【EDH・統率者】《コルフェノールの若木》でアドバンテージとライフを稼ごう【MTG】

 《コルフェノールの若木》というカードがある。

 5マナ2/5で破壊不能を持ち、攻撃時に誘発する能力を持つクリーチャーだ。
 誘発型能力の内容は、自分のライブラリ・トップを公開し、それがクリーチャーであったならそのタフネス分のライフを得て、パワー分のライフを失って手札に加えるというものである。
 例えば1/4のクリーチャーを公開したなら4点のライフを得てから1点のライフを失い、公開したカードを手札に加える。《コルフェノールの若木》自身のように低パワー高タフネスのクリーチャーを公開すると手札とライフが増える仕組みで、クリーチャーでないカードが公開された場合は何もしない。
 P/Tが正方(P/Tの数値が等しいこと)でもライフの上下は結果的にプラマイ0(ライフを得て、失ってはいる)で手札に加えられ、なおかつ《コルフェノールの若木》本人は破壊不能を持っているので気軽に殴っていける。
 EDHの場合、デッキによるがクリーチャーは30枚前後投入されるので1/3の確率でライフが回復できるだろう。ライブラリ・トップを弄ることができればかなりのアドバンテージとなるが、《コルフェノールの若木》の固有色である黒緑はあまりそういうことが得意ではないのが残念な点。
 この能力、当然ながらパワーが低く、タフネスの高いクリーチャーを公開できれば大量にライフを得ることができる。
 例えば、《地獄の樹》とか。

 13点のライフを得て、0点のライフを失い、手札に加えられる。この一連の動きが攻撃するだけで良いのは破格と言って良い。
 ただ、このようなカードを積んだとて、低パワーのクリーチャーでは攻撃に転じられず、ただ手札に低パワー高タフネスのクリーチャーが増えて、ライフを得るだけである。継続的にライフを得たあとに《霊気貯蔵器》を設置して勝てなくはないが、勝ち手段がそれだけでは心もとない。
 そこで重厚/Backboneというメカニズムと組み合わせることで《コルフェノールの若木》はしっかりとしたアドバンテージ源になる。
 重厚とは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るメカニズムのことで、MTGArena独自の単語だ。
 《包囲の塔、ドラン》を祖とし、今現在まで細々とその数を増やしている。

 この重厚と組み合わせることで《コルフェノールの若木》自身も実質5/5破壊不能として振舞いながら、同じようにタフネスで殴るカードを手札に増やしてくれるという都合の良い動きをしてくれるようになるのだ。
 ライフが増えれば攻撃する際の隙は多少なりとも怖くなくなるし、同時にクリーチャーを手札に加えているので頭数も確保できる。言うことなしだ。
 《包囲の塔、ドラン》を統率者に据えて入れられる色なのも《コルフェノールの若木》の良い点だろう。
 あるいは、重厚と組み合わせずとも、クリーチャーの多いデッキで色が合うなら、不確実だがアドバンテージを稼げるカードとして採用しても良いかもしれない。
 6/1のような極端にパワーの高いクリーチャーを手札に加えるには向かないが、3/2や2/1のような、やや頭でっかちなクリーチャーを加えるには十分で、4/5や2/3のようなクリーチャーを引ければちょっと得した気分になれる。
 最後に個人的な体験からの注意を述べておくと、《セラのアバター》のような自分のライフ分のP/Tになる特性定義能力を持っているクリーチャーを《コルフェノールの若木》の能力で引き当ててしまった場合、タフネス分ライフを得た直後に得た分のパワーになってしまうので、必ず自分のライフが0になるということにだけは注意したい。
 例)ライフ40の状態で引き当てると、タフネスが40なので40点ライフを得て、その後パワーが80になっているので80点ライフを失う。

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