人材の獲得競争が激化するなか、中途採用を成功させるためには、いくつかの大事なポイントを押さえる必要があります。この記事では、自社が求める人材を採用するためのコツを紹介していきます。

面接のコツ

中途採用の面接には、成功するための3つのポイントがあります。以下でそれぞれを紹介します。

面接官は会社の顔

採用活動において、面接官は企業内で最初に応募者と接する役割を担います。特に中途採用の場合、応募者もビジネス経験があるため、応募者は面接官が優れたビジネスパーソンであるかどうかを見極めることがあります。応募者が転職先を選ぶ際には、採用担当者や面接官の印象も参考にされるため、面接官は会社の代表としての自覚を持つ必要があります。

また、面接はできるだけ2人以上で行い、評価に偏りが生じないようにすることが重要です。特に複数回に分けて面接を行う場合や専門職の採用の場合は、現場の社員も同席させて、スキルが適しているかどうかを判断してもらうと良いでしょう。

面接時のNG質問

面接では、避けるべき質問があります。場合によっては、職業安定法に基づく改善命令を受ける可能性もあるため、質問内容には細心の注意を払う必要があります。具体的には、思想、信条、出生地、家族などに関する質問は避けるべきです。また、過去の経歴についても、求職者のプライベートな情報や守秘義務に関わる内容については出来るだけ避けるようにしましょう。

採用基準の明確化

採用の公平性を確保し、採用ミスマッチを避けるためには、明確な採用基準を設定する必要があります。求める人材のスキル、経験、価値観などから項目を選定し、採用基準を明確にします。これにより、採用担当者の負担も軽減されます。

採用と採用後のコツ

中途採用で優秀な人材を獲得するためには、求人や面接だけでなく、さまざまなコツが必要です。以下では、採用プロセスと採用後の成功のためのコツについて紹介します。

選考はスピードが重要

採用競争が激化している中、他社に優秀な人材を先取りされる前に、迅速な選考を心がけることが重要です。そのためには、面接などの選考日程を調整し、結果を速やかに伝えることが必要です。さらに、面接後のフィードバックなど、選考プロセス全体を迅速に進めることも効果的です。

選考辞退やキャンセルの防止

選考中の候補者が面接をキャンセルしたり、選考を辞退したりすると、採用コストが無駄になるだけでなく、採用担当者の負担も増えます。
求職者が辞退する原因の一つは、マッチング不足かもしれないので、求人情報や募集要項を見直してみましょう。また、自社に対するインターネットやSNS上の悪評が選考辞退につながることもあります。不適切な情報には事前に対処する必要があります。

クロージング面談でグリップ

内定通知後には、面談などを行い、入社を決意してもらうためのフォローを行います。このフォローのことをクロージングと呼びます。クロージングは内定辞退を防ぐために効果的ですので、待遇や条件についてしっかりと説明した上で、雇用契約書を直接渡す機会を作ることが良いでしょう。また、候補者の前職の退職理由を把握し、自社でその問題を解決できることを伝えることで、入社の意志をより固めてもらえるでしょう。

入社のタイミングについては柔軟な対応が重要

中途採用では、候補者の入社可能な時期は異なることがあり、在職中の場合は内定から数カ月後の入社となることもあります。候補者も業務の引き継ぎなどで多忙な場合があるため、自社が希望する入社時期を伝えつつも、無理強いは避けるようにしましょう。候補者にネガティブな印象を与えないよう、入社のタイミングに柔軟に対応することが重要です。

さらに、入社時期が先延ばしになる場合は、社内イベントなどに招待して候補者との関係を維持することが良いでしょう。社内の雰囲気を体験し、自社の一員であることを実感してもらい、入社への意欲を保つよう配慮して内定辞退を防ぎましょう。

中途採用における注意点

中途採用における注意点が2つありますので、確認していきましょう。

経歴詐称をチェック

応募者の選考プロセスにおいて、経歴詐称がないかを確認することは重要です。一部の求職者は、退職した職歴を省略したり、経験していない業務を経験したかのように記載することがあります。

経験やスキルについては、詳細に質問することで虚偽かどうかを見極めることができます。例えば、「業務中に最も困難だったこと」など、実際に経験していないと答えられない質問をすることも重要です。

採用は待たない、積極的にアプローチをかけよう

人材の採用競争が激化するなか、求職者を待っているだけでは人材の確保が難しくなっています。そのため、企業が能動的に人材を獲得するために行動する為の積極的なアプローチが必要とされています。特にダイレクトリクルーティングは、求人広告や転職エージェントだけでなく、人材データベースを活用したスカウトやリファーラル採用など、さまざまな採用チャネルを利用することで、優秀な人材を獲得するのに効果的です。

まとめ

売り手市場においても、深刻な人手不足が続いていますが、適切な方法を使うことで優秀な人材を獲得することが可能です。もし理想の人材を採用できない場合は、ENJOBに相談ください。採用のミスマッチを防ぎ、即戦力の人材を獲得することができるようにいたします。