デカビタの海に溺れて 第二話 結託


「悲しみのあとには、幸せという名の虹がかかる」

ファイチ先生はクソみたいな駄文を放ったあと、教壇でうんこをした。教室のココナツは艶やかに割れ、すまし汁色の蜜が滴った。


ギターをジャンジャカ掻き鳴らしながら歩く僕は、画鋲の妖精の様相を呈している。不安げな表情は薬膳カレーの前に無力で、コーカサスオオカブトのしっこは儚かった。


笹塚でコクった元日本兵、ベネツィアに喰む。

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