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小説のおもちゃ箱

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掌編~短編のオリジナル創作小説をまとめました。
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#一次創作

蟻塚

 高い、細い声が夜明けの寝室につうと引かれて、私たちの時間は終わる。窓のへりに穴をあけて…

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絶滅危惧種

「今日は、話題のこの方、山口明日香さんをお迎えしてお送りしました!」  カメラマンから発…

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絵に描いた餅(に恋は出来ない)

 その人は、この場所にはおそろしく似つかわしくないように見えた。  薄クリーム色の部屋に…

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遺失物係

「落としましたよ」  アメ横通りを歩く私の肩をとんとんと叩いた人がいた。振り向くと、夏な…

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たそがれさん

 黄昏さんが頼むのは、今日もカフェラテだった。  「304番さまーホットのカフェラテです…

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ここで会いましょう 第三話

 やっぱり気のせいじゃない。  私が足を止めると、背後の音も止まる。私が進むと、こちらに…

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ここで会いましょう 第二話

 貴史がマンションの重たいドアを、重さ以上に億劫な気持ちで開けると、部屋の中から妻と三歳の息子、貴文の朗らかな声が聞こえてきた。 「おかえりなさい。早かったわね」  普段なら無言か、「中途半端な時間に帰ってきて」と小さく悪態をつかれるかだったので貴史は面食らった。促されてついた食卓には好物の煮込みハンバーグにポテトサラダ、冷奴にほうれん草のごま合え、わかめの味噌汁が並んでいた。 「さ、早く食べて食べて」  なんだか調子が狂う。かえでの料理の腕はかなり良い。だから今日の

皮算用

 そろそろ寝ますか?  いや、まだお風呂これからだから。  そうなんですね、じゃあまた。…

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ここで会いましょう 第一話

 右腕には大時代な籐で編まれた大きなバスケットのハンドルを、左腕には自家製のサングリアが…

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女同士

 私たちは女同士だから、話が合う。  二人ともクレープが好き。味は絶対イチゴカスタードチ…

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