第11回 土木作業員から建設会社のコンサルタントになった話 〜土地活用編③〜
能登半島大震災の被災された皆様に、お見舞い申し上げます。
そして、石川、富山、新潟、福井でインフラ復興活動を行う建設会社さま、誠にありがとうございます。東日本大震災を思い出しつつ、現地を慮ると涙が出る想いで応援しております。
本来は、ボランティアに行きたいのですが、東日本大震災の経験から、現時点では私がお力になれることは少なく、復興が違うフェーズになった際にはお手伝いに行きたいと考えております。
災害が発生した場合、初動インフラ復旧から、終盤のまちづくりまで建設会社は大きな使命を負います。
大きな担いがある、建設、土木業界は素晴らしい!
そして、過去と現在では業界は全く違う!
是非、皆さんに建設、土木業界に興味を持って頂きたい!
もう少し後にnote予定ですが、東日本大震災時の建設業界の役割もご紹介します。
さて、建設業界を志す学生さんや転職希望の方にお贈りする「土木作業員から建設コンサルタントになった話」第11話土地活用編です。
現場代理人のMさん
サングラス、パンチパーマのM所長の賃貸マンション施工現場に配属されました。
M所長は高校卒業後、関東の建設会社にて現場管理し、Uターンで入社されました。
私の高校の先輩にあたります。
年齢は28歳で、私より5歳年上です。
40歳くらいの貫禄があります。
見た目のイメージはクレヨンしんちゃんの園長して頂きたいのですが、、、加えて
①チェーンスモーカー
②ジョージアのブラックコーヒーを愛飲
③愛車のSUVを敢えてローダウン
④釣りが趣味
⑤パチンコも趣味
を嗜みます
これらを加味すると下のイメージに修正されます。
実際は、このようなイメージです。そんなM所長の下で現場管理の仕事が開始します。
仕事内容
現場出勤は7時。自宅から約30分ですので、6時半には出かけます。
現場に到着し仮設のゲートを開けます。
まずは掃除です。
現場事務所と休憩室の灰皿、テーブル拭き、床の掃き掃除。
前回の記事でも触れましたが、時は20年前ですので、室内でもタバコが吸えました。
現在は、健康増進の観点から施工現場では指定場所での喫煙となっているケースが多いです。
掃除はまだ続きます。
トイレ掃除です。
当時のトイレは男性使用を基本とした和式大便器が主流でした。
現在は男女別の個室の現場もあります。
私が現在、在籍している会社では、エアコンも付いおります。時代は変わりましたね。
私、仕事がない時は、手持ち無沙汰で掃除ばかりしてました。
どうしても現場のトイレが汚れていることがイヤで兎に角、掃除やトイレットペーパーや不凍液の補充は欠かしませんでした。
掃除後は、朝礼です。
ラジオ体操、所長の挨拶、各職長の作業内容の確認後、「今日も一日ご安全に」などに掛け声をし、各業者との打ち合わせします。
その際に、KYシート(危険予知)を集め掲示板に貼り付ける作業が私の仕事でした。
ここから、各業者が作業に移ります。
実は
これまでの紹介が一般的な朝礼ですが、私の配属の現場は、イレギュラーが度々発生します。
それは、現場代理人のM所長が朝礼に来ないことが度々あるのです涙。
原因は寝坊です、、、
その場合、次席の45歳のSさんが現場を取り仕切るのですが、、、実はSさん一年前までトラックの運転手で経験が浅く、職人さんの質問に、テキトー(適当ではない)に回答します。
勿論現場でミスが発生します。
10時位にM所長が、現場に来ると段取りがめちゃくちゃな為、Sさんが、10歳以上年下のMさんに烈火の如く怒られます。
私も、一緒に怒られます笑。
理不尽の極み。と思いつつ、「これが建築現場か、、、土木作業員で毎日カラダを動かしていた方が楽しかったな」と思いつつ時間が過ぎることを祈ります。
当然現在はそのような理不尽なことは少なくなったと思います。
このような出来事が3日に一度の割合で発生する現場でした。
M所長が朝一に来ることがストレス。
M所長が朝一いないこともストレス。
そんな2006年ごろの朝のお仕事のご紹介でした。
次回は、鉄筋コンクリートの現場管理の仕事と、M所長の生態が起こすさまざまな出来事をnoteします。
大切なことなので、何度も繰り返します!
私の20年以上前の出来事の紹介であり、現在の建設は働き方改革によって労働環境は大きく変わっておりますので、ご安心ください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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