砂沼から言葉歩いてー2020
2020　第六巻　 1月から12月 　2010年3月　脳梗塞から九年目　失語症・言語発達障害・　聴覚障害高次脳機能障害・発声発語・感覚障害

砂沼から言葉歩いて-2020-7

俳句

●山開き室堂雨の色の雪　俊克
⦿こんがりと鯖の脂の落ちる音　俊克
⦿南銀に二つキャバクラ梅雨コロナ　俊克
⦿婆ちゃんが何度も振るやあいの風　俊克
⦿風薫るねぷた張り替え元気だす　俊克
●太鼓打ちコロナ負けるな祭獅子　俊克
⦿天空の日光黄菅歩く空　俊克
⦿荒梅雨の残され車冠水す　俊克
●前線の梅雨の赤ちゃん救助かな　俊克
●濁流の橋が流失夏銀河　俊克
⦿風の香やぶっかけ蕎麦をつるつると　俊克
⦿薫風や海辺の砂に巨大ワニ　俊克
●白い尾の彗星伸ばす夏夜空　俊克
⦿ゆっくりと蛇骨陸橋夏の雲　俊克
●荒梅雨や豪雨被災の江戸の橋　俊克
⦿神々の虹の襟裳に映る影　俊克
●海兵がコロナ感染夏の風　俊克
⦿一人飲むまろやか甘み冷し酒　俊克
●なでおろし道民旅行避暑の宿　俊克
⦿納豆造る水戸厳しコロナかな　俊克
●朝顔や育てた苗のもらひ水　俊克
⦿実家から東京差別夏の雨　俊克
⦿病院の夏のボーナス糸が切れ　俊克
⦿尾が長く涸沼飛来し夏の鳥　俊克
●トラブルのニキビに悩む夏マスク　俊克
⦿業者保護膨らむ期待花火かな　俊克
●ＧｏＴｏは孤立停電夏旅行　俊克
●夏祭地域ねぶたのコロナ余波　俊克
⦿ススキノのキャバクラコロナ土用前　俊克
●キャンセルを旅行除外の涼し夜　俊克
⦿雲の峰新幹線のコロナ撒く　俊克
⦿着け心地苦肉の策の夏マスク　俊克
●引き抜きを夏大根の洗浄す　俊克
⦿まだ早い断れ言えぬ夏コロナ　俊克
●熱々と新じゃが小ぶりもう一つ　俊克
●看護師が呼吸器コロナ夏霞　俊克
●赤べこの疫病コロナ寒き夏　俊克
●跣足駆け波が生き生き大洗　俊克
●夏ケアのコロナ感染いじめの子　俊克
●飲み会の夏のはしごの夜の街　俊克
⦿曇り晴れ鮮やか赤の大暑かな　俊克
●海の日や発熱感知逃げられた　俊克
●野馬追や子どもは飽きて火縄銃　俊克
●河童忌や田舎の祭中止なり　俊克
●迫力の足が踏ん張るカブトムシ　俊克
●振り続けトロンボーンや汗拭ひ　俊克
●世話をかけ変化が楽し夏の花　俊克
⦿ラッキーに轟の滝の記念証　俊克
●バケツ持ち稚魚を逃がして岩魚の子　俊克
⦿車窓着け祭り気分のねぷた絵師　俊克
●くねらせて血気盛んに蟹泳ぐ　俊克
●短冊も川床飾り飛騨の里　俊克
⦿海亀や来島自粛与論島　俊克
●姫魚のＧｏＴｏ予言送り梅雨　俊克
⦿打ち鳴らすコロナ終息虫送り　俊克
⦿帰省したコロナ感染夏差別　俊克
●氾濫の避難情報夏の雨　俊克
⦿軒下の金魚ねぷたは柔らかな　俊克
●復活へ夏の野鳥の繁殖地　俊克
⦿冠水がやんだぐなるや夏畑　俊克
●夕菅や天文台の夜光雲　俊克
⦿石の上黄色輝く夏蝗虫　俊克
⦿雇い止めコロナ解雇や遠花火　俊克
⦿七月やＧｏＴｏコロナ安倍首相　俊克

短歌

⦿暴言の言動重ね駐屯地
苦痛を与え懲戒処分　俊克
⦿許可なく昼から夜のバーベキュー
相次ぐコロナ独立記念日　俊克
⦿村八分帰省来るなとバッシング
常軌を逸し東京差別　俊克
●丑の日に内食需要本格化
味が手軽にウナギ商品　俊克
⦿ウナギ釣り夕に釣り上げ誕生日
バナナウナギの呼ぶよ幸運　俊克
⦿第二波の結論付けた感染者
六倍超えて札幌の都市　俊克
⦿疫病の色の異なる稲の文字
コロナまけるなやすらぎの郷　俊克
⦿危機感がＧｏＴｏコロナあちこちで
遅れて増加安倍は沈黙　俊克
●野馬追の甲冑姿粛々と
玉串ささげ礼螺を吹く　俊克