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8時間労働

鹿児島市の天文館の近く、駐車場の隅に小さな碑があります。
碑には川崎正蔵翁誕生地と記してあります。

右は私の自転車


川崎正蔵は、神戸に川崎造船所(現・川崎重工)を設立した人物です。

1919年、その川崎造船所が日本で初めての8時間労働制を導入しました。
労働条件の改善を求めた労働争議の成果です。
それを記念する「8時間労働発祥の地」という碑が神戸のハーバーランドに建てられています。

産業革命以来、世界的に工業化が進む中で、多くの労働者が工場で長時間働かされる状況が生まれました。
日本でも女性たちの過酷な労働環境は「女工哀史」として知られています。
労働者が単純な労働力として扱われ、人間性は軽視されていた時代です。

イギリスでは1817年から「仕事に8時間を、休息に8時間を、やりたいことに8時間を」というスローガンのもと、8時間労働が訴えられていました。
24時間を3で割ったんですね。

第二次世界大戦後、労働基準法が制定され、初めて8時間労働制が法的に保障されることとなりました。

長時間労働の問題は今でも変わっていません。
だから法律で8時間労働制の遵守、時間外労働の削減を図り、健康被害を防止する考え方は非常に大事です。

一方で、今日の仕事は終わったから帰る、気分が乗らないから帰るって訳にはいきません。
仕事に没頭して気づいたら朝だったは許されません。
変形労働時間制やフレックスタイム制がありますが、時間管理はますます煩雑です。

機械あれば機事あり。
これはこれで人間性の軽視なのかもせれません

働き方改革が叫ばれていますが、時間管理によらないで、経営者も従業員も幸福になる方法を見つけられるでしょうか。

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