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外は寒いから、うちの中をあたためて


最愛の季節はあっけなく終わり、冬がやって来た。

今の家で冬を越すのははじめてのことだけれども、大きな窓が6つ、小さな窓が3つもあるもんだから、やっぱり寒い。いや、昨今のガラスの断熱性は昔のものとは比べ物にならないと以前学んだので、その寒さの所以は家の築年数にあるんだろうけど。

冬は外に出るのがおっかなくなるから、本格的な寒波が来る前にちゃんとうちの中を心地よい場所にしておかなきゃいけない。喉を痛めたり、手や足の先を凍らせてしまわないように入念な準備をしなきゃいけない。

……ということで、今回は最近気に入って愛用している冬の道具をいくつか紹介していきますね。

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何はなくとも、暖房器具だけは欠かせない。私の喉は乾燥にもっぱら弱いので、エアコンの稼働は極力避けたい。アメリカで暮らしていた頃はデロンギのオイルヒーターが静かで使いやすく気に入っていたのだけれど、あれは日本で使うと電気代が馬鹿にならないと聞いて帰国前に友人に譲ってしまった。

そうした中で、今大活躍しているのがアラジンの灯油ストーブ。

一酸化炭素中毒にならぬよう換気には気をつけて。

夫が持ってきたもので、最初はガソリンスタンドで灯油を買わなきゃいけないのは少し億劫だな……と思っていたのだけれど、使ってみるとじんわりと部屋全体を温めてくれるし、薬缶を置いておけば加湿器にもなるし、お餅やみかんも焼ける。なにより見た目が愛らしい! こんなに愛せる暖房器具、未だかつてなかったよ。いつかは火鉢に手を出したいけれど、今の家にはこれが似合うね。


そのストーブで常時湯を沸かし、こちらのガラスポットで茶を淹れる。

仕事中、ずっと温かいものをガブガブと飲みたい。そして席からは極力立ちたくない。……ということで、かつてステンレス製のマイボトルに大量のお茶を入れて飲んでいたのだけれど、金属の味が少し移るし、熱すぎて火傷することもしばしば。そこで程々に保温できるものはあるかしら……とUSB充電式のカップウォーマーをあれこれ検索してみたのだけれど、机の上が混線してしまうのはやはり避けたい。ということで、キャンドルで保温できるこちらに落ち着いた。

これに台湾産烏龍茶の茶葉をいれて、お湯を何度も継ぎ足しつつ飲んでいる。茶葉は友人のAestherがお土産にくれたもの。ずっと保温してても苦くならないし、あったかい烏龍茶の取っつきやすい美味しさに目覚めた。

しかしこのキャンドルウォーマー、マッチだと点火するのが少々難しく、プラズマライターなるものを買いました。見てください、この現代的な佇まい。

ガラスのティーポットに関しては、とある作家さんのものが欲しくてずっと焦がれているのだけれど、とはいえそうしたものは日常使いするには少々気を使いそう。これはある程度雑に扱っても大丈夫だし、食洗機でも洗えるし、日常用としては百点満点。難点としては、ハンドクリームを塗った手で持つと滑ってしまうところだな。


古琴練習のお供にも。そう、古琴、ついに購入したのです。大阪七絃琴館にて。古琴を習い始めたらとたんに新しい世界が広がって、何歳になっても、ことはじめは多くの恵みをもたらしてくれるのだな……と実感中。これはまた別に書きたい。

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新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。