ストーリーズと花火職人。
花火職人は、まさにこんな気分なのかと。
今、絶賛インスタのストーリーズで芸術家の気分を味わっている。(今更感
ストーリーズとはもちろん、24時間で消えてしまうインスタグラムの人気コンテンツだが、僕はこれが実装された当初は正直なにがおもしろいのかまったくわからなかった。
24時間で消えてしまう?せっかく作ったのに?
よくよく調べてみるとどうやらその「24時間で消える」ところに価値があり、その手軽さがウケているという。
しまった!酔ったいきおいで黒歴史直行のポエムを書いてしまった!おれとしたことが!ま、いっか。24時間で消えるし。
みたいなことだろうか。
もちろん、そんなポエムをハイライトに残して永遠に生き恥をさらしながら余生を過ごすことも可能なのだが、僕はこの24時間で消えてしまうコンテンツのなにがおもしろいのかずっとわからずにいた。
しかし、今そのおもしろさがわかりつつある。
消えてしまうものを、ありったけのアイデアとセンスと時間をかけて作る。
この、一見無駄に見える作業だが、消えてしまうからこそ、その一瞬にすべてを掛けられる部分に気付いたのだ。
伝わるだろうか、この美しくも儚い創作心。
存在している時間が短いからこそ、そこに切なくも人々を魅了するような、希少な価値が生まれているのだ。
恋だってそうじゃないか。ワンナイトだからこそ美しいのではないか。いやそんなわけないじゃないか何を言ってるんだね君は僕がそんな不誠実な人間に見えるかね。
とまあ、その時思ったことなんてあとあと振り返ったら「なんじゃこりゃ」ってなるものなので、時間が経ったら勝手に消えてくれるくらいがちょうどいいのかもしれない。
ということで、僕は一瞬の輝きのためにせっせとストーリーを創ってはインスタにアップしている。
一瞬の輝きのために時間を芸術につぎ込む、花火職人のように。
ストーリーズは気軽にそんな気分が味わえるので、おすすめです。
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