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ホロライブプロダクション内のマトリョーシカ的な「グループ」構造

株式会社の中のプロダクションの中のグループの中のグループの中のグループ。

本稿は、カバー株式会社が運営するVtuberプロダクション「ホロライブプロダクション」の中に存在する「グループ」について、最近にあった音楽アーティストVTuberグループ「ReGLOSS」のデビューなどを受けつつ、その階層的構造及び各要素の包含関係の呼称について茶々を入れるものである。

では始めよう。さっそく以下の画像である。(公式の配信より引用)

ホロライブ公式チャンネル 「新グループ #ReGLOSS と ライブ開催間近の #BlueJourney について予習します! #ホロライブニュース」 https://www.youtube.com/live/Gi1XDNLdjpw?si=obvzaOuImmxjFYfQ より引用

1番上の階層が「プロダクション」であることには疑問はないように思われる。そのためこれを「ホロライブ」と呼んだときには所属する全てのタレントが含まれることになる。あえて呼ぶならば「最広義のホロライブ」。

2番目の階層には「ホロライブ」と「ホロスターズ」がある。これらはどちらも「Vtuberグループ」である。「広義のホロライブ」「広義のホロスターズ」。

そして3番目の階層には「ホロライブJP・ID・EN・DEV_IS」「ホロスターズJP・EN」が存在する。なんとこれらも「Vtuberグループ」である。何気なく「ホロライブ」「ホロスターズ」と呼んだ場合にはそれぞれのJPのことを指すことが多いのではないだろうか。

最近デビューしたReGLOSSが所属するDEV_ISも「Vtuberグループ」。

そして、上掲した図より細かな分類となる4番目の階層としては、JP・ID・ENの0〜5期生や、ゲーマーズ、holoX、Myth、Council、Project: HOPE、Advent、TEMPUSといったユニットがある。

ここからが本題なのだが、ReGLOSSもこの4番目の階層に含まれると思われる。だが同じ階層の他の要素とは、(上記の記事を見る限り)ReGLOSSは音楽アーティスト「VTuberグループ」である点が異なる。

つまり、これまでは期生やユニットが並んでいた4番目の階層に「VTuberグループ」が加わっていることになる。またグループである。

まとめると以下のようになる。グループの中のグループの中のグループとしてReGLOSSはある。

カバー株式会社が運営する (0番目の階層)、

  • Vtuberプロダクション「ホロライブプロダクション」の中に存在する

  • 女性Vtuberタレントグループ「ホロライブ」の中の

  • VTuberグループ「hololive DEV_IS」から新たにデビューした

  • 音楽アーティストVTuberグループ「ReGLOSS」

このように4番目の階層に「Vtuberグループ」が並んでいる例は、ReGLOSSが初なのではないか?と思われるかもしれないが、実はそうではないかもしれない。(未確定)

具体的にどの組織かというとホロスターズである。

大道シノヴ氏のXアカウントのBio欄より引用 https://twitter.com/daidoushinove

ここでは「ホロスターズ」と「アップロー」がそれぞれ別のグループであるような記述がなされており、今年秋の以下のイベントへの出展情報でも「HOLOSTARS & UPROAR!!」名義になっている。

デビューの際にはホロスターズグループの新ユニットと呼ばれており、大道シノヴ氏のアカウント名の表記も「ホロスターズグループMGR」だったのだが、いつの間にか上記のように変わっていた。

つまり、どのような経緯かはわからないが、このように4番目の階層に位置付けられる形での「グループ」という体制が、プロダクション内で広がりつつあるように思われる。

企画・予算・運営の面などおそらく様々な思惑の元にこうなっているだろうことは想像にも理解にも難くないのだが、やや煩雑ではある。

ただ正直言って、素直にコンテンツを楽しむ分にはなんら問題はない。

筆者のように広義だの狭義だの包含関係などを取り上げてこのような駄文を書くにあたっては大いに助けられているし、運営側も位置付けをわかりにくくすることで利益もあるかもしれない。例えば「ホロライブ」という言葉の意味合いにどこまで含まれるか、と言った点は大切だろうと思われる。

一方で、もう少し細かく語ってみたい、または評論してみたい、といったときには「ホロライブ」「ホロスターズ」という言葉の意味合いに幅が生じるのには煩雑さも感じる。雑に謗る分には必要ないのだろうけど、ちゃんと書こうとして但し書きが増えると視覚的にくどくなるので困るところ。

ただ、カバー株式会社で働く人々の中でも困ったりしないのだろうか、という無駄な心配はするし、この階層構造に技術畑の人々はどう思っているのだろうか、などと勝手に思ったりはする。

余談ではあるが、ホロライブ3期生やホロスターズJP・ENには5番目の階層としてデビュー時期によって「先行組・後発組」「Head Quarter・Vanguard」という区分が存在する、ということを指摘されるかもしれないと思ったので末尾に添えて本稿はおしまい。

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