見出し画像

- カナダの日常 vol.18- お好み焼きと白玉ぜんざい



仲良しがお引越し

仲良くしていたインドネシアンがカナダの最東端に引っ越すと言うので、Farewell party をしました。他人を家に呼ぶことは滅多にないです。その彼から、人招くって家の中がキレイになるいい機会だよねって。トイレめっちゃ磨きました。

移民大国ではよくあること?

彼らはこの街だと良い仕事が見つからないので、人手が足りないところへ行くんだとか。何もなくて不便だし、生活が大変なところだって。ただ、そこの方がカナダにずっといられる可能性が高いみたいで。エージェントが言ってるって連呼してて。大丈夫かね、そのエージェント頼みの計画、と思いますが、好きにすればいい話です。

ちょっと脱線しますが、私はポリシーがあってここに来た訳ではないので、異国で大変な思いするんだったら、母国の方がいいじゃんって思うんですが、彼らはそうじゃないってことだそうです。とにかく子供への教育、言語習得なんですって。
それに付けても、親は大変な思いしてでも子供に言葉を身に着けさせたいってファミリーは実に多い。彼らもそうでした。身近にいる韓国人ファミリーも明確。加えて彼ら、競うの好きって言ってるし。中国出身ファミリーに至っては、ママがタイガーマームで、よりあからさま。ドギツいエゴ押し付けで。彼らの揺るぎないグイッと感には敵わない。今も昔も、世界中どこでも、教育、教育。(ちなみに私はこういう押し付け教育のおかげなのか、勉強大嫌い。で、この有り様)

和食の新トレンドになるか?

本題に戻って、Farewellお好み焼き。粉ものは作るのが簡単で、私には好都合です。ゲストは中華系インドネシアンなんですが、ムスリムじゃないから、豚肉OKとのこと。最初肉なしにしようと思ってました。この国だから“こう”って訳じゃないのも、興味深い。ちなみに、彼ら曰く、母国だと中華系はマイノリティだから、それはそれで生きにくいのはあるって言ってました。

これ買えば一発です。オタフク。
キャベツやら材料を混ぜて。
ここは子供同士の共同作業。
向こうの子供達も一緒に作って楽しかったんじゃないかと思います。

お好み焼きって、材料が材料だから、粉、混ぜるでしょ、で、焼くでしょって、そりゃそうなるかって話で、簡単。世界中どこでも似た発想で似たような料理はあると思います。ただ、日本の場合はここでも“出汁”なんすよね、”出汁”。"出汁"を好むのは日本人だけじゃないと思うんですが、北米の地ではどうでしょう、”寿司”、”天ぷら”、”ラーメン”に追随できるか。たぶん挑戦はもうあったと思うんですけどね、"粉もの"、見かけません。庶民の味、儲からないんでしょうかね、はたまた別の理由か。

甘味、ジャパニーズ・スイーツ!

デザートも何かあった方がいいなと思って。ふだん、和のスイーツなんて作らないから、何がいいのやら。結局チョイスしたのは、作るのが簡単なこちら、"ぜんざい"おしるこ金時?なんて名称が一般的なんでしょうか。作業工程もあるし、悪くないと思います。

価格はちょっとお高めですが、都合の良い材料が手に入りました。
団子はお湯で溶いて、子供が丸めて茹でて。あずきは砂糖入れて煮て、簡単です。

肩ひじ張らない会は楽しい

何皿も並んだりとか、豪華な感じはゼロですけど、一緒に過ごした時間はとても楽しかったです。そもそも他人と一緒に料理したり、なんて今までないですしね。一緒の空間が苦にならないってのが、ポジティブな理由なんだと思います。
彼らとは公園でランチしながらPlay dateもしますが、食事は全然こだわらないですね。ドーンと1枚ピザ買っておしまいとか。双方そんなに、というかたぶん全然、言葉のレベルは高くないんですけど、そういう"楽な"人もいるってことですね。

完成品の物撮りはございません。ここで話すありきでやってなかったので。パーティー感はないな。。。

その後、彼らは旅立ってしまいました。最後、気の利いたことのひとつでも言いたかったのですが、なぜか"自分で選んだ道だからな"って、なんか捉えようによってはスゲー感じ悪く聞こえることを言ってしまって、若干心残り。いや、だから”後悔なくていいじゃん”ってつもりだったんですけどね。思い返すと、後悔すんなよって、上から目線かもと。教科書に載ってなさそうなオリジナルを考えて、自爆したなと。攻める必要ない。Do your bestかEnjoyとか、なんちゃら祈ってるよ、みたいなんで、いいんでしょうね。

連絡が途切れることはよいこと

道中も、やれ飛行機乗った、乗り換えた、新居着いたってチャカチャカ写真送ってきて、しばらくして仕事見つかったって。で、missingだなんだって言ってましたけど、次第に連絡が途切れてきて、あるあるですけど、なんとかよろしくやってるんだと思います。大変なことわかってて、新しい環境に行ったんで、辛くても泣くなとしか言えないです。必死に生きる、一択だろって。
今のところ、行く機会がなさそうな場所ですが、行く運命になるのなら、再会を楽しみにしたいです。というか、いつか行ってみたくなるかもしれません。

ということで、和食の New trend云々ってことよりも、お別れ会のお好み焼きって話でした。そういえば、美味しかったって書き忘れるところでした。美味しかったです、お好み焼きもおしるこ粉も、そして持ち寄ってくれたインドネシア料理も。思い出の味になりました。

持ち寄ってくれたインドネシア料理は、Nasi timというチキンのスチームライスです。
型に入ってたのをお皿の上でパカっと、プリンみたいに。味がしっかりしてて美味!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?