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経営者は相談に乗るのが抜群に下手(ただし経営者同士は除く)

株式会社CHILLNN代表取締役の永田です。

最近話題のこちらの記事。
全てのトピックにものすごく心当たりがあり、本当に全ての経営者を救う記事だと感じております。

自分の場合は、この記事に書いてある特性に、「人の相談に乗るのが抜群に下手」という特性を追加したいです。

より正確にいうと、本人は人の相談に乗るのが得意だと思っているが、相談した人にとっては、なんか違うなとなってしまうことが多いという特性です。(自戒!)

経営者は会社の中で意思決定をすることが責務です。
経営を続ける中で、意思決定のフレームワークが自ずと出来上がり、問題が発生した際の解決方法が自分の中で形式化されています。

また、経営者は、自己開示をすることで有益な情報が手に入ることが多く、自らの内面を大っぴらに曝け出すことに抵抗がない人が多いです。「建前」や「恥じらい」という概念が抜け落ちてしまっています。

さらに言えば、課題を放置することが苦手で、課題の原因を特定し、とにかく最速で解決しようとします。

経営者というものは失敗に慣れており、「行動しなくては何も変わらないこと」、「小さく失敗してそこから学べばいいこと」を十分に学んでいます。そのため、思考から行動に移すスピードがとても速いです。

経営者にとっては、「仕事 = 人生」であり、ほぼ全てのプライベートを仕事に捧げています。あらゆる悩みを、自らの事業にとって、実現したいビジョンに対して、プラスなのかマイナスなのかというとても簡単な尺度で考えることができ、仕事以外のこととのトレードオフを考える必要がありません。

経営者は悩みも多いですが、本質的にやりたいことをやっているので、答えを出す時に考慮しなくてはならないことは実は極端に少ないのです。

こんなやつに相談したらどうなるでしょうか?
たぶん、すぐにソリューションを提案されます。

僕の場合は、相談内容を最後まで話し終わるのを待つこともできず、「それは多分こういうことだから、こうしたらいいよ」と、ソリューションを提案してしまっていました。

本来相談する時、すぐさまソリューションを得ることを望んでいる人が多いわけではありません。まずは抱えている悩みに共感し、寄り添って、ゆっくりと一歩ずつ課題を特定していくことが必要なのではないでしょうか?

頭ではわかっているのです。

経営者は極端に元気な奴とばかり会っている

経営者は基本的に、元気な奴と対峙することが多いです。

ハードシングスを乗り越えていくと、自分がハンドリングできる課題のサイズがどんどん大きくなり、意味不明なほどポジティブになっていきます。経営者同士のノリで今抱えているハードシングスを笑顔で打ち明けると、経営者以外の友人にはドン引きされることもままあります。

元気な奴とのコミュニケーションは、いかに刺激的な角度で話ができるかでウケが決まります。こめかみを撃ち抜くような言葉を発することができるチャンスを常に狙っているのです。

だから、悩み相談の時にも、良かれと思ってクリエイティブに考えてしまうのです。しかし、相談した側からすれば、「こいつ、、面白がってね、、、?」と思われてしまいます。

No.2に頼ろう

自分自身、悩み相談をされた際には、いつも考えうる最高のソリューションを提供してきたと感じていたのですが、最近、相談してくれた方からのフィードバックで、かなり認識にギャップがあることに気付かされました。

相談しても得られるフィードバックが「強者の論理」だと感じてしまうと言われ、愕然としました。冷静に振り返ってみて、これまでに書いてきたような背景に気づき、とても納得しました。

僕は「相談に乗るのは下手」だと深く理解し、諦めることにしました。そして、必ず相談の場に、頼れる組織のNo2に同席してもらうことになりました。

するとどうでしょう、今まで完璧だと思っていたソリューションが、実は課題の本質を全く捉えられていなかったことに気付かされました。

3人での対話の中で一つ一つ誤解が解け、自分では思いもよらなかった方向に解決策が示され、さらにそれが自分が考えたものより遥かに良いものになっていました。

自らの立場の解像度を上げる

私は、経営者というものは万能であるべきだと思い込んでいました。
初期はコードを書いてプロダクトを作れるべきで、大きくなっていく組織をマネジメントできるべきで、みんなを魅了する魅力的なビジョンを立てられるべきで。そして、いかなる能力も努力すれば獲得できると考えていました。

しかし、立場というものが作るギャップは、努力してもどうにもなりません。ただ一人と向き合う時、そこには立場ゆえに埋められないギャップが生じる可能性があります。

一人でできることはたかが知れているけれど、組織でできることは無限です。組織では必ず人ごとにギャップが生まれる。
だからこそ、人に頼らなければならない。

また一つ、人への頼り方を覚えました。
本当に日々勉強です、、、。

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