あれ、今ってどの季節からどの季節に移り変わる時だっけ
大学生の頃、一度だけ家族でカラオケに行ったことがある。
うちの母は(父も)、カラオケみたいなガヤガヤした場所が好きじゃないはずなので、なぜ行くことになったのかは覚えていないが、とにかく、父と母と姉と私の4人で、近所のカラオケに行った。
そこで、各々好きな歌を歌った。
印象に残っているのは、父が歌った、井上陽水の「少年時代」。
父は歌が好きで、ある程度上手いことも知っていたのだけれど、家ではオペラ音楽なんかしか歌わないから、(ドイツ語だし)上手いのかどうかもよく分からなかった。
それに、子音をはっきり発音して歌うから、リビングで聞くとちょっと違和感があるのだけれど、カラオケでマイクを持った時には、本当にピタッとはまっていた。
日本語でも、POPミュージックでも、歌えるんだ…。
ちょっと感動するレベルでうまかった。
ちなみに、そのカラオケまで、私は家族の中で音痴キャラで通っていたのだけれど(というか、姉が事あるごとに「音痴!」と言ってきていた。当時の私は結構気にしていた。)、私は音程を取るのが得意なのもあって、みんな(特に姉)に「ええ、〇〇(←私)って歌上手だったんだ…」と驚かれた。
それからというもの「音痴!」と言われることはなくなった。
同時に、歌うことへの苦手意識もなくなった。
(かわいそうな話である。)
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そのカラオケから、井上陽水の「少年時代」はお気に入りで、(滅多に行かないけど、)友達と行ったカラオケでリクエストすることもある。
今日は、ヨルシカverの「少年時代」を繰り返し聴いていた。
と、ここで、タイトルにもなっている事件が起こる。
「♪夏が過ぎ〜」
そうそう、夏が終わりかけのあの時期が一番エモいのよ、不思議とほんのり寂しくなって、青春時代が終わってしまうような気分になるのよ。
夏が終わっていく中で、友達とした花火を思い出す。
「あれ、次に夏の終わりの季節が来るのっていつだっけ?今、夏の終わりじゃないんだっけ」
パッと季節が分からなくなる。
一旦自分の服を見て「長袖だ、寒い季節か」と思い、数秒後に冷静になって「そうだ、今日は3月じゃん、もうすぐ春の季節だ」と思い出す。
これ、本当に不思議なんです。
文章にするとそうでもないけど、体感が、本当にめっちゃ不思議。
いつも、数字は数秒遅れてやってくる。いつも「あれ?今はどの季節とどの季節の間だ?」と、頭がフリーズする。
なぜ、他の季節の話を聴くと、今の季節を忘れるのだろう。
これって割とみんなにあるのかな?
私はしょっしゅうやってて、平均すると月に2,3回、音楽聴いたり小説読んだりしてるときに起きます。
てかさ、さっきまで、夏の終わりの季節に行きたいなーと思ってたんだけど、考えてみたら、もうすぐ春の季節ってすごく素敵だな。
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