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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#101)。

先日、NHKから国民を守る党の臨時総会があり、立花孝志が今後のビジョンを語っていたのですが、現在、国民民主党と一緒に与党に移り、安倍晋三総理の悲願である「憲法改変」に力を貸すことで、お土産にBS放送のスクランブル化を実現したいと言い出しました。憲法よりNHKのBS放送のスクランブル化が重視されるあたりに、立花孝志のバカさ加減が全開なんですが、これくらいバカなのに、立花孝志は賢いフリをするのに一生懸命です。まるで自分が政治を動かしているかのように語って、全国のバカを信者にするべく、毎日、説法の動画を更新中です。「そんな詐欺に騙される人がいるの?」と思うかもしれませんが、オレオレ詐欺がなくならないのだって、騙される人が多いからです。今からN国信者になる人を増やさないために、今日も慈善活動をしたいと思います。


■ 今井絵理子政務官の裏側にある妄想

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SPEEDの今井絵理子さんが内閣府政務官に任命され、文字通り「SPEED出世だ!」なんて言われているわけですが、なぜ今井絵理子さんが大抜擢されたのかについて、また立花孝志の妄想が全開です。「あるわけねぇだろ!」の一言なんですが、まずは立花孝志の妄想をご確認ください。

「なぜこんなに、ちょっと僕も異例だと思うんですが、こういうことになったかと言うと、実はこれ、一昨日ですね、このように今井絵理子さんに『NHKをぶっ壊すポーズの今井絵理子さん、自民党からNHKから国民を守る党に来ていただけませんか?』とラブコールを送ったんですね。で、ラブコールを送ったのもそうですし、まあ現に来てほしいと、まあ来ていただきたいと思っていたんですが、これ、なんとなく皆さん、あの、影響あると思いませんか?」

えぇ、そうです。間違いなく「あるわけねぇだろ!」の一言なんです。今井絵理子さんは、ずっと山東昭子さんが手塩にかけて育ててきたわけで、自民党の中で確固たるコミュニティーを築いているわけです。何が悲しくて前科や前歴がある人間たちばかりの反社会的カルト集団に移籍しなければならないのでしょうか。アイドルのSNSを見て、「また今日も彼女はアイスを食べている。彼女がアイスを食べるのはストレスが溜まっている時なんだと思う。もしかしたら、僕がツイッターでライブのダメ出しをしていたからかもしれない」と言っている痛いファンと何も変わりません。

「まあ、僕が一昨日、今井さんを引き抜きたいと、で、これ実際、ご主人の橋本健さんがですね、えー、例のまあ、ご主人なのかな、今まだ彼氏なのかちょっとごめんなさい、そこまで結婚されたかはわかりませんが、今井絵理子さん、まあいろいろとこう男女問題でスキャンダルがあって、まあ、その方があえてですね、その、政務官になるっちゅうのも、やっぱりこのまま何もしなければNHKから国民を守る党に引き抜かれちゃうんじゃないかという自民党側のというか、まあ、総理官邸側の考えがあったんじゃないかな。皆さん、どう思いますか」

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いや、名探偵の推理みたいになっていますけど、100%ありません。政務官の人事を、よりによって一昨日のツイートを見て「絵理子ちゃんが取られちゃう!」で決めるほどアホではない。確かに、安倍政権というのは、みんなの想像を超えるぐらいのアホアホ政権ではありますが、今井絵理子さんがNHKから国民を守る党に行くことのメリットは何一つないのです。「あたしゃ政務官にさせてくれないとN国に行きますよ!」なんて言っているはずもありません。立花孝志にはその自覚がないんですが、NHKから国民を守る党は「反社会的カルト団体」なのです。好き好んで行く奴はヤバい奴しかいないのです。

「本当にこれ、どういう基準で政務官に就任しているかっていうと、NHKから国民を守る党に引き抜かれたくないということで、今井さんが、今井絵理子さんが、えー、内閣府の政務官になられたんではないかなと思ってしまうのは僕だけでしょうか」

「オマエだけです」で、以上です。まったく無駄でしかない約4分の動画だったのですが、ツッコまずにはいられなかったので、思わず書いてしまいました。ちなみに、立花孝志の勘違いはまだまだ終わりません。そろそろ立花孝志尊師の言うことをストレートに信じるのは、やめましょう。


■ 連合との野党共闘デタラメ解説

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先日、連合の神津里季生さんが、国民民主党の玉木雄一郎代表と立花孝志がYouTubeで対談したことについて、「あり得ない」と一喝しました。神津里季生さんのお怒りは当然で、立花孝志は「NHKをぶっ壊す」とか言いながら、実際には民主主義や法治国家、地方自治の原則をぶっ壊している人間なのですから、一言で言うならテロリストなのです。そんな人間と日本最大の野党会派の代表がYouTubeで仲良く対談しているというのですから、こんなにあり得ない話はありません。いくら末期的なド天然野郎だとしても、やって良いことと悪いことの線引きすらできないのであれば、こんな奴は国民民主党の代表どころか国会議員を辞めるべきだし、既に有効な手を打てずに支持率が上がる気配はありませんが、さらに下がるってな話です。立花孝志の国民民主党や立憲民主党についての解説はいろいろと間違いだらけなので、いつものように、あんまり知らないのに適当な解説をしているので参考にしない方がいいんですけど、立花孝志は信者の皆さんに自分をスゴそうに見せるために、またデタラメな解説をしています。

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「この3つの党(国民民主党・立憲民主党・野田佳彦の党)が、あの、会派って言って、国会の運営を一緒にしましょうって言って、一回まあ別れたんですけど元に戻ろうっていうことで内定してたんですが、えー、昨日の9月17日朝の11時から、あの話し合いを、最終の調整をするって予定ができたんですが、それが潰れました。なぜその話し合いが潰れたかっていうと、私が、えー、国民民主党の玉木さん、玉木雄一郎さんに先週からちょっと話をさせていただいていてですね、もっと新しい政治をしていきましょうよっていうことを投げかけています。国民民主党の代表の玉木雄一郎さんにね。で、それで玉木雄一郎さんが若干なびいている部分もあって、えー、この連合の神津さんが『おい、玉木、いい加減にしろよ』と、こう圧力をかけている。こういう状態なんです」

立花孝志の動画を信じているN国信者たちは、「さすがは立花さんや! たった一人で大きな政党を相手に揺さぶりをかけている!」と思うのかもしれませんが、実際はまったく違います。過疎っているYouTubeをどうにかするためにホイホイと立花孝志に近づいて対談を申し込んでいる玉木雄一郎代表のバカさ加減に「テメエ、やって良いことと悪いことの区別もつかないのか、ボケ!」と言っているだけです。玉木雄一郎代表のバカさ加減は侮れませんが、国民民主党は玉木雄一郎代表のものではありませんし、何より党員たちの反発が予想されるので、立花孝志と合流するようなことはありません。だいたい国民民主党は立花孝志のようなワンマン独裁政党ではないのです。

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「どうして玉木さんがYouTubeやってるかって言うと、国会議員がですね、まあ、政治家がいて、これは国会議員じゃなくても、立候補しようとする政治家がいて、間にマスコミがあって、いわゆるテレビが、テレビや新聞があって、そして国民に伝わっていくとですね、マスコミが勝手に、マスコミが好きな人が良い政治家だと国民に伝えよるわけですよ。マスコミってすぐに曲げるから。もうテレビや新聞見てる人は、僕はものすごく悪い人になってるじゃないですか。でも、YouTube見てる人は『あぁ、立花さんって、あぁそうか、青汁王子ともああいう話をし、ホリエモンとも話をして、そしてマスコミにはもう出なくても大丈夫だって言っているメンタリストDaigoさんからも立花は評価されている』。これはもうアメリカのトランプ大統領もそうだし、今のイギリスの、おー、ボリス・ジョンソンさんもそういう流れなんですよ。要はもうテレビや新聞が悪口を言う政治家って、本当は良い政治家なんだっていうことが国民がだいたいわかってきたんですよ、世界的潮流なんです」

こういう動画を流すことで、N国信者を増やしているのです。立花孝志の動画を信じ、「マスコミはマスゴミだから、ネットを見ている自分は賢い。ネットを見ている自分は立花孝志先生のスゴさが理解できるんや!」となってしまうのです。しかし、立花孝志を評価している人たちのラインナップは、青汁王子、ホリエモン、メンタリストDaiGo。N国信者代表のスタメンがコレです。これに続くのは横山緑、さゆふらっとまうんど、門田シスターズぐらいなものです。しかも、メンタリストDaiGoに至っては、完全に数字を稼ぎに来ているだけで、メンタリストDaiGoの後ろには綺麗なアスファルトが敷き詰められた逃げ道がしっかりと用意されています。卑怯な奴です。メンタリストDaiGoは既に「面白い観察対象っていうだけ」と前フリを済ませており、べつに応援しているわけではないというスタンスなのです。こんなにN国信者を生み出しておいて、無責任に「観察していただけなんで」が許されると思うなよ! と思うので、せめてこのレポートだけでも、メンタリストDaiGoの逃げ道に土嚢を積んでやろうと思います。メンタリストDaiGoは立花孝志の信者獲得に名前を使われているので、オマエはもうそっち側の人間ですよ!

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「どうしてマスコミが、こういうね、都合の悪い人を国民に洗脳していくかと言うと、この連合というのは今のところお金持ちだから、この連合がマスコミにCM代を払うわけです。いわゆる、まあ、電気連合、電事連ですよね。『原発は安心です』とかって言ってたのはココ(連合)ですよ。そういうのがテレビにたくさんの広告代、CM代を、コマーシャル代を出すから、マスコミはどうしてもそういうところの政治家を応援するために、僕のような人を悪い人だ、立花のような政治家はダメなんだ、堀江貴文のような今の既得権益を潰すような政治家になろうとしている人間は悪い人だと国民に放送しているわけですね」

この説明も片っ端からデタラメなので、N国信者の皆さんはファクトチェックをするべきです。立花孝志の解説は基本的にデタラメです。まず、国民民主党や立憲民主党を支援しているとされる「連合」「日本労働組合総連合会」のことです。これは全国のさまざまな労働組合の集合体なわけですが、ここに「電事連」は入っていません。もちろん、日本経済団体連合会、通称「経団連」「連合」という名前はついていますが、いわゆる「連合(日本労働組合総連合会)」には入りません。そもそも経営者側の団体と労働者側の団体が交わることはないのですが、「電事連」とは「電気事業連合会」のことで、日本全国の電力会社で組織されており、現在の会長は中部電力の社長だし、どちらかと言えば経営者側の組織です。つまり、莫大な広告料を流しているのは「連合」とは関係ない団体であり、立花孝志が悪い人だとマスコミに報じられているのは、リアルに脅迫罪の容疑で捜査をされていたり、ただヤジを飛ばしただけの人を私人逮捕の構成要件を満たすとは思えないのに不当に拘束していたりするからであって、誰かがマスコミにお金を流しているから記事が出ているわけではありません。あと、ホリエモンは立花孝志ほど悪く報じられてはいないと思います。今なお、いろんなテレビやメディアには出られているわけですし。ということで、立花孝志が悪い人だと言われているのは、お金が流れているからではなく、「ガチ」です。だいたいネットでは立花孝志が良い人だと言われている感覚なのかもしれませんが、それを言っているのは本人とN国信者だけで、多くの一般ピープルはだいぶ引いています。気付いていないかもしれないけれど。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

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自分で自分のことを「神様」だと言っている奴の言うことを信じる人がたくさんいるのだから、自分で自分のことを「天才」だと言っている奴の言うことを信じてしまう人もたくさんいるのでしょう。しかし、そういう人たちを信じた末に、国家を破壊するような行為に加わるというのは、とても許される行為ではありません。立花孝志は二瓶文徳に対する脅迫も「これは合法的な脅迫だ」と言っていますが、この世に「合法的な脅迫」なるものは存在しません。脅迫をすれば、それは「脅迫」なのです。表では「脅迫をして何が悪い?」と言っているのに、裏では二瓶文徳の弁護士に和解を申し出ているのです。こんなマヌケの言うことを信じるのは、信者の皆さんもマヌケだという話です。洗脳が解ける日が来ることを祈っております。

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