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石垣のりこ街頭演説 文字起こし

2019年6月1日に仙台市で行われた「枝野幸男 × 石垣のりこ 街頭演説会」から、石垣のりこさんの演説部分を文字起こししました。

石垣のりこ:
 皆さま、6月がスタートいたしました。今日はたくさんの方にお集まりいただきまして本当にありがとうございます。夏の参議院選挙に野党統一候補として立憲民主党から出馬を予定しております、私が石垣のりこでございます。
 さあ皆さま。今日、私はこの直前、石巻に行ってまいりました。この帰り道、今日はこの仙台を象徴するケヤキ並木、青々と繁ってまいりましたが、田んぼに水が張って、そして先月から今月にかけて植えた苗がぐんぐんと成長して、まあ本当にね、気持ちのいい風に吹かれながら仙台に戻って参りましたけれども。私、小さい頃から田んぼに囲まれたところに生活しておりましたので、田んぼを見ると結構ほっとするんですよね。

 宮城は農業県でもあります。そして三大漁港もある漁業の県でもあります。私たちが食べるもの、今日みなさん夜なにを召し上がる予定でいらっしゃるでしょうか。食べるものによって私たちの体は出来ていて、命も支えられている。この豊かな自然に恵まれた宮城。私はこれからの参議院選挙に向けて、この宮城からアグリファースト、第一次産業をもっともっと大事にしていきたい。そういう思いを訴えていきたいと考えています。ありがとうございます。
 F35とかですね、国防が大事じゃないと言っているわけじゃないんですけれども、何でこれ、こんなにいっぱい買うのってよく分かんないものにお金を使っている場合じゃない。アメリカファーストじゃなくてアグリファースト。アグリファーストで行きたいと思っています。

 そしてこの農業の復興、これは漁業も含めて、そして畜産業も含めてではございますが、この復興という点ではやはり原発立地県であるこの宮城県。女川原発の問題もしっかりと考えて行かなければならないことです。原発、皆さんはどのようにお考えでしょうか。今回のこの2月の住民投票を求めた署名、残念ながら却下されてしまいました。これは住民の声が届かなかったんでしょうか。どうですか。おかしいことじゃないでしょうかね、みなさん。いかがでしょうか。そしてずっと原発ありきで進められて来たこの国のあり方。
 原発は、原子力発電はクリーンなエネルギーである。どうですか。ウソですよね。原発は低コストのエネルギーである。これもウソですよね。安全な管理の元で使えば、それは私たちはコントロールの元にあって安全な管理でやっていける。これも真っ赤なウソ。事故ばっかりじゃないですか。
 こういう状態のままで原発再稼働、認めるわけにはいかないんじゃないですか。みなさん、いかがでしょうか。立憲民主党としてはもちろん原発ゼロ法案を進めているということになっております。

 そして見直していくべきは、私たちの生活に直結する消費税。この10月に10%への税率のアップが予定されております。この30年間、G7の平均、所得のこの平均は、G7は全体に日本を除く他6ヵ国は上がっているにもかかわらず、日本はずっと横ばい。収入が増えていないんです。その中で消費税は、0、3、5、8と上がっています。これだけ消費税が上がっているんだったら日本の税収増えているはずですよね。なんと平成2年をピークに変わっていない。ほとんど変わらない。平成2年がピークです。ずっと30年間ほぼ横ばい。どうしてですか。景気、上向いているんじゃないんですか。おかしいですよね。
 一方で消費税が上がるのと同時に下がっている税金があります。皆さんご存知の方もいらっしゃることでしょう。何ですか。法人税。その通りでございます。法人税はぐんぐん、なんと消費税が増税された分だけほぼ下がっている。みなさんはこの現実をどのようにお考えでしょうか。
 消費税はどんな税金かといえば、より所得の低い人がその生活費の中で負担がかかる。言ってみれば弱い者いじめの税金です。所得が高い人と所得が低い人とその税負担が違うわけですよ。より生活が大変な人に負担がかかる税金、これが今8%の段階で税収の3割を占めている。社会福祉に手厚いと言われているスウェーデンでは消費税率25%ですが、税収に占めている割合は25%。何と日本よりも低い。こんないじめの税収によって日本の税収の3割が、そしてこれから10%になったらもっとアップするわけです。そういう状況の中で立憲民主党が掲げるこの消費税増税反対。もちろんじゃないですか。もちろんです、今こんな10%になんて上げていられない。
 そして今お話ししたことから10%に上げていられないどころか、こんな庶民の生活を苦しめる消費税、私はゼロでいいと思います。
 みなさんと一緒にこの税金のあり方、私は考えていきたいと、私はそのように訴えてまいります。消費税はゼロでいい。上げるべきは賃金であって消費税ではないと私は訴えてまいります。
 私たちの生活、これをしっかりと守っていくということが本来の国の役割です。あるところから頂き、それを再配分していく。社会保障にももちろんお金は必要です。教育にもお金は必要です。しかしその財源をどこに求めるのか。消費税で本当にいいんですか。と私は考えております。それを野党第一党のこの立憲民主党から公認候補として立候補させていただく予定であるこの私が、いち生活人、庶民の思いを届けていく、国政に訴えていく。私は、そのように今後の選挙にも臨んでいきたいと思っております。

 そして今日はこんないいお天気ですけれどもね。ここは宮城です。東日本大震災というあの筆舌に尽くしがたい経験をした私たちはこの平成の30年を終えて令和の時代に入ってあの経験をしたからこそ、これからの新しい価値を、ビジョンをこの宮城から訴えて行きたいと、そのように考えております。どうぞ皆さま、お力をお貸しください。今日は本当にありがとうございました。


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