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蓮華升麻


蓮華升麻 (レンゲショウマ)


キンポウゲ科、アネモノプシス属の植物。


学名はアネモノプシス (ANEMONOPSIS)



蓮華升麻の名前の由来は、その花は蓮に、
その葉は升麻に似ているからというもの。


草丈は75cm程の多年生草本。
夏の終わり頃、直径2cm程の花を咲かせる。


その花は淡い藤色で、中央にロゼッタを備え
ボウル型の姿で下方に向けて咲くものである。
このボウル型のものは花弁でなく萼となる。


花言葉は 『伝統美』
下向きに俯いて咲くその姿は、奥ゆかしさを
感じさせる優しげな佇まいと、薄紫色の花と
そのカタチには和の雰囲気が漂うものとなる。
これらから『伝統美』の言葉が付く。



この植物は、一種一属の日本の固有種であり
福島県から奈良県に至る範囲の山岳部にのみ
自生する。私が東京に住んでた当時に何度も
登った御嶽山(ミタケサン)には、この植物
の群生する場所がある。



「咲くやこの花館」の高山植物コーナーにて
撮影したものだが、ワイワイ女性グループが
四人、この花を立ったままでパシャパシャと
撮影して、直ぐに立ち去っていった。



下方に咲く花を上から撮影したとてその美は
写真には残せない。植物園の中ゆえ、腹這い
になって撮影は私もしないが(野山の中での
フィールドなら平気でこれをしたりする)
犬猫の可愛さを確かめるには目線を合わせる
のが一番である。花も同じ、花の高さにまで
目線を下げない事には、その花の美は確認も
撮影もできない。泰山木(タイサンボク)の
時には出来るだけ目線を高くしてやり撮影、
蓮華升麻(レンゲショウマ)では出来るだけ
姿勢を低くして撮る。でなきゃ植物園入園料
も勿体無い。


しかし、この花、周りの雰囲気まで何となく
幻想じみた雰囲気にさせてしまうのは見事と
思う。妖怪変化みたいな花である。褒めてる
言葉である。





和名 蓮華升麻 (レンゲショウマ)
洋名 ファルス アネモネ
   (FALSE ANEMONE)
学名 アネモノプシス (ANEMONOPSIS)
分類 キンポウゲ目、キンポウゲ科、
   アネモノプシス属
種類 多年生植物
草丈 50〜90cm
開花 7〜8月
花色 淡藤色
花径 30〜40mm
原産 日本
言葉 伝統美
撮影 咲くやこの花館 
   六甲高山植物園

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