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オマエハゼンリョクヲツクシテイルノカ

あなたには、これまで何かに全力で取り組んだことがあるだろうか。



私は正直、全力がわからない。


全力を尽くすって、どういうことなんだろうか。
どこまでやれば、全力なんだろう。

【全力】・・・出しうる限りの力。ありったけの力。
【尽(く)す】・・・なくなるようにする。できるかぎりのことをして、これ以上はないという状態にする。 (大辞林)


私にも学生時代、社会人になってからと、力を注いできたことはある

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中高はバドミントン部で、特に高校では、ほぼ毎日部活漬けの日々だった。
毎日片道8㎞の道のりを自転車で通学し、朝練をしてから授業を受け、放課後部活をして帰宅する毎日だ。
男女合同で練習していたので、メニューも男子とほぼ同じ。毎日へとへとだった。

でも団体戦ではいつも補欠。私よりも上手い後輩もいた。
途中で逃げ出したくない、その一心で食らいついていた。


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チームプレーへの憧れから、大学ではアイスホッケー部に入った。
ほとんどが未経験者のチーム。みんなで一から練習をした。
私たちのチームは人数が少なく、プレーヤーは8人しかいなかった。
いつもギリギリの人数で試合に挑んでいた。
(アイスホッケーは1チーム、キーパー含めて6名が氷上にいて、試合中の交代は自由。大体1チーム20名前後がベンチ入り)

ルール説明(公益財団法人 日本アイスホッケー連盟)
https://www.jihf.or.jp/knowledge/beginner.php

陸トレで体力をつけ、メリハリをつけたプレーを心掛けた。
少ない人数でいかに戦うかを、みんなで考えた。            



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社会人になると、よさこいを始めた。
はじめは運動不足解消くらいの軽い気持ちで始めたのだが、いつの間にかハマっていて、チームを運営するスタッフをやったこともあった。
スタッフ時代は、仕事以外のほとんどの時間をよさこいに費やし、練習メニューを考えたり、衣装などの作品制作や隊列作成、遠征のスケジュール組みなど、寝る間も惜しんで作業をした。
作品をお披露目した時の光景は、4年経った今でも鮮明に覚えているし、その時のみんなの顔を思い出すと、今でもあったかい気持ちになる。


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学生時代やプライベートなことばかり書いてきたが、
仕事でも、うまくできない自分に何度も悔し涙を流しながら、
周りの人にのやさしさに助けられながら、
なんとかやり遂げた、思い入れのある案件もある。


力を注いできたことは、たくさんある。


だけど、これらを思い出すとき、思い出と一緒に
「ああすればよかったんじゃないか」
「もっと出来たんじゃないのか」
そんな思いがモクモクと湧き上がってくる。
そして、
「オマエハホントウニ、ゼンリョクヲツクシタノカ」と、見えない誰かに問いかけられている気がするのだ。


これは、後悔なのだろうか。

後悔しないように、全力を尽くそう。
全力で取り組んだら、後悔しない。
そんな言葉を見ると、いつもちょっとだけ胸がきゅっとする。



全力ってどのくらいなのか、全力を出し切ったことのある誰かが見たら判断できるものなのか、私は全力を出せていたのか、
その答えはやっぱりわからないけど、
私のこのモヤモヤを今日から
「カイゼンノタネ」と名付けよう。

時間が経って、冷静に見つめられたときに湧き上がってきた「ああすればよかった」は、次の取り組みへの、「カイゼンノタネ」じゃないか。
ゆっくり育てて、別の花を咲かせてあげればいい。

全力かどうか、目に見えないものに固執するのはそろそろやめる。
いいじゃないか、あの時確かに私は頑張っていたんだ。

全力って、おいしい

スポーツドリンクのCMみたいな、
それくらいの感覚でいいのかもしれない。

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