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生地と向き合う日々はモヤモヤの繰り返し




どうもみなさんこんばんは
doughmaker店主です


あっという間にGWへ突入して
世間では10連休などと
ニュースでは報道されてますが
飲食店においては普段お店に来られないような方々がいらっしゃれるきっかけのひとつでもあり
繁忙期と呼ばれる時期ですね


ことドーナツ屋においてはいつも通りの個数しかご用意できないので
変わらない日々ですが、近隣の個人店の方々などを拝見すると忙しそうにされてて
自分たちも頑張らないとなと考えさせられてます


タイトルの通りですが
4月は生地と向き合う月にさせてもらいました

イーストドーナツもだし
オールドファッションもだし
フレンチクルーラーも

グレーズは一旦新しいものを考えるのをやめて
とことん生地と向き合う日々

1年間で得られたこの経験をさらに昇華させるためには
現状のままではいけないんじゃないかと考えてやってました

ひとつ進んでまた元に戻って
いいところだけつまんで
また作って
温度、湿度、製法、原材料
保存方法、調理方法、提供するまでの時間
提供してからのこと

考え始めたらキリがないですね
ただ楽しいからやってしまうんですが

僕はどちらかというと悩むタイプ
直感で、肌感で、
まずはやってみる

そして悩む

またやってみて

いい部分だけ掻い摘む
そして加えてみる

変化を見る
お客様の反応
驚いた顔
匂いを楽しむのか、食感を楽しむのか
温度を楽しむのか

食の嗜み方は行く通りもあって
なにより正解はない


答えのない問い
自分との向き合い

スムーズに行った時は
変えてよかったなと思う部分ですが
いかないときはモヤモヤとしてしまう



ドーナツ屋を始めたときの熱量っていうものは変わらないんですけど

どこか変化を嫌ってた部分も気持ちの中にはあって

嫌ってた理由って
ドーナツの生地を若干でも変えたところで
変化に気づいてもらえないんじゃないかっていうもの


自分の正解を見つける作業にお客様を巻き込む必要がないんじゃないかとか

なかなか変化の部分をお客様から声をいただくことがなくて気づいてもらえないならやらない方がいいのかなとか

変化というものを短いスパンでしか考えられてないからこのような発想になってしまうのかなと考えてしまってます

決してマイナスではないですが

僕がドーナツのことを考えている時間と
お客さんがドーナツのことを考えてくれる時間の

公約数なのか公倍数といえばいいんでしょうか

頻度や感度が高い人だとその数字は小さくて
たまにしか来れない人だったり、遠方の方だとやっぱりその数字は大きくて

そこを求めてはいけないところを
自分は追い求めすぎているのかもしれない


ただ僕の場合は"生業"としてやっているからこそ
その約数、倍数は多くなければならないと思うし

気温、湿度、季節感によってその数字が微妙に変化していて
引き出しの数=約数、倍数の数

と捉えれば変化の引き出しをたくさん持っておくことはいいことなのかなと

お客さんは"美味しいな"っていう倍数を持ってれば

僕にとってすれば微妙な誤差でもお客様との公倍数になりうるのかもしれないと考えると

飲食ってつくづく難しいなと思ってしまう


イーストドーナツの生地だけでも小さな変化を加えて4回
オールドファッションだけでも7回

まだ販売はしてないけれど
フレンチクルーラーでも3回

まだまだ販売していないだけでも
使いたいと思っている小麦が4種類
塩やバターも試してみたいものがちらほらと

小麦の種類はたくさんあって
牛乳も卵もバターもそう


変えることにも精神面でも強くないとダメですし
それに見合った技術というか度量というか

僕の確固たる
"これだ!!!!"というものを見つけたうえで
突き詰めていきたいなと

僕が1番いいと思っていても知らないことはまだまだ

だからこそ勉強しなければならないとも思う

長い目でみたら数年先にこんな小さなことで悩んでたんだと思う時が来るのかもしれない

でも今をもがいて苦しまないと先は見えてこない

たかがドーナツだと
思う人もいるかもしれない

でも僕にとっては覚悟もあって
表現したいものを作りたいっていう確固たる意思があるわけで

知識や経験を披露したいわけでもなんでもなく
ただ美味しいドーナツを作りたいっていう想いだけ

最終着地点は僕にしかわからない

終わらないもやもや


揚げまち




先日お客さんから

OPENしたての頃と比べると
生地そのものがだいぶ変化したよね

"美味しい"

とお伝えいただける機会がありました


1年やり続けたことによって
食べ続けてくれたお客様がいてくれて
微妙な変化にも気づいてくれて

良し悪しの答えをもらいながら
まずはこの状態までドーナツを作れるようになったことが嬉しいなと

僕のこだわりを伝えて理解してくれて
話すと止まらなくなってしまいますが、
聞いてくれて

なにか腑に落ちたというか
嬉しかったです

ただ満足はしてはいけない
もっと貪欲に
もっと熱情的に


僕の答えは
僕の中にしかない


2年目もdoughmakerらしく


たくさんの人に支えてもらいながら
一緒に頑張っていきたいな


いつも読んでくださりありがとうございます!!!

ドーナツ食べに松戸へぜひ遊びに来てください!


doughmaker 店主👨🏻





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