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【選挙ウォッチャー】 東京都知事選2024・N国党の30人擁立計画の解説。

 6月20日告示、7月7日投票で、東京都知事選が行われますが、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」は、30人の候補者を擁立する計画を立てています。
 4月11日には東京都庁で記者会見をして、そのうちの13人(会見に来たのは12人)のお披露目が行われました。
 ぶっちゃけ、うだつの上がらないアホでポンコツのN国信者たちが東京都知事選に立候補したところで、全員がド泡沫候補なので、僕が長澤まさみちゃんと結婚するよりも当選の確率が低く、もはや何のために30人も擁立するのかが全然わからないと思います。

 そこで、本日は反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」を専門に追いかけている選挙ウォッチャーちだいが、この「30人擁立計画」がどのようなものなのかを、わかりやすく解説します。




■ 狙いは「選挙掲示板を使った広告権」の売買

 言うまでもありませんが、尊師・立花孝志は、擁立した候補の誰かを当選させようなんて最初から考えていません。表向きは「選挙に関心を持ってほしいから」と言っていますが、そもそも「アホを30人擁立したら選挙に対する関心が高まるのか?」という話です。
 では、本当の狙いは何なのか。

選挙ポスターを貼る掲示板に、立候補していない者に貼る権利を与えると発言する立花孝志

 それは、選挙ポスター掲示板を使って「選挙に立候補していない人たちが好きなポスターを貼る権利を売ること」です。YouTuberになりたい人などが知名度を上げるために、1ヶ所5000円(6月以降は1万円)で、掲示板に候補者とは無関係のポスターを貼って宣伝できる権利が買えるという話になっています。
 ある意味、広告代理店のようなことをしようとしているのです。
 立花孝志は具体的に説明していませんが、5000円はあくまで「ショバ代」で、掲示板に貼るポスターをデザインして印刷するとなれば、ネット選挙株式会社で別途3万円ほどの料金がかかるとみられます。
 しかし、選挙は何かの宣伝をするためにあるのではありません。
 選挙にはたびたび「それで勝てると思ってるのかよ!」という泡沫候補のオジサンが出てきたりしますが、彼らも一応は「もし当選したら、東京都でこんなことをやろう」という志は持っています。どんなにトンチンカンな公約でも、少なくとも選挙を使って遊んでいるわけでもなければ、金儲けをしようと思っているわけでもありません。

ポスターをネットで販売できるようにすると語る立花孝志(引用元リンク

 このポスターを貼る権利は、4月14日からオンライン販売される見込みとなっており、現在、その準備が進められていると説明しています。これを立花孝志は「選挙フェス」などと表現していますが、ただ単に「選挙とは何か」「なぜ選挙は大切か」という小学校で習う基本中の基本の話を理解できないアホが、ポスター掲示板を使って何かを宣伝しようという話になっているだけです。


■ 立候補する者たちは、ただのカカシである

立候補するのは、いまだにN国信者となっている、うだつの上がらない人たち

 シワだらけのYシャツをだらしなく着て、意気込みをラップで語る男。
 立候補してくるのは、およそ社会常識が欠落し、物の善悪の判断がつかないオジサンやオバサンです。全部で127人が当選する東京都議選ならともかく、たった1人しか当選しない東京都知事選に30人も候補者を擁立しようというのですから、地球に隕石が落ちてきて頭にぶつかって死ぬぐらいの確率で当選することがあったとしても、絶対的に残りの29人は物理的に落選してしまうので、多くの人が「気は確かか?」と思うでしょうが、やりたいことが「ポスター掲示板を使ったビジネス」であるため、彼らはただのカカシに過ぎません。なので、どんなにバカでも、どんなにポンコツでも、どんなにうだつの上がらない人であっても、まったく関係がありません。

2023年の統一地方選では和光市議選に立候補して落選している舟橋夢人

 僕はかねてから「N国信者=うだつの上がらない人たち」であると指摘しています。例えば、2022年の参院選では静岡県選挙区から立候補していた舟橋夢人は、記者会見で「当選したら、東京都を日本から独立させ、東京国を作る」と言いました。半分ギャグのつもりなのでしょうが、舟橋夢人は58歳です。

2023年の統一地方選では東大和市議選に立候補して落選している前田太一

 あるいは、元警察官だという前田太一の公約は、「売春防止法の取締の廃止」「ハプニングバーの公然わいせつ罪取締の廃止」です。スケベをこじらせて、おかしな方向に行っています。百歩譲って「売春やハプニングバーを合法化しよう」というなら話も分かりますが、法律をそのままに「警察が取り締まらないようにする」と言っているのですから、不法行為を放置する社会を望んでいるバカです。これ以外に「都営地下鉄をはじめとする電車の運賃を引き上げることで車内混雑を解消する」とも言っており、公共交通の意味をまったく理解していません。そんなにお金があって混んでいる電車に乗りたくないなら、タクシーやハイヤーで移動したらよろしいだけで、日頃から電車に乗っているオマエが運賃を上げたら、オマエから先に電車に乗れなくなるということを理解できていません。まさに「肉屋を支持する豚」の典型なのです。しかも、JRでは普通列車にもどんどん「グリーン車」が導入されるようになっているため、お金持ちは楽チンに座って移動できるようになっています。

昨年の統一地方選では、越谷市議選に立候補して落選しているプラチナN信の山田信一

 3月23日には、30歳女性の「みんなでつくる党」大津綾香党首を6時間以上にわたって追いかけ回した「プラチナN信」の山田信一。もはや大津綾香党首のストーカーと言っても過言ではありません。

 大津綾香党首を凸して撮影するために、「みんなでつくる党」の事務所にも凸をしてしまう、めっちゃ危ないオジサンです。彼が「プラチナN信」と呼ばれるようになったのは、N国信者には5段階のランクが存在し、最もステータスの高いとされる「プラチナランク」のN国信者だからです。まさにカルト宗教のような構造になっているのです。

昨年の統一地方選では、北広島市議選に立候補して落選している福原志瑠美

 仕上がっているのは、男性だけではありません。
 13人いる候補者の中で、唯一の女性である福原志瑠美は、「潜在意識コーチ」という肩書きです。人のカラダには小宇宙(インナーコスモス)なるものが広がっており、重大な決断をする時にはインナーコスモスに話しかけるのだと言っている、スピリチュアル系のオバサンです。
 ある日、数百億円の資産家から「財産の半分を渡してもいいので、俺の男を蘇らせてくれ」と愛人契約を持ち掛けられ、まずは手付金としてアタッシュケースに入った1億円を見せられたけど、なかやまきんに君よろしく「おい、私のインナーコスモス! 愛人になるのか、ならないのか、どっちなんだい! やーらない!」と決めたことを自慢していた女性です。
 立候補するようなN国信者というものが、だいたいどんな人たちなのかがわかったでしょうか。まさに「うだつの上がらない人生」を過ごし、物の善悪の判断がつかないぐらいに頭が悪いので、N国信者になってしまっていると言えます。


■ N国党は本当に30人を擁立できるのか

うだつの上がらない12人とともに、東京都庁で記者会見をした尊師・立花孝志

 今回、30人ではなく、あえて13人(記者会見では12人)しか候補者を発表しなかったのは、現状、立候補させられるのが12~13人程度しかいないからではないかと思います。
 カカシとして候補者を立てるだけなら、越智寛之、神谷幸太郎、古船場謙人など、まだまだディープなN国信者はそれなりにいるので、そんなに難しくはありません。せっかくの記者会見なので、「政治家女子48党」の時のように、ドーンと30人を一気に発表した方が話題になるのに、あえて13人の段階で発表しているということは、現実問題として、これくらいの人数しか出せないからではないかと考えられます。
 当初は、事情をよく知らない記者たちを前に「9000万円の供託金は目処がついた」とホラッチョしていた立花孝志でしたが、党の事情をよく知る僕の質問には「目処がついているのは3600万円」と説明しました。3600万円で立候補できるのは、ちょうど12人ですから、まさに党の懐事情とピッタリ合っています。
 おそらく12人の段階で発表することで、新たに300万円の供託金を自腹で用意して立候補してくれる候補を探し、見つかれば擁立するというスタンスを取りたいのだと思いますが、立花孝志はこれまで3ヶ月以上、銀座のバーでアルバイトをしながら、スポンサー探しに明け暮れてきたのに、結果として、これしか用意できていいなので、追加で集めるにしても、たかが知れているのではないかと考えられます。

 記者会見の時間は限られており、フリーランスの身分で会見に入れてもらっているため、手短に1問だけ質問をしようと思っていましたが、許される範囲で追加の1問をやらせていただきました。
 尊師・立花孝志は、最近、「政治はお金を扱う仕事なので、経営感覚の優れたお金持ちがやるべきだ」と主張するようになっていますが、肝心の立花孝志自身が、これまで旧N国党にしろ、立花孝志ひとり放送局株式会社にしろ、チューナーレスモンター販売事業にしろ、すべてにおいて大赤字をこいており、一度も黒字経営したことがありません。今回の「ポスター掲示板を使った広告ショバ代ビジネス」も、このまま大赤字で終わるでしょう。国政政党に至っては返済できなくなった11億円の借金を大津綾香党首に被せてトンズラぶっこくつもりだったのに、まさかの反撃を喰らい、国政政党ごと持って行かれた末に、立花孝志に8000万円の詐欺既遂疑惑が発生し、この質問や追及からは発狂しながら逃げ回っています。 

 先日は、ドワンゴ顧問の川上量生さんとの対談の真っ最中に、この8000万円の詐欺既遂疑惑について、あまりに質問されたくないばっかりに、いきなりスマホを出して、阪神タイガースの応援を始めてしまうほどでした。
 対談の前は、あれだけ「自分は口喧嘩が日本一強い」と豪語していたにもかかわらず、いざ対談になったら「ぐぬぬ」になり、最終的に川上量生さんの「顔が気持ち悪い」と言って逃げ出す醜態を晒した尊師・立花孝志。
 多くの人が「めっちゃ弱ッ!」と呆気に取られる中、何があっても「さすが立花さん!」と言ってしまう、通称「さすたち」のN国信者たちは、それでも洗脳から解けず、「俺も気持ち悪いと思ってた、さすたち!」でした。なので、今でも立花孝志を「尊師」として崇めるN国信者は、それなりの数がいるのですが、基本的には「うだつの上がらない人たち」なので、お金は出さないのです。最も象徴的なのは、堀江貴文や井川意高といった人たちとマブダチであるにもかかわらず、彼らがビタ一文、立花孝志にはお金を出していないということです。お金を出すのは、いつも末端のN国信者たちなのです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

12枚ぐらいのポスターではまったく宣伝にならないので、中途半端に終わりそうである

 記者会見が行われたその日の夕方には、一般紙でも「N国党が東京都知事選に30人を擁立する」とストレートに書いて伝えていましたが、かねてから言っているように、N国党は「反社会的カルト集団」なので、何でもストレートに伝えるのは非常に良くないと考えています。
 立花孝志が主張する表向きの話をそのまま書いてしまうと、まるで選挙に関心を高めるために、まるで民主主義を大切にしているかのような印象を持たせてしまいますが、実際はまったくの「真逆」です。
 立花孝志がやりたいことは、「ポスター掲示板のショバ代を売る」という今まで見たことがない「選挙を使ったビジネス」を繰り広げ、堀江貴文から褒められたいだけなのです。記者会見の場では、NHKの記者だけが指摘をしていましたが、これは「民主主義の破壊」そのものです。だから、N国党や立花孝志を報じる時には気を付けなければならないのです。


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