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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#120)。

本当に深刻な出来事が現在進行形で起こっていると思っています。かねてから経営難が指摘されていた「NHKから国民を守る党」が、N国信者から新たに4億円以上の借金をして、来年のオリンピック後にあるかもしれないという解散総選挙に備えるそうです。ただ、これまで「NHKから国民を守る党」の動向をチェックし続けている我々に言わせれば、党に貸したその100万円単位のお金が返ってくる可能性は「限りなく低い」と考えています。年利10%(2021年度からは5%に変更)という条件で貸したお金は、貸し倒れに終わる可能性が高いと見ているのです。忘れないでください、僕はこれまでずっとN国信者の皆さんに対し、わざわざ無料記事でリスクを指摘しています。それでも信じるのは皆さんの自由ですが、確かに僕は皆さんに警告を出しました。


■ 汚いメモ書きで管理される4億円

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皆さんは、銀行や消費者金融で借金をしたことがあるでしょうか。もしかすると、今日の今日まで借金をしたことは一度もないという人も少なくないと思いますので、車のローンや携帯電話の分割払いでもいいかもしれません。どこかから少しでもお金を借りようと思ったら、通常は「契約書」なるものが存在します。非常に細かく規約が定められているので、いちいち読むのが面倒臭いのですが、いちいち読むのが面倒臭いぐらいの規約や注意事項が並べられているのは、企業がお金を返してもらえなくなるリスクを少しでも回避するためです。お金を払わずにバックレる人がいても、ちゃんと「お金を返してくれ」と言わなければなりませんし、「は?何のことですか?」と言ってくるバカがいても契約書があれば、「これだよ、これ!」と言えるからです。さて、「NHKから国民を守る党」は11月22日に、支持者にお金を貸してほしいと呼びかける動画をアップし、30分で1億円以上、3時間ほどで4億円以上のお金を集めることに成功したとされています。通常、お金が巨額になればなるほど、慎重に作成された契約書を用意し、お金を貸してくれる人たちと誠意ある契約を結ぶものですが、これだけ巨額のお金であるにもかかわらず、十分に管理されているとは思えません。なにしろ、かかってくる電話に一つずつ対応し、ご覧のメモを残している程度です。あとで住所や名前、連絡先などを送ってもらうとしていますが、しっかり紐づけして管理してもらえるのかどうかは不明です。なにしろ「立花孝志ひとり放送局株式会社」の時には、株券を買った人たちの株主名簿が存在せず、個人の借金という扱いになってしまい、配当も受けられずに終わっているのです。これまでろくすっぽ管理できてこなかった奴が、今度はちゃんとお金を返してくれるのでしょうか。

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よくこんな人相のオッサンに百万単位でお金を貸す人間がいるもんだと思いますが、今度の衆院選でNHKから国民を守る党から立候補するかもしれない、いわば「身内」と言っても過言ではないホリエモンや青汁王子といったお金持ちの人たちは、今回、お金を貸さないのだそうです。立花孝志代表に近い人はお金を貸してくれないけれど、立花孝志代表とあんまり面識のない人たちからはお金を借りるシステム。「オマエらが貸してやれよ!」という話なんですが、なぜか身内はお金を貸しません。というか、めちゃくちゃ根本的な話をしますが、そもそも立花孝志代表にそれなりの信用があれば、銀行が低金利でお金を貸してくれるはずなのです。当初の計画では、参院選の時に借りた約1億5000万円の借金も、年利15%と言いながら、銀行で借り換えをしてすぐに返済すると言っていたはずです。ところが、先日の動画では党のお金がショートしてしまうかもしれず、今年度は利息の2250万円を払うだけであると言っているのです。これはつまり何を意味しているかと言うと、銀行が立花孝志代表にお金を貸してくれなかったということになります。銀行からお金を借りられないくらいに信用のない立花孝志代表がYouTubeをご覧のN国信者の皆さんからお金を借りている現実。何度も言いますが、そのお金が返ってくる保証はどこにもありません。

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お金を貸している人たちは、立花孝志代表が公党の代表であり、YouTuberをしているので、そう簡単に逃げることはできないだろうと思っているに違いありません。しかし、「契約書がない」ということは、いつまでに返すという約束もしていないということになり、返済の条件が変わったとしても文句を言えなくなります。お金を貸している立場の人が、なぜかお金を借りている側よりも不利になるかもしれない珍しいパターンです。お金を貸しているN国信者の皆さんにとっては、立花孝志代表のことを応援しているので、100万円単位でお金が返ってこなかったとしても、その時はその時だと考えているのかもしれませんが、今からめちゃくちゃ当たり前のことを言いましょう。

「借りた金すらまともに返せないバカに、政治なんてできるはずがない!」

どこぞのN国信者から借りたお金であれば、極論、返さなくても文句は言われないのかもしれません。しかし、「借りた金を返す」という超当たり前のことができない人間に、一体、どんな政治が期待できるのでしょうか。先日はNHK会長の自宅前で「選挙運動」という名の迷惑行為を繰り広げていましたが、「NHKの集金人からゲットした個人情報をネット上に流出させるぞ!」と脅して、何か進展があったでしょうか。今年の参院選で議席を獲得した直後は、とにかく党勢を拡大するんだと言って、一刻も早くスクランブル化を実現すると言っていたのに、今ではBS放送のスクランブル放送をするのにすら20年かかると言ってしまうほどです。20年後には5Gどころか、6G、7Gの時代に突入し、世界のあらゆる場所でAIが採用され、車はだいたい自動運転でしょう。そんな時代になってようやく72歳の立花孝志代表が「BS放送のスクランブル化」を実現する言っているのです。こんな奴に100万円単位でお金を貸している時点で頭がおかしいのです。


■ お金を貸しているのは反社かもしれない問題

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銀行からお金を貸してもらえず、自分のまわりにホリエモンや青汁王子といったお金持ちがいるにもかかわらず、そういう人たちにお金を貸してもらえるわけでもなく、YouTubeで借金を呼びかけた立花孝志代表。れいわ新選組の山本太郎さんはコツコツと寄付を募って4億円を集めたとされますが、上杉隆幹事長いわく、立花孝志代表は次元が違うので、たった3時間で4億円以上のお金を集めたと喜んでいます。

「山本太郎さんがね、先の参院選で集めたお金が4億円と言われています。ただそれはね、選挙中ずっと集め続けて、さらに皆さんからお金を頂戴した形なんでね、それとはちょっと違うんですが、N国党の場合はね、人からもらうのをやめようということで、政治献金もなし、パーティーもしない、一切、あの、人様からお金を借りない(もらわない)で政治をやってみようということなんで、今回もね、もらうんじゃなくて借りると。いうことで、ちなみに、堀江さんからも一切もらってませんからね。えー、一切もらわないと。お金出すと言ってる人でも、もういらないと言ってますね。で、とにかく、絶対に人様からお金を借りない(もらわない)で政治をやろうよと。まあ、それが普通じゃないかと。確かにみんなお金に困っている人が多い中、お金もらっちゃまずいでしょうと。いうことで、借りる、ただ貸せる人は貸してくださいということで頼んだら、繰り返すように、3時間で4億6000万円。で、あまりにも集まり過ぎたんで3時間で切っちゃったんです。だから今見た人とかもう、知らない人とかもビックリしてると思うんですが、えー、そういうことなんですね」

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しかし、これには「どんな人がお金を貸してくれているのかわからない」という非常にグレーな問題があります。政党が個人から寄付を受ける場合には「外国人ではない」「反社会的組織のメンバーではない」ということを確認することになっています。特に、反社会的組織に属している人からお金をもらうというのは、政治がそういった方々に歪められてしまう恐れがあるため、慎重にならなければなりません。しかし、立花孝志代表もアホですが、上杉隆幹事長もなかなか強烈な思想の持ち主なので、非常に問題ある発言をしています。

「まあ、献金じゃないんで、これ、例えば外国人とか、あるいは反社とかのチェックも、基本的にはそこまで厳密である必要はないですね。政治資金としての政治献金ではないので。ですから、そういう意味では、お金を借りるということは、ある意味、N国党らしくていいんじゃないかなというふうに思っています」

上杉隆幹事長が認めていますが、反社会的組織がお金を貸してくれているかもしれない問題については、そこまで厳密なチェックはしていないということです。しかし、いくら6年間にわたって政党助成金が入ってくると言ったって、銀行が貸してくれないレベルで信用がないのに、一体、どこに返せる担保があるのでしょうか。そもそも政党助成金は借金の返済には使えないはずなので、何かしらのマネーロンダリングが必要になります。4億円以上のお金をマネーロンダリングして借金返済に充てられるのでしょうか。12月からYouTubeの規約がますます厳しくなり、立花孝志代表にとって最大の収益源だったYouTuberとしての収益は絶望的に見込めません。今となっては議員でもないし、さまざまな選挙に立候補しては落選しまくっている無職で無収入のオジサンなのに、そんな人間にお金を貸そうという人は、N国信者だけとは限りません。もし反社会的組織に乗っ取られてしまうと、「N国党がなくなって悲しい」なんていう低次元の話ではなく、僕たちの税金が反社会的組織に流れることになってしまいます。僕たちはヤクザを巨大な組織に育てるために税金を払っているわけではありません。まさに国民にとって不利益のあるリスクを勝手に背負い、社会に迷惑をかけようとしているのです。


■ なぜ「ご利用は計画的に」と言われるのか

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僕も弱小零細企業を経営しているので、やがて銀行から借金をする日はやって来ると考えています。これは経営が苦しいからではありません。経営が順調に右肩上がりだとしても、だんだん取り扱う金額が大きくなってくると、電子決済の割合が多いこともあって、手元にキャッシュがない瞬間があったり、入金が月末だったりすると無駄に税金を払わないといけなくなってしまったりするので、ある程度の借金をしておいた方が、より経営が安定するからです。銀行の立場でモノを考えても、銀行はどんな人にお金を貸したいかって、絶対にお金を返してくれる人にお金を貸したいもので、経営が苦しくなっている企業にはお金を貸したくないけれど、経営が順調に行っているところにはお金を貸したい。なので、優良企業にはたくさんお金を貸してくれるという流れになっています。ただ、お金を借りられるからと言って、限界まで借りた方が良いのかと言ったら、そんなことはありません。そもそも立花孝志代表が必要だったのは約1億円のはずです。にもかかわらず、年利10%で4億4600万円も借りたというのですから、こんなに悪い話はありません。1億円の10%は1000万円ですが、4億4600万円の10%は4600万円です。頭の悪いN国信者の皆さんにはさっぱりわからないかもしれませんが、本来は1000万円しか払わなくてよかったはずの利子を4600万円も払わなければならなくなったというわけです。立花孝志代表は「2年目から5%ずつ返すことにした」と、早くも約束を破っているのですが、そうだとしても3年で9200万円分の利子を払わなければなりません。3年後にはそもそも借りようと思った金額分の利子を払うことになるわけで、そもそも1億円しか借りなければ支払うべき金利は2000万円で済んだという話です。借りなくてもいいお金を借りたことで、単純に7200万円も払わなければならない利子を増やし、おまけに元金も減らしていかなければならないのです。僕はこんなに頭の悪い人を見たことがありません。どうして誰も止める人がいないのでしょうか。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

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いくら年利10%が約束されているとはいえ、こんなに結果を出していない男に4億4600万円も集まるというのは、この国の闇ではないかと思います。真面目に働いている人にはお金が集まらず、こんなにいい加減な男にお金が集まる。日本の平和ボケは来るところまで来ていると思います。こんなことなら最初から寄付を募った方がよっぽど誠実だと思うのですが、あくまで借金にこだわり、やたら高い年利を約束するところに立花孝志代表や上杉隆幹事長の「人間性」が出ているような気がします。

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