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「がんばろう!いしかわ」ダイキアクシスも復興支援をサポート!

令和6年能登半島地震により被害に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
元旦に発生した未曽有の震災に日本中が悲しみに包まれる中、ダイキアクシスグループも主軸の水インフラ事業で被災地の支援が出来るよう、年始早々に能登半島地震対応チームを結成しました。
今回はそんな対応チームの活動についてご紹介します。


各地から社員を集めて対応チームを結成

大規模な地震によって下水道管や処理施設が破損すると、トイレやお風呂などが使用できなくなってしまいます。
また、震災後に建設される仮設住宅でも下水道が使用出来ないことが多く、そのままでは生活を送ることが出来ません。

当社が製造・販売している「浄化槽」は、通常は下水道が整備されていない地域において生活排水を綺麗にして川に流すための設備ですが、大規模な工事を行うことなく、短時間での設置が可能ですので、このような災害時にも活用することが出来ます。

対応チーム結成のためのミーティングでは営業、設計、生産など各部署からエキスパートが集まり、2011年の東日本大震災、2016年熊本地震の復興支援に携わった社員もアドバイザーとして参加しました。
東日本大震災の際は宮城県に、熊本地震の際は福岡県に支店があり多くの社員が常駐していたため、地の利を生かした復興支援を行う事が出来ました。しかし石川県には中能登町に出張所があるのみで人手が足りません。そこで今回は会社として初めて、各地から社員を集めて復興支援対応のための対応チームを作ることとなりました。

現地で自治体との調整や工事を行う常駐メンバーとして、実家が珠洲市にあり、地元の事を良く知っている新潟営業所の中さんが初めに選ばれました。2020年から群発地震により、中さんの実家も被害を受けていたこともあり、被災地の復興に関わりたいという熱い気持ちは誰にも負けません。
また、会社としても今後別の場所で震災が発生した時に1人でも多くの社員が対応スキルを身に着けることも重要と考え、若手社員である入社6年目の大阪工事課の野口さんと、入社2年目の東日本営業推進課の村上さんが選ばれました。
この3名が石川県の事務所に常駐し、最寄りの大阪支店長の横尾さんと名古屋営業所長の服部さんがそれぞれ統括リーダーと現地営業責任者となり復興支援に当たることになりました。

復興支援対応チーム員に選ばれた現地常駐メンバー

平常時とは異なる状況に苦戦しながらも遠方の社員も一丸となって支援


浄化槽は水平に設置する必要があり、通常は鉄筋コンクリートで土台をつくります。
しかし震災当初は地震により生コン工場が被災したことから、現地でコンクリートを入手することが難しい状況でした。(※3月から供給再開)
そのため、プレキャストコンクリート板を何枚も並べたり、鉄板を敷いてその上に設置するなど災害時ならではのアイデアを出し合って設置を進めました。
また浄化槽を設置した後は通常「水張り」と言って使用開始前に槽の中に水を貯めるのですが、その作業も水道水を使う事が出来なかったため、ポンプを使って川から水を引くなど臨機応変を求められました。

鉄板の上に設置された仮設住宅用の浄化槽(石川県珠洲市)

現地のメンバーだけでなく設計部門や生産部門のスタッフも協力し、作業手順を工夫したり、通常以上のスピードで対応してくれました。
他にもコンクリートが入手できない事を聞いた愛媛県松山本社の社員が松山の業者さんに特注で依頼するなど、社員一人一人が自分の手伝える事を考え、積極的に行動し復興支援に取り組みました。

能登半島地震対応チームの統括リーダーとなった横尾さんは、これまでの一連の動きについて、「会社が大きすぎると連携が難しいし、小さすぎてもマンパワーが足りない。けれどダイキアクシスはちょうどいい規模感だと思う。ちょうど支店長になっている人は歳が近くて、同じ釜の飯を食った仲間というか…同年代で同期も多く、連携がとれやすい。なので若い社員も研修などで部署問わず仲良くなっておくと、こういう時に全然知らない間柄より助け合う事が出来ると思う。」と話してくれました。

チームメンバーの思い

左から村上さん、中さん、野口さん

中さん
私は石川県珠洲市が出身ということもあり、何かの形で震災の復興に関わりたいという気持ちを持っていました。
実際に珠洲市の応急仮設住宅現場に浄化槽を納めた時は僅かながらかもしれませんが故郷の復興に携わることができ、今回現地に来させてもらうことができて本当によかったと思いました。

野口さん
最初は大阪から被災地に一人で赴くということに少々戸惑いと不安を感じましたが、仮設住宅が次第に完成していく中で、浄化槽を納めた時は、復興支援に携わり貢献できたことを誇りに思いました。
また、お忙しい中、送り出してくれた部署のメンバーに感謝しています。この経験を活かし、周囲の方々やこれから入社してくる人たちに伝えていきたいです。

村上さん
メンバーに選ばれた時は期待してくださっているなと感じ、その期待に応えられるように頑張ろうと思いました。良い機会にもなりますし、勉強にもなるので色々な事を吸収したいと思います。
あまり縁起のいいことではないですが、今後同じような震災はあると思うので、その時に活かせればと考えています。

ダイキアクシスとして社会に貢献できること

今回、社員のアイデアで仮設住宅に設置する浄化槽の本体に「がんばろう!いしかわ」の文字を吹き付けました!
この文字は現地到着後、冬期の保温のためのウレタン吹付によって見えなくなってしまいますが、それでも輸送途中に石川の皆さんに見ていただき、少しでも元気になっていただけると嬉しいです!

浄化槽本体に吹き付けられた「がんばろう!いしかわ」の文字

今回の地震で下水道配管の50~60%が使えない状態になってしまった可能性があるとされている能登半島。仮設住宅への浄化槽設置がひと段落した後、被災された皆さんが元通りの生活を送れるようにダイキアクシスとしてもまだ協力出来ることはたくさんあると考えています。

浄化槽などの排水処理の他にも地下水の飲料化、住宅設備の販売、再エネ事業など、私たちダイキアクシスグループは様々な事業を展開しています。
今後も私たちの持つ知識と技術を活かして被災された皆さまが1日でも早く元通りの生活を送っていただけるようにグループ一丸となって取り組んでまいります!

がんばろう!いしかわ!

※4月17日にも愛媛県と大分県の間にある豊後水道を震源とする地震がありました。被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
当社の事務所や工場も宇和島市にありますが、幸い社員とそのご家族の方、および設備に被害はありませんでした。
日本中、予断を許さない状況が続いていますが、備えをしっかりして日々過ごしてまいりましょう!

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