見出し画像

〔2〕社長の失言...知らない間に現場のモチベーションを下げていることに気づいていますか?

良くも悪くも、
リーダーの言葉は社員の士気に大きく影響します。
 
特に経営者の一言は、
本人は軽い気持ちで言っているつもりでも、
社員達は重く受け止めてしまって、
 
・現場の士気が下がる…
 
・社員達が社長が何を言っても「どうせ…また…」
という感じで信用しなくなる…

 
・経営者が新規事業を立ち上げようとしても
誰もついて来ない…
 
という悲しい事態に繋がることがあります。

軽い気持ちで放った「たった一言でも!」
会社には大きな影響を及ぼすことが…


セクション1: 意外と使っている言葉が失言に

日々の忙しさに追われ、
思わず放った一言が、
思いがけず部下の心を傷つけ、
士気を下げるだけならまだしも、
集団離職につながって、
社員が0人になってしまう…
という最悪の事態になる可能性もあり得るのです。
  
例えば 
「前の方が良かったね」
という何気なく放った一言

変化や新しい試みに対する否定的な比較は、
改革への努力を蔑ろにします。

社員は、
「せっかく頑張ったのに意味がなかった!」
という状況が数回続くと、
どんなに適切なアドバイスをしても、
耳を傾けないようになります。
 
当然と言えば当然です。
 
部下の気持ちになって
冷静に考えてみて下さい。
 
頑張って作業した→
指摘されて再チャレンジ→
結局「前の方が良い」と言われてしまった→

 
「私はなんの為にやり直したの?
努力と時間、無駄だったじゃん…
だったら最初から具体的な指示だせよ!」

 
と思ってしまうのも無理はないですよね。
むしろ部下が正常です。
 
 
何気なく
「前の方が良かったじゃん!」なんて
気軽に社員や部下に使っていませんか?

 
すぐにやめましょう。
 
双方にとって何のプラスにもならない声がけです!
 
このように、
社長、経営陣をはじめ、
リーダーが言ってはいけない言葉が
たくさんあるのです。
 
そこで、
次のセクションでは、
ついつい経営者が
[言いがちな失言集]を紹介していきます。

セクション2 :経営者が言いがちな失言集

経営者がついつい言ってしまいがちな、
社員の士気を削ぐ失言20個を紹介します。
 
もちろんCOOのアナタは、
経営者の失言を止めつつ、
失言を言われてしまった管理職や
スタッフのフォローをいち早くする!
というのが組織を守るのが仕事です。
 
 
◇失言その1
「お前のせいでプロジェクトが遅れている」:
個人を非難し、
責任を押し付ける言葉はチームワークを破壊します。
 
 
◇失言その2
「そんなの常識だろう」:
社員の知識や経験を軽視する言葉は、
教育やサポートの機会を奪います。
 
 
◇失言その3
「給料泥棒」:
侮辱的な表現は人間関係を損ない、
敵意や不信感を生み出します。
 
 
◇失言その4
「昔の方がよかった」:
変化に対する否定的な態度は、
イノベーションと成長の妨げとなります。
 
 
◇失言その5
「私が社長だから」:
権威に訴える理由は、説得力を欠き、
リーダーシップの弱さを露呈し、
統率力を失います。
 
 
◇失言その6
「それしかできないの?」:
社員の努力や成果を否定し、
自信を損なう言葉です。
 
 
◇失言その7
「いい加減にしろ」:
感情的で攻撃的な言葉は、
尊重と理解の欠如を示します。
 
 
◇失言その8
「他の会社ではこんなことない」:
他社との不当な比較は、
社員の士気を下げ、不満を増大させます。
 
 
◇失言その9
「いつまで経っても成長しないね」:
成長の可能性を否定する言葉は、
モチベーションの喪失につながります。
 
 
◇失言その10
「そんなに難しいことか?」:
社員の挑戦や努力を軽視する言葉です。
 
 
◇失言その11
「俺の命令が聞けないのか」:
服従を強制するような言葉は、
尊敬と信頼を損ないます。
 
 
◇失言その12
「お前なんかいらない」:
社員の存在価値を否定する最も破壊的な言葉です。
 
 
◇失言その13
「結果が全てだ」:
その通り!という面もある言葉ではありますが、
プロセスの重要性を無視するように促してしまう表現です。
その結果、
手抜きや不正を助長していまう可能性があります。
 
 
◇失言その14
「言い訳はいらない」:
フィードバックや意見の交換を遮断し、
コミュニケーションの機会を失います。
 
 
◇失言その15
「俺が全部やる」:
全能感を示し、
社員の自主性や責任感を大きく奪います。
 
 
◇失言その16
「過去を引きずるな」:
経験からの学びや歴史の重要性を否定します。
その結果、
先輩社員や管理職の立場が弱くなり組織の統率が取れず、
生産性が下がる可能性があります。
 
 
◇失言その17
「お前の努力は認めない」:
認知と評価の欠如は、
モチベーションを破壊します。

 
◇失言その18
「こんなの誰でもできる」:
特定の業務や役割の価値を低値する言葉は、
社員のスキルや貢献を過小評価し、
自尊心を傷つけます。
 
 
◇失言その19
「これが通じないなら辞めてもらってもいい」:
脅迫的な言葉は、
安全で信頼できる職場環境を破壊します。
 
 
◇失言その20
「俺がトップだからこれで決まり」:
独断と専制の姿勢は、
意思決定プロセスにおける透明性や公正性を欠き、
社員の参加とエンゲージメントを阻害します。
 
 
これらの失言は、
経営者としての信頼性を損ない、
組織内のコミュニケーションや士気に悪影響を及ぼします。
 
リーダーとして、
言葉の影響力を認識し、思慮深く、
建設的なコミュニケーションを心掛けることが重要です。
 
次のセクションで、
失望される社長にならないための対策を探っていきましょう。

セクション3:失望される社長にならないために

信頼されるリーダーシップを発揮することは
経営者にとって重要な使命とも言えるでしょう。
 
以下に示す各項目で、
すぐに実践出来るマネジメント手法を紹介します→ 

1自己認識の向上:
経営者は自身の行動が組織に与える影響を常に自覚し、
自己改善を繰り返していく必要があります。
 
自分自身の強みと弱みを理解し、
定期的な自己評価や社員からの意見や感想
(どう見られているのか?等)
フィードバックを受け入れてみましょう。

自分の言動がどのように受け取られているかを把握し、
必要に応じて調整を行うことで、
より効果的なリーダーシップを発揮できます。
 
 
2ポジティブな言葉を使う:
言葉は行動を促す力を持っています。
 
経営者がポジティブで励ましの言葉を使うことで、
社員のモチベーションと自信を高めることができます。
 
批判的な言葉ではなく構築的な表現を意識しましょう。
 
具体的な改善点や解決策を示しながら、
社員の成長をサポートする言葉遣いを心掛けてください。
 
社員が上手くいった!
というフィードバックを受け取ったら
成功を具体的に称賛し、
努力を評価していきましょう。
 
この地道なフィードバックループが
ポジティブな職場環境を醸成します。

 
3透明性のあるコミュニケーション:
経営者が意思決定までのプロセスを公開し、
筋道立てて情報を共有することで、
社員は経営の意図を理解しやすくなります。
 
これには、
決定の背景、目的、
期待される成果を明確に
伝えることが含まれます。
 
また、
社員からの意見や提案を積極的に受け入れ、
考慮する姿勢を見せることで、
彼らの参加意識を高め、
組織全体のエンゲージメントを向上させます。
 
 
4一貫性のある行動:
経営者が言ったこと、
行ったことが一致していないと、
すぐに信頼を失います。
 
約束や方針を守り、
公平かつ一貫した行動を取ることが重要です。
 
これは、
予測可能で信頼できるリーダーシップを示し、
社員が安心して働ける環境を
提供する上でも不可欠です。
 
 
5社員の成長をサポートする:
経営者は社員のキャリア発展に
真剣に取り組むことが望ましいでしょう。
※あえてブラック企業スタイルを
貫いている社長を除いて。
 
それには、
個々の目標設定を支援し、
必要なリソースやトレーニングを
提供することが含まれます。
 
社員が新しいスキルを習得したり、
挑戦する機会を持てるようにすることで、
彼らのやりがいと組織への
忠誠心や熱意が高まります。
 
 
6感謝の表現を忘れない:
日常業務の中で、
経営者が社員の努力と貢献に対して
感謝を示すことは非常に重要です。
 
小さな成功も見逃さずに認識し、
感謝の気持ちを率直に伝えることで、
「もっと頑張ろう!」
というモチベーションアップに繋がります。
 
 
7失敗を許容し学習の機会とする企業風土を創る:
経営者が失敗を責めるのではなく、
学習と成長の機会として捉える文化を醸成することは、
創造的でリスクを恐れない組織を作る上で欠かせません。
 
失敗から得られた教訓を共有し、
同じ過ちを繰り返さないための対策を講じることで、
全社員が前向きな姿勢で挑戦し続けることができます。
 
 
8ビジョンと価値観の共有:
強いリーダーシップのもとで、
企業のビジョンと価値観を社員と共有することは、
組織の方向性を一致させ、
モチベーションを向上させます。
 
経営者がビジョンを熱心に語り、
それを日々の業務に結びつけることで、

「何をしたらいいんだろう…?」
「何のために働いているんだろう..?」

 
というモヤモヤから解放されて、
どこに向かって頑張れば良いのか?
がハッキリするので
会社全体の士気も上がります。

 
これらのポイントを実行に移すことで、
失望されるリーダーから、
尊敬され、信頼されるリーダーへと
進化していくことでしょう。
 
結果として、
社員の士気は高まり、
組織全体のパフォーマンスも向上していきます!

コンクルージョン

成功する組織は、
そのリーダーから全ては始まります。
 
経営者が放つ一言一言には、
社員のモチベーション、士気、
業績に直結する影響力があります。
 
今回挙げた
「失望される社長にならないために」は、
経営者が日常的に意識し、
実践すべき重要なポイントと言えるでしょう。
 
「給料払っているんだから、ちゃんと働け!」
 
「最低限やることやれ!」
 
「黙って俺の言うことを聞け!
なんで社長の俺の方が気を使わないといけないんだ!」

と言いたい社長の本音は理解できますけど…
 
がっ!
 
残念ながら経営者自身が
自己改善を繰り返していかない限り、
社員は成長しません。
つまり会社は成長しません…
 
一貫性のある行動、
社員の価値と努力を認め、
称賛することが、
健全な組織文化を築き上げる基礎となります。
 
それには、
経営者の真摯な自己反省と、
社員への敬意が不可欠と言えるでしょう。
 
最後に、
経営者は常に、
自分の言葉が持つ力と影響を自覚し、
それを前向きで建設的な方法で
使うことが求められます。
 
これが真のリーダーシップであり、
持続可能な成功への道を切り開く鍵となるのです。
 
COOも同様ですが、
基本的には社長の失言を
瞬時にフォローする場面が多くなるでしょう。

社長が社員の指揮を下げることばかり言うから
困っているというCOOは、
今すぐ社員達のために立ち上がりましょう→

「社長!社長のあの口癖のせいで、
現場の士気が下がるので、
余計な一言は言わないようにして下さい!」

とCOO自ら率先して社長を諭しましょう。
 
社長の暴走を止め、
社員達が円滑に効率よく生産性高く
仕事が出来るようにマネジメントするのが、
我々COOの使命です!
 
=========

このnoteブログ
「COOエクスペリエンス」では、

現役のCOO であり、

次世代COOの育成〜社員教育研修、

コンサルティング等に従事している

実際の経験に基づいた内容になっています。



厄介なマネジメント問題に立ち向かうための

活きた現場の知恵や戦術を、

お伝えしているので、

フォローして頂けたら嬉しいです♪

※毎週、金曜日夕方以降にnote更新中!

=========

今日のテーマは、
社員の士気に関わる社長の在り方、
発信する言葉の重要性について
お届けしました。

当然、顧客がお客様ですが、
業種によっては、
社員やスタッフもお客様という認識で
経営をしないと成り立たないケースもあります。

スタッフに気を使い過ぎたり、
全て社員の言う通りにする必要はありませんが、
蔑ろにしたり、わざわざ士気を下げる行動をするのは、
自分の会社の業績を悪化させるだけなので、
避けた方が良いですよねーというお話でした。

COOをはじめ、
経営者、次世代のリーダー達が
職務を果たすために少しでもお役に立てたら幸いです。

Amazon Kindleでも、
経営、マネジメントに関する知見や、
実践的なノウハウをまとめているので、
ぜひご自身の経験と結びつけてご活用ください。
※Kindle Unlimitedに登録している方は無料で読むことが出来ます。
↓↓下記をクリックして下さい↓↓


会社が立ち上がるのはCEOの力ですが、
その後、会社が伸びるかどうかはCOO次第です!

みんなの為に人柱になってあげて下さい。
職場の平和のために〜犠牲になるのがCOO /ナンバー2の役目です笑
一緒に敏腕COOへの道を歩んでいきましょう!
〔COO育成塾〜noteテキストVer〜〕

サポートはしていただかなくて良いので、もし投稿が気に入ったら《フォロー》 『スキ』して頂けると非常に嬉しいです♪