ダイキアクシス・サステイナブル・パワー（以下DASP）は「Shift to Sustainable Energy! 持続可能なエネルギーをみんなに、そしてクリーンに」をビジョンに掲げ、再生可能エネルギーの研究開発と売電事業、バイオディーゼル燃料のプラントおよび燃料の販売、水熱処理装置の開発・設計・製造・販売・メンテナンスなどの事業を行っています。

2023年秋、バイオディーゼル燃料（BDF）事業において、東日本事業所の建設に着工しました。
今回はバイオディーゼル燃料事業と新しく建設される東日本事業所について詳しくご紹介します！

バイオディーゼル燃料事業とは？

バイオディーゼル燃料事業の看板商品D・OiL

バイオディーゼル燃料事業では廃食用油からのリサイクル燃料「D・OiL」の開発、自社プラントでの製造のほか、精製プラントの製造・販売を行っています。
「D・OiL」は植物系廃食用油を原料とするバイオ燃料です。
そのまま廃棄すると水質汚染や土壌汚染の要因となってしまう食用油をリサイクルすることで、限りある資源を有効活用でき、水環境の保全にもつながります。
植物由来のバイオ燃料は、カーボンニュートラルの考え方により二酸化炭素（CO2）排出量がゼロとみなされることから、CO2削減など「環境価値」の創出にも貢献します。
また、D・OiLは2017年に公益法人日本環境協会が定める『廃食用油を使用したバイオディーゼル燃料 Version 1.0』という新基準においてエコマーク商品に認定され、高品質で安全管理がなされている商品とされています。

ディーゼルエンジン車でも使用できるB5軽油

バイオ燃料を5%混合した軽油を「B5軽油」と呼びます。
化石燃料の軽油をバイオ燃料で5％代替することで軽油の消費量を削減することができ、その結果、地球温暖化防止に貢献することができるわけです。
「B5軽油」は法律で規定されている軽油の強制規格を満たしているので、軽油と同様に安全かつ安心して使用出来ます。

東日本事業所設立の経緯

今までは西日本を中心に活動

DASPは2002年から再生可能エネルギー関連事業に着手し、バイオディーゼル燃料事業を開始しました。
バイオディーゼル燃料事業では、地域で回収した油を地域で使う、エネルギーの地産地消を目指しています。親会社であるダイキアクシスの本社がある愛媛県においては回収拠点は500箇所を超え、市民回収の輪も広がっています。

また自社で油を回収しバイオ燃料を精製するだけでなく、DASPではプラントの販売も行っています。販売実績は全国100箇所以上と日本のバイオ燃料製造に貢献してきました。

プラントユーザー様を助ける為、自社の販売ルートを活かして協力する為に東日本事業所を設立

以前から東日本進出は考えていましたが、今回きっかけとなったのが茨城県のプラントユーザーである牛久市様からの相談でした。
牛久市様は10年前にDASPのバイオ燃料プラントを設置していただき、その後自ら広域連合でバイオディーゼル協議会を立ち上げ、近隣の学校給食で使用した油なども回収するなど積極的にバイオ燃料の活用に取り組んでいる自治体様です。

しかしその牛久市様から「バイオ燃料を作っても使う所が減少してしまい、余って困っている。」というお話を受けたのです。
「何とかして手助けが出来ないか…」
そのように考えていた時に、昨今のCO2削減やSDGsなどの後押しもあり、西日本でバイオ燃料を販売していたお客様から「東日本でもバイオ燃料を使いたい！」という声をいただいたのです。

余ってしまっているバイオ燃料を我々が買い上げて、必要としているお客様に提供することで牛久市様も事業が継続でき、必要としているお客様にもバイオ燃料を届けることが出来るかもしれない…！
そのような思いから東日本事業所の立ち上げが決定されました。
建設地は牛久市様からも近い茨城県の稲敷市。東日本事業所は2024年の2月下旬～3月上旬に完成予定です。

持続可能な事業を目指して

現在、すでに西日本事業所で販売しているお客様にアプローチを開始しています。
関東地方は環境問題に対する意識が高い人が多いのですが、それでも現場では少しでも燃料費を削減したいという思いもあるのが事実です。今後企業努力をして更に魅力ある価格帯にしていかなければなりません。

また、2023年7月にリリースもしましたが、芙蓉総合リース株式会社様と連携し、東武バス日光株式会社様が日光地域で実証運行するバイオ燃料バスに、B5軽油を供給するなど企業とのコラボも積極的に行っていく考えです。
この他に昨年もバイオ燃料を提供させていただいた目黒川みんなのイルミネーション2023に協賛するなど、地域の方に認知していただく活動にも取り組んでいます。

来年竣工する東日本事業所に今後もぜひご期待ください！