【創作の中毒×中毒の創作13】

「ガサゴソ」
「クチャクチャ」 
 あの奇怪な音たちが、近づいてくる。

 俺は、青山霊園の地下にある謎の通路で、匍匐前進を続けているんだ。

(危険だ。止まれ)
 俺は、心の声を無視して進んだ。
 そして、どうやら、俺はついにパンドラの箱を空けてしまったみたいだ。

「マジか」
 俺は、物陰から、その光景を眺めている。  

「クチャクチャ」
 あの咀嚼音は、やはり例の白塗りの人間たちが、立てていた音だった。

 白いイキモノは、何かをむさぼり食っている。

 それは、ここから見ても、人間の肉片のようにしか見えなかった。


 

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