漫画「ダクダクサプリ」 東マナスル

◇読者の声1
主人公のしがない警察官、ケンゴが友人から貰った今話題の精力増進サプリメント『ダクダクサプリ』。ケンゴはそれを飲もうとするが、味が舌に合わず吐き出してしまった。
一方、サプリのお陰で精力に満ち溢れているかに思えた友人。しかしある日、友人は首吊り自殺をしてしまう。捜査の中で主人公は友人のスマホにムービーメールが届いているのを見つける。一見ただの砂嵐にしか見えないそれが意味するものとは・・・?というのが中盤までのあらすじだ。
ダクダクサプリの真の意味には驚いた。ネタバレになるが、ダクダクサプリの『だくだく』とは液体がだくだく流れるという意味ではない。『諾々』サプリ、すなわち『他人の言うことに逆らわずに従う』という意味だったのである。犯人はサプリを買った人物に特殊な音波を含んだムービーを送り、それによって死の命令を下していたのだ。その行為の動機とは、犯人とは・・・それだけは実際に読んで確かめてほしい。

◇読者の声2
忙しい現代人に捧げる一冊です。所変わればサプリも変わる、全国各地の色々なサプリを知ることができる大変興味深い作品となっています。

◇読者の声3
最初に題名を見たときはどんな漫画か想像がつかず、ポップでヘタウマな画風なのでギャグ漫画なのかと思っていましたが実際に読んでみるとかなり深い作品だと思いました。ダクダクサプリは飲むと汗や涙など体から何かがダクダク出るだけでなく、普段言えない不満や秘めた思いなど飲む人にとって足りない何かを発散させる効果もあり、その仕組みに感心しました。最後の読者に向けて問いかけるような終わり方も印象的で、面白い題名の割に色々と考えさせられる漫画でした。


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