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Rock Novel「シンデレラ物語」Life is Here

「シンデレラは再結成しないんですか?」

「Never know! だけど今の状態では
難しいと思う。」

「どうして?」

「何十年にも渡り厄介な事を抱えて
いるんだ、その問題を解決しないと
無理だと思う。」

「それはトム自身の問題なんですか?」

「僕がリーダーだから、僕自身の問題でも
ある。」

「それを公表したら、誰かが助けの手を
差し伸べてくれるとか?そんな風には
考えられないんでしょうか?」

「僕はプライベートな人間だから、
表立っては言いたくないんだ。」

「あなたはソロ活動を重視しているから
もうシンデレラは必要ないんですよね?」

「必要無いと言うより、正直言って
シンデレラのバブル🫧の中にこの
何十年ずっと居て、もうそこには
居たくないって言う気持ちがするんだよ。」

「他のメンバーは?」

「ジェフもソロアルバムをもう直ぐ出すし、
エリックは奥さんとの新しいバンドで
やってるし、フレッドはハリウッドで
テレビ用の音楽をやってるして、皆んな
それぞれ活躍はしてるよ。」

「シンデレラでアルバム制作するチャンスは
あったと思うんですが、なぜ最後のアルバムが
20年も前の1994年なんでしょうか?」

「1998年にシンデレラがSONYと
契約してアルバムは出すはずだったんだけど
社長が変わったせいで方針が変わって
僕らの契約も破棄されてしまった。そのお陰で
長い事裁判沙汰になって、アルバムを作る気が
無くなったよ。と言うより音楽業界に嫌気が
さしてね、もう足を洗おうと思った位さ。」

「辞めなかった理由は?」

「落ち込んで抗うつ剤も飲んでいたんだけどね。
自分でも良くわから無いけど、8歳から
ギター🎸弾いて歌ってて、やっぱり
自分には音楽しか無いって思ったんだよ。
ニュージャージーからナッシュビルに移った
事が刺激になったのかも?『Life is Here』
って思えたんだ。」

「そうだったんですね、人生やっぱり
時には神輿を上げて新天地に行く事が
重要なんですね。何で他のバンドみたいに
シンデレラもLAに越さないのかなって
思ってたんですけど。」

「メンバーの奥方達皆んながフィラデルフィア
出身ってのもあってさ、そう簡単に移れなかったのさ、でもねシンデレラが1994年に売れなくなって皆ん別れてしまったから、その後は自由に
ナッシュビル越せたよ。」

「4人全員ナッシュビルに?シンデレラって仲がいいんですね?」

「ああ、まずドラムのフレッドが目先が効くやつ
だから、ナッシュビルにスタジオを開いてさ、
メンバー皆んなを誘ってくれたんだよ。
それでナッシュビルのSONYで働いていた
女性と出会って、僕も、
2002年に再婚してね、彼女、サヴァンナと一緒に作曲するようになった。エリックもジェフもそんなんで音楽やってる女性とやっぱり再婚して、バンドやってるよ。フレッドはハリウッドの女優と結婚したし、皆んな音楽は諦めずにやって来れた。俺たちなんだかんだ言って幸せだよね。」

「最後にこれから音楽でやって行こうと
思っている後輩たちに何かアドバイスを
いただけますか?」

「自分の創造性を信じて、流行っている事に
惑わされずに自分の音楽を追求していったら
いいと思うよ。僕は何も後悔はないから。」

「あなたのマネージャーのラリーメイザー氏
さえ、『もし時間を戻せるならシンデレラの
デビューアルバム『Night Songs』のジャケ写真は差し替えるよ』って言ってますよね?」

「What If? 何てナンセンスだよ。
あのジャケットじゃ無かったら当時の
若い奴らは飛びついてくれなかったかも
知れないしね。何とも言えないけど
トリプルプラチナになったアルバムだもの
僕は何も文句は無いさ、あの写真を撮った
マークウエイスは天才さ!」

「トム キーファー さん、今日はソロコンサート
でご多忙の中ありがとございました。」

「こちらこそ、君のラジオ番組に呼んでくれて
とっても感謝しているよ。ありがとう。」

The End

2014年「The Way Life Goes」
トム キーファー の初ソロアルバム
のツアー中にて

シンデレラ デビューアルバム 1986年

4人それぞれのキャラが子どものアニメ戦士
みたいにもうちょっと立ってたら、分かり易くて
人気ももっと続いた気がします。シンデレラみたいに家族に泣かせられてる、少女や少年を救いに行く戦士❗️Cinderella隊 出動!
でも、80年代シンデレラの音楽に救われた少年
少女は多くいたでしょうね。それは間違いない
事でしょう。だからトム キーファー はまだ
🎤歌っているんですね。2024年のこの夏も☀️
ソロのツアースケジュールが一杯です。

明日はトムが大好きなローリングストーンズ
のコンサートがあります。

ラスベガスにて
2024年5月10日
地塩 礼

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