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日記 【漫画、三国志完読】

こんばんは。本日、三国志を全巻読み終わった

元々2年前に仕事を辞めた時に、仕事を辞めてからしたかった事の一つだった。香港から帰って来て思い出し、無事に終わらせる事が出来てほっとしている。

最初は読み進むペースがゆっくりだったのだが、どんどん面白くなって来て最後の方は一気に読み終わった。

ただ漫画を読むだけなので簡単な事だ。それでも、自分でやると決めて時間を割り振らないとあっという間に何十年も経っていたりする。“いつか“は来ないのだ。

『三国志』は、文字の通り3つの国の物語だ。魏、蜀、呉それぞれが、天下統一を目論んで戦争を繰り広げる。戦争の戦略を考える際にお互いの読みの裏の裏を読んだり、様々な兵法を駆使した闘い方は確かに面白いが、私に響いたのは登場人物の人徳だ。

何十年にも渡る話なので、とにかく登場人物が多いのだが、その中でも劉備玄徳と孔明の2人が主人公と言えよう。2人とも相応しい人間的魅力がある。劉備玄徳の奢らない謙遜した態度、そして義理人情に熱いのも素敵だ。しかし、映画『Red Cliff』に出てきた孔明役の金城武の印象も手伝って、飄々として頭の良い、人間的にも出来ている孔明が私は特に好きだった。

『三国志』を読んで思うのは、忠誠心の大事さ、とにかく人との信頼は絶対に裏切らないこと、そして道徳を重んじて恥を知ること、人の為に役立つこと、など。

下は、劉備玄徳の義兄弟、関羽だが、彼も玄徳に忠誠を誓い、魏の敵将である曹操にいくら良い待遇と恩賞を約束されても玄徳を裏切らなかった。反対に、人としての義に欠ける武将は軽蔑しているのがわかる場面だ。かっこいい。

又、孔明が勉強は役に立てられるかどうかが大事だと考えているという場面で、自分も学問のために学問をしてはいるのではないか、今に学んだことを社会で役に立たせることが出来るのかと考えさせられた。

最後に、流石16年間に渡って連載された、60巻(文庫版30巻)もある歴史超大作、そしてベストセラーだ。面白かったし、読んで良かったと心から思う。三国志は、聖書迄とは言わないが、世界中で広く参照、引用される文献だ。話を知っているか知らないかで物事の理解の深さや見える世界は違って来ると思う。なので、それをわかりやすく楽しく理解させてくれる日本の漫画って本当に素晴らしく、作者に感謝したい。

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