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「Hors Normes  スペシャルズ」

邦題サブに説明されているから、ストーリーは一目瞭然。感動の実話。

ヴァンサン・カッセルとレダ・カテブが扮する二人の男性は、ケア施設と若者の社会復帰を助ける施設の運営をうまく融合させることによって、自閉症の若者のみならず、ドロップアウトした若者も助けていた。公認されていなくとも、社会になくてはならないものを機能させていくこと。いやこの二人はそんな機能的なことよりも、お金の問題や偏見にただ向き合うことよりも、何よりも人への愛が基盤にあってこそ湧いてくるエネルギーをもって行動していたから「何とかする」と言えたのだろう。

実際に介護者や自閉症の若者やその家族がキャスティングされているそうだ。

くどくなり過ぎず、サラッと、しかし要所をしっかりおさえて描写するセンスはさすがフランス映画。

ヴァンサン・カッセルを前に観たのはどの作品だったかと考えたら、「エリザベス」とか「危険なメソッド」とか結構短い出演時間の役が沢山ある。どの役も特有のエグさがあるけれど、この作品ではまた全然違うキャラを見事に演じていた。


サーカスとダンスを学んだ彼の、スタントなしのシーンが何といっても記憶に強く残っている。そう、「オーシャンズ12」のこのシーンだ。頭から着地するってすごい・・・。と思ってよく観たら、巻き戻しで編集してある気がするぞ。

若かったね・・・。


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