7年半勤めたヤフー株式会社を退職しました(編集者編)

11月30日を最終出社日とし、年内でヤフー株式会社を退職することになりました。新卒で入社してから7年半。検索、ニュース、BuzzFeed Japan立ち上げなど、さまざまな業務に従事しました。肩書で言うと編集者・アナリストになるのかな……。

お世話になった人たちに退職を報告すると、口々に「いきなりw」「もっと早く辞めると思ってた」といった反応をいただきました。各方面からお話をいただいて会話を重ね、10月に登山をしていたときに「うーん、辞めてみよ」と思ったので出てみることにしました。カジュアル退職!

特にネガティブな理由はないのですが、これだけの期間を同じ企業に勤めると刺激も少なくなるもので(半分くらいはBuzzFeed Japanの仕事でしたが)。学習機会を求め、考えた上での結論です。

入社後に配属されたのは検索編集部。膨大な検索クエリ・ログを見て分析する、検索ログをコンテンツ化するといった業務から社会人人生が始まりました。

アダルトなクエリと検索結果を見続けたときは「人間の業は深い」と感じました。このときはいろいろやった。関連ロジックの評価と改善みたいなこともやった。あんだけログを見るとは思っていなかった。

それからニュースに引っ張られて異動、いわゆるヤフトピ編成と分析担当に。しばらくして企画チームに兼務となり、新規事業を検討。その際にBuzzFeedとの交渉に入り、編集・企画面を担当することになりました。

日本で事業を立ち上げるにあたって、こうするといいよ〜みたいな話をしてメディア面の事業計画も作りました。で、会社を作って人を集めてそのまま出向。

(よく昼寝してた)

BuzzFeed Japanは楽しかったなあ。FacebookもTwitterもフォロワー数がゼロの状態からはじめて、少しずつ伸ばしていきました。六本木の路上で飲んだくれて、コンテンツを出して、組織を大きくして……。

自分は主にコンテンツ配信戦略を担当しており、各プラットフォームのフォロワー数、いいね数や流入数に動画再生数を伸ばす担当者でした。ざっくりいうとコンテンツ作る以外。もちろん記事も書いたし、Tasty Japanでの出演もしました。

振り返ると、やはりBuzzFeed Japanでの経験が大きいなあ。会社を立ち上げて大きくする、そのためになんでもやるといった経験が、自分のマインドセットを多少なりとも変えた気がします。環境は人を変える。

自分は学生時代にコンテンツ制作をしていたわけでも、SQLを書いていたわけでも、事業立ち上げの経験があったわけでもありません。でも気付いたら編集者になって分析したり事業立ち上げしたり、マネジメントしたり事業戦略やったりしていました。ただネットが好きで、好奇心が人よりも少し強いだけです。

BuzzFeed CEOのジョナ・ペレッティが来日したときに話をして、若手が増えてきたんだけど一言アドバイスを伝えるとしたらなんて言うか聞いたら、返事はこうでした。「"実験的であれ”だね! トライして、そこから学びを得る。そのサイクルが大事!」。ほんとそうだね。

マインドはやっぱり重要。WillがSkillを作ることはありますが、SkillがWillを作ることはありません。何かになろうと思ったら、人はなんにでもなれる。ブルーハーツも歌っていましたね。

「遅すぎる事なんて 本当は一つもありはしないのだ 何するにせよ 思った時がきっとふさわしい時」

これめっちゃ好き。

ヤフーはとても大きな組織です。大企業なりの組織課題はもちろん散見されますが、それを多分に上回る強みもあります。日本一の影響力を誇るメディアパワー、楽天やAmazonに迫るコマース、安定的な収益基盤、優秀な人材に多様なグループ企業を絡めた総合力。うーんすごい。PayPayがんばれ。

それでも、飛び出てイチから勉強してみることにしました。まあそういうこともある。

次も似たようなところで働く予定です。コンテンツまわりを担当するらしいのですが、詳細は未定です。たぶん自由演技。なんでもやらされそう。年明けから働く予定なので、もろもろ見えてきたらまた書いてみようかなと思います。

あ、あと結婚しました。今年は出向からの帰任、結婚、転職と怒涛ですね。いやーしかし誰かと一緒に暮らすことが予想より快適。以前は「同居は気質的に難しいと思うので、近所の部屋を借りるのも悪くないのでは」と言っていましたが、いいもんですね。

お世話になったみなさま、本当にありがとうございました("欲しいもの"はこちらですmm)。

今後、メディア・テック界隈のことなんかはnoteに書いていこうかと思っています。たまに書いていたブログは日々のメモなんかに。今後もよろしくお願いいたします。


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