒は薄められる。

身近な人の特徴を、どの物語でどう配置すれば面白くなるのか、というシュミレーションはいい練習になる。いきなりキャラクターを作れっていわれても困るとおもうので、まずは身近な人を描くところからやるとやりやすい。

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