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「ゲームのうまいやつが評価される世の中」が「下手な奴には人権がない世の中」の裏返しになりませんように

お疲れ様です、pontaです。eスポーツライターです。

eスポーツが盛んになった世界はのぞましい。

ゲームプレイヤーたちのゲーセンに費やした時間が、あるいはスマホゲームに熱中した思いが無駄になり、「あれなんだったの」となるのは寂しい。

またその持って生まれた才能にふさわしい評価を与えないのは不当だとすら思う。

ビジネス的に考えても、ゲーム開発費が高騰していき広告宣伝費が削減されている昨今、一度人気が出たゲームタイトルを競技化させることで長生きさせるのは理にかなっている。この方向性になんら不満はない。

ただ、ふっと思ったんだけれども、「ゲームのうまいやつが評価される世の中」って、ひょっとして「下手な奴には人権がない世の中」の裏返しなんじゃないかなって。

つまりゲームの上手いやつがモテる世の中とは、ヘタな自分がモテなくなる世の中のことなんじゃないかなと思った次第。

これはもちろん、考えすぎだろう。

サッカーが下手なサッカーライターは山ほどいるし、トップリーグでのプレー経験のないマネージャーだって出てくる世の中だ。

ただ、自分が息抜きにしているゲームの中でまでヒエラルキーをつけられ、雑魚化していくのはちょっとダルいというか。

育児、勉強、仕事。などなど。ゲーム以外にエネルギーを注がなきゃいけないタイミングで、ゲームのミスひとつで「努力不足」とか「雑魚すぎわろた」と言われてもつらいっていうか。

や「ゲームプレイをみれば女の扱いがわかる」とか「ゲームで努力できないやつは実生活でも努力できない」という、ゲームが人格とイコールにされる世の中の到来も見えていて。

そうなったらゲームへの才能がないところのワイ。『スラムダンク』でいうところの「赤木、おまえと一緒にバスケをやるのは息苦しいよ」なのである。

上手いやつが評価される世の中はきたれ。しかしそれがヘタな人の発言権をなくしていく世の中とセットではありませんようにと思った次第。

上手い人も下手な人も一緒に楽しいのが、いいね。

「努力すればすむこと?」

うるせえsteamのSLGやるわ。

以上、よろしくお願いします。

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