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(映画:ネタバレ)超えられない壁 フェンス をみて

「超えられない壁」で思い出す映画といえば

監督と主演である父親役を務めた
デンゼル・ワシントンの「フェンス」
があります。

ほかに、妻役にヴィオラ・デイヴィスが
出演しています。


(あらすじ)
フットボールという才能と
その希望に満ちあふれ、
キラキラしている息子に対して
普段は陽気な父親が
口を酸っぱくして言うのです。

黒人に対して、
世界、社会はそんなに甘くないぞ。

その言葉は、息子のことを想い、
そして自身の過去の栄光と挫折を
重ねてしまい、息子にただ嫉妬して
言ってしまう言葉。

息子の夢を全力で潰しにかかる父親。
そして、そんな旦那に耐え続け、
息子の成功をただ祈る妻。
父親が応援してくれないことに
理解できず、耐えられないと苦悩する息子。

父親は妻と約束していた
フェンスをひたすら仕上げるのでした。

その後、その息子は、父親が散々いってきた
差別的な社会に一人で飛び立つのでした。

時を経て、父親の葬式に成長した息子が
久しぶりに帰ってきます。

故人となった父親のことを振り返り
息子が言う言葉があります。

最後までこの映画をみると
このシーンがとても刺さります。

息子にとって、社会と隔ている壁。
高くて高くて、超えられそうにないと
思えるほど大きい存在。
フェンスとなる存在が父親でした。

よくありますよね。
家族に反対されること。

でも、親の立場で考えると…
難しいところです。

社会に出て、知らない人に
散々打ちのめされる前に
親が悪役のように立ちはだかり
子どもの前に立ちはだかる壁となり、
その壁を子どもがたくましくなって
超えてほしいとひそかに願うもの。

でも、そう伝わりあえばいいけど。
それ以外の感情もあって
そうはならない。

ひたすら、壁となって
立ちはだかり続ける状態。

家族のいやな部分ですね。

そういう家族という部分
その父親という存在について
いろんな立場で共感してみる映画です。

ちなみにこの「フェンス」は
第89回アカデミー賞に
ノミネートされています。
しかし日本では
劇場公開が見送られた作品です。

また、妻役のヴィオラ・デイヴィスが
第89回アカデミー賞の助演女優賞を
受賞しています。


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障害があったとしても、一般と変わらないところの方がおおいです。ただし、症状がでると休みが必要です。そのなかで、明るい未来を過ごしたいし、働きつづけたいと身の振り方を手探りで考えつづける、よたろうです。そんな、記事をサポートしてくださる方、同じ思いの方、よろしくお願い致します。