【EDH・統率者】使うカードは4枚買ったほうが良い【MTG】

 数があれば似たようなコンセプトのデッキ同士で抜き差ししなくて良くなるよという話。
 MTGには、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るメカニズム、通称重厚/Backboneというものが存在する。
 元祖は《包囲の塔、ドラン》というカードで、近年では《床岩の亀》の能力がそれだ。

 このメカニズムに関連した伝説のクリーチャーは複数あり、現状、自分がEDHで組んでいるデッキはすべてそれらを用いた重厚デッキである。
 詳細は割愛するが、それらの統率者は大抵が白か青か緑を固有色に含んでおり、使うカードが統率者同士で被ることがある。
 その中でも、特に白の需要が高い。
 というのも、他の色のカードは4枚以上買うか、諦めるかになりがちだからだ。
 青で使いたいカードと言えば、大抵は重厚デッキ向けのカードではなく、汎用性故に高い《サイクロンの裂け目》やピッチ打ち消しなので、目をつぶるか諦めるか、あるいは使いまわすかの判断が容易だ。
 他方、緑は重厚というメカニズムの主要色であり、2人対戦のデッキでも4枚投入したいカードが多く、定期的に補充するため、数が揃っている。
 問題の白はというと、こちらも2人対戦で使うカードが一部あるのだが、それ以外のレガシー以下でしか使えないカードもEDHの重厚デッキには採用される。
 典型的なのはループ・ジャンクションのパーツだろうか。
 白を含む一部の重厚デッキで有用なのだが、ループ・ジャンクションのコンボ以外に使えず、レガシーをやっていないため、補充のタイミングがあまりない。劇的にデッキの動きが変わるのであれば手間を惜しまず買い足すが、仕込んでおけば揃ったときに楽しいかな……と思える程度なので、足りなかったから買おう、とするにもややハードルが高い。別段高額なカードでもないため、それだけを注文すると間違いなく送料の方が高くなるというのも二の足を踏みがちな理由だ。
 EDHのデッキを組もうと思ったときは、典型的な誘い文句である「1枚制限だから安く済む」という言葉を信じて1枚ずつしかカードを買わなかった。今にしてみれば、これは間違いだったと言える。
 EDHであろうとカードは複数枚買っておいた方が良い。
 いつ何時、色、あるいはコンセプトを同じくする統率者でデッキを組むかわからないからだ。
 ループ・ジャンクションのコンボをデッキに組み入れようと思った当時は、このコンボが違和感なくデッキに入れられる重厚デッキ向けの統率者は1枚しかなかった。しかし現在では2枚増え、その分のパーツを買っておかなかったことを後悔した。以降、2人対戦で使うかは不明なEDH用のパーツであっても、よほどのオタク・カード(特定の統率者でしか使いこなせないカードのこと)でない限りは複数枚を確保するようになった。
 もちろん、再録禁止カードなど、複数枚買うのがきついカードは揃えるのが難しいが、新しいカードや安いカードは複数枚確保しておくと、いつか使いたくなったときに苛立ったり時間を浪費しなくて済む。
 そのため、1枚制限のEDHとて、カードを1枚だけ購入するのではなく、デッキが増えることを見越して複数枚買うことをお勧めする。

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