7時半に起床し
お味噌汁を作りながら洗濯機を回す。
その間にお弁当も作る。

今日は華金なのでメインは白身魚のフライ。タルタルソースも忘れずたっぷりと。

7時57分
毎日必ずこの時間にお隣さんが家を出る。
とにかく毎朝大慌てでドタバタと廊下を走るので間に合うのだろうか心配になってしまう。

「気をつけていってらっしゃい」と毎日声をかけてることを、お隣さんはもちろん知らないだろう。

朝ごはんを食べ
洗濯物を干し、
緑茶を飲みつつ化粧をしてから
髪の毛を整える。

前髪の分かれ具合がしっくりこなくて
ああでもないこうでもないとやっていたら
遅刻しそうになり
私もドタバタと家を出た。

華の金曜日と言ったって
予定は何もない。
何もないのに、何かすごく良いことがあるような気がしてくる。

お昼ご飯は楽しみにしていたタルタルソースを食べた（そのためのフライ）

美味しいものを食べたので、
自分の機嫌が良くなって行くのを感じる。

仕事を再開し、
あっという間に夕方で
よっしゃ仕事がもう直ぐ終わるぞと言うところで心の雲行きが怪しくなってきた。

タルタルソースでチャージしたご機嫌がみるみる雲隠れしていく。

お天気と同じで私は私の心をコントロールできない。

傘を差しお気に入りの服を濡らしながら歩こうか。夕立ならば雨宿りもいい。

止みそうにないなら
雨に濡れて行くしかない。

変えられることと変えられないことがある。
お天気自体は変えられないこと。
お天気の元でどう過ごすかは変えられること。

とはいえ急に降り出した雨の中
傘を持たず雨宿りもできずに歩き続けるのは
なかなかつらい。

つらいけど仕事中だし
歩き続けるしかない。

こんな時のため机の引き出しに仕込んでいる
黄金糖を舐める。甘いものは心を守ってくれるから良い。

仕事を終え、びしょ濡れの状態で帰宅した。

私のためだけの
この小さな部屋はまるで秘密基地みたいだ。

ここにいれば大丈夫。
絶対に安心。

本来なら夜の散歩をした後
ゆっくりお風呂につかる。
華金だし、上がったらお酒でも飲みながら本を読んだりしたかったのだけど

散歩に行く気力がわかず
シャワーを浴びて直ぐに布団に潜り込んだ。

リジーマカルパインとか言う
なんとも美味しそうな歌手の歌を子守唄にこのまま眠ろう。

私の華金、これにて終了。