【ドイツ暮らし】タバコってカッコいい?!
ドイツ暮らしの中で、不満は数えきれないくらいあるのだが、
大概我慢できる不満だし、何よりそんな不満に慣れる。
ただ、その不満の中で我慢し難いのが、タバコである。
ドイツと日本、タバコ喫煙率はそんなに違いないみたいなのだが、
ドイツにいると、どうしてもタバコが嫌で嫌でたまらない。
多分、分煙がしっかりなされてないから、いつでもどこでもタバコをふかし出すのが原因なのだろう。
そして、最近になって、タバコに対するドイツ人の意識が日本とはなんか違う?と感じたので
今日はその話を少し。
ドイツだけでなく、欧州では結構どこでもタバコをふかしてる人が多い感じ。
歩きタバコなんて当たり前だし、カフェとかレストランのテラス席は、
どのテーブルにも灰皿が置いてある。
という事で、天気が良いからといってテラス席に座ってしまったもんなら、
お隣のテーブルも、反対隣りのテーブルも、向かいも・・・みんな喫煙者。
カフェ・レストランの滞在時間が苦痛でしかないときがある。
タバコが嫌いなんだから、もちろん非喫煙者な私。
タバコを吸う人の心理すら、よくわからないのだが、
日本だと、タバコはリフレッシュしたい時に一本吸っちゃお♪的な感じで喫煙しているイメージを持っていた。(少なくとも私は)
以前働いていた日本の職場は、オフィシャルに一服休憩というものが設けられていて、
1時間に5分だけ席を離れて良い時間があった。
タバコを吸いたいとは思わないけど、ストレスフルな職場で、頭を切り替えれる(良い?)リフレッシュ方法があるっていいなーと当時は思っていたものだ。
一方、ドイツでは、以前の職場も今の職場も、一服しに仕事中席を離れるという同僚をあまり見かけない。
サボってはいけない厳しい職場でもないし、吸いたければいくらでも離席できる雰囲気なのだが、
そもそも一服してリフレッシュ♪っていう感じで吸うわけではなさそうって感じたわけである。
では、なぜそんなにタバコを吸うのか?
これ、私のドイツ暮らしの中で本当に疑問だったこと。
元スモーカーである夫にこの疑問をぶつけてみると、
「バーとかでさ、ブランデーとか片手にタバコ吹かしてたらカッコよくない?」
と即答!
カッコいい?
カッコよく見せるためにタバコを吸ってるのか?
夫は、付き合い始めた当初はタバコを持ち歩いていたし、カフェとかで一服することが時々あった。
タバコ嫌いな私はその度に不機嫌。
喫煙のたびに、私から真顔で「やめなさい」と言われることに恐怖を感じたのか、
早々にタバコとはさよならしている。
というか、夫にとってはタバコはその程度のものだったわけである。
やめようと思えば、すぐにやめれる。
中毒性があると言われるタバコだが、夫に至ってはタバコが吸いたくなるのではない。
タバコを吸っていると絵になる状況になると吸いたくなるのである。
夫は歩きタバコをすることはなかったけど、天気がよく、そして景色が綺麗なカフェとかでお茶しているとなぜか必ずタバコを吸おうとしていた。
そう、夫的に絵になるシチュエーションだからである。
全く理解できないのだが、これ、実は我が夫だけではなかった・・・
ドイツ留学中に出会った同年代の友人も同じく・・・
彼女も一応スモーカーなのだが、一応というのはどういうことか、と言うと、
彼女はバーとかクラブでしかタバコを吸わない。
だからバーやクラブに月に1回しか行かないのであれば、月に一回しかタバコも吸わないのである。
一緒にいると時々、化石みたいにくしゃくしゃになったタバコの箱?がバッグから出てくることがあって、
「何それ?古くない?」と聞くと、
「うん、いつ買ったか覚えてないんだよね・・・」とのこと。
そう、彼女も別に吸わなくて良いということ。
タバコ=中毒性みたいに考えちゃう私は、そんな彼女に、
日中とかタバコ吸いたくなんないの?と聞いたことがあるのだが、
「吸いたくなるのは、バーとかクラブにいる時だけだね。
あの雰囲気、タバコ吸いたくなるね!」とのこと。
そう、要は吸わなくて良いのだ。
ブランデー片手にタバコを吸っていたらかっこいいと思っている夫と全く同じ考え。
考えすぎなのかもしれないが、街中で歩きたばこをしている人って、若い子が多いようにも思う。
何となくカッコつけたいというか、「私、タバコ吸うの♪」って見せつけてるようにも感じてしまう。
それは、私が極度のタバコ嫌いなことが影響して、そんな風に感じてしまうのかもしれないが、
常にタバコが吸いたい!っていう気持ちより、
タバコを吸うクールな人に見られたい!っていう願望から喫煙しているように見えてならないのだ。
こんなドイツで、喫煙者撲滅!なんてことは言わないが、
できれば、分煙とアイコスがもっと普及してくれるといいなーと願う今日この頃。
今日はこの辺で。Ciao
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