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the bear in the forest - 森のクマ

やさしげなクマの横顔が素敵なHiromi Chikaiさんの作品のポストカード。

この森の中に溶け込んで一体となっているような作品は宮沢賢治の『なめとこ山の熊』の本の表紙に使われた絵のようです(これはカードですが、実際の作品はもっと迫力があるのだろうなと思います)。

お気に入りのカードなのでどういった額装を施せばいいか小一時間悩んだところで、ふと少し前に訪れた神戸の旧グッゲンハイム邸の壁面に飾ってあった大型の額のことを思い出しました(写真をうまく撮れなかったので、記憶のなかにしか残ってないのが不安ですが)。

その絵は古い洋館にふさわしい感じのビンテージものの木の額縁で、マット部分が木製でできていました(遠目にみたのでおそらく、、、です)。木を斜めに45°の角度でカットして絵をおさめていたのですが、その感じがこのポストカードにも合うんじゃないかなと思ったのです。

方向性は決まったものの次なる課題は木の加工。専門の工房ならあるのだろうけれど、木材を自由自在に加工できる機械なんてあいにく持ち合わせてはいません。
考えあぐねた末に以前100均で見つけた木の薄いシート状のものを流用して作ってみることにしました。

旧グッゲンハイム邸の額装のマット部分の形状を思い出しつつ、木のシートを貼った厚紙を丁寧に組み合わせて糊付けしていきます。
最後に全体をしっかりプレスして、仕上げの処理をして完成!ぱっと見た印象では木材を組み合わせて作られたようなイメージで仕上がりました。

こんなふうに日々見ている景色のなかにもいろいろとヒントが転がっているものだなあと思います。隅々まで観察してみると、思わぬ発想にたどり着けるかもしれませんね。



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