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びぼうろく2020 part6

今日某ツエーゲン金沢YouTuberの動画でツエーゲン金沢の今後について語っていた。3人の人物が語っていたが、自分はその動画で語っていた内容についていくつか疑問が浮かんだ。

一つは、全員が近い将来のJ1を積極的に目指している点である。自分はなぜJ1に行きたいのかをこの3人に問いたい。自分としてはJ1には極力いかなくていいと考えている。理由としてはJ1に昇格したところで市民クラブの金沢はJ1の潤沢な資金のある元企業クラブに太刀打ちができず、降格してしまうであろうからである。もしも一度昇格してしまえば、クラブの在り方は変わってしまう。今の金沢はクラブがサポーターとの交流で企画などがある。サポーターがサポーターを楽しませるチームといえる。しかし一度J1に昇格し、チームとしての格が上がると、よりプロとしてのチームが求められ、サポーターとの距離は遠のく。これはJ2に降格したら今まで通りになるものではない。実際に金沢はJFLからJ3に昇格した時、J3からJ2に昇格した時はだんだんチームとサポーターが離れていくようなった。これはJリーグで戦っていく上で余裕がなく、サポーターと何かをする余裕がないのではないかと考える。そして、柳下監督が就任し、余裕が出てきたから今のようにだんだんさまざまな催しを行えるようになったと考える。今はだんだんその図式が成熟してきた。もしもJ1に昇格してしまうとチームは残留に全力になり、その図式は壊れるであろう。自分はその図式を大切にしたい。サポーターがチームを作るクラブでありたい。このクラブには楽しいクラブであってもらいたい。

2つ目は3人とも柳下政権でJ1を目指している点である。上でJ1には行きたくないと言ったが、百歩譲ってJ1を目指そうとするとする。自分は柳下監督でJ1に行くのは無理だと考えている。なぜならクラブの格、戦力が足りないからである。今の金沢のJ2の立ち位置では残留争い上位から中下位であろう。なんのために柳下監督を持ってきたのか、何のために柳下監督に長期政権を任せているのか。それは昇格を目指すのではなく、金沢スタイルというものを作るためにであろう。金沢で柳下監督のやるサッカーはハードワークを信条とした比較的単純なサッカーである。単純であるがため、わかりやすくチームの方針ができる。また、単純であるため、成熟しやすく、チームのベースができやすい。チームに工夫を加えるのはベースが完全に出来てからであろう。今はそのベース作りから工夫を加える段階である。また、ベースが出来ていればJ2では生き残れる程度には戦える。また、加えた工夫が完全に悪い方向に向かってもベースがあるため、やり直せる。柳下監督のサッカーはベース作りに特化している。新潟時代も後半戦だけではJ1で1位になったこともあった。しかし、そのサッカーは引かれたら何もできないサッカーであった。そのため柳下監督は崩すサッカーの要素を加えた。その結果新潟の成績は奮わず、ギリギリで残留となった。以上から柳下監督は工夫を加えることにはあまり良くはない。柳下監督がベースを作ったのならば、そのあとはその柳下監督が残したベースを活かして正しい方向に向かえる監督が必要であると考える。柳下監督はチームにベースを作る、金沢スタイルを作り上げることがフロントから期待された仕事で、その使命は今の段階で完全ではないが果たせたのではないか。そのため、3人が話していたスタイルの弊害や工夫のなく、順位を落とすというのは違うと考える、それで良いと考える。

あとこの方たちに自分は勝つことの意味を問いたい。なぜ勝つことがそこまでこの人たちが重視しているのか。そのことを長期的な視野で答えてみて欲しい。


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