グローバリストがウクライナ戦争を画策した理由
ウクライナの紛争が有機的に生じたものではないことは誰もが知っているが、実際の説明を提供する人はいない。私もそうでしょう。
歴史の研究は、戦争とその余波の記録にすぎないようです。人間の知性と啓蒙の偉大な成果は単なる脚注に過ぎませんが、戦争は私たちの集団の記憶に刻まれるエピソードです。なぜ？なぜなら、戦争は、権力に飢えたエリートたちの手による、気を散らし、支配するための究極のツールだからです。
戦争の大部分は国家主義的な熱狂が自然発生的に噴出したものではなく、綿密に組織された見せ物である。操り人形の主は金融エリートであり、望む結果を達成するために政府をチェスの駒のように操作します。
たとえば、ドイツでの国家社会主義の台頭を考えてみましょう。これは草の根運動ではなく、企業が資金提供した事業でした。スタンダード・オイル、JPモルガン、さらにはIBMなどの米国に本拠を置く企業が重要な役割を果たしました。後者は、企業の共謀のぞっとするような例である、ナチスの絶滅収容所を組織するために使用された照合機械さえ提供しました。
かつてドイツ社会の笑い者だったアドルフ・ヒトラーは、企業投資の波に乗って権力を握った。ケプラー サークルを通じて設立されたケプラー基金は、この邪悪な支援の代表的な例であり、その連絡先は主に米国にありました。
そして、ジョージ・W・ブッシュの祖父であるプレスコット・ブッシュを忘れてはなりません。ニューヨークに本拠を置くユニオン・バンキング・コーポレーションの取締役として、彼は戦争中、第三帝国のために資金洗浄を行った。敵との取引で起訴されたにもかかわらず、彼に対する訴訟は不思議なことに消滅した。ブッシュ家は責任を問われるどころか、アメリカで最も影響力のある政治王朝の一つにまで上り詰めた。
では、ウクライナ危機はグローバリストによって仕組まれた単なる火薬庫なのだろうか？歴史のパターンは確かにそう示唆しています。エリートたちの戦略は古いが効果的だ。双方に資金を提供し、紛争を引き起こし、混乱から利益を得る。これはシニカルなゲームですが、何度もプレイされてきました。そして、私たちがこの現実に目覚めない限り、私たちは彼らの危険なゲームの駒であり続けるでしょう。
ボリシェヴィキ革命を通じたロシアにおける共産主義の台頭は自然発生的な蜂起ではなく、綿密に組織された出来事であった。アントニー・サットン教授が著書『ウォール街とボリシェヴィキ革命』で細心の注意を払って記録しているように、共産主義による乗っ取りのための理想的な条件を作り出したのはグローバリスト資本家たちだった。これらの同じ金融業者がナチスを支援したことも注目に値します。
国家社会主義と共産主義は、20 世紀を定義した 2 つのイデオロギーであり、表裏の関係にありました。それらは両方とも同じエリートグループによって引き起こされた専制的な政府構造でした。これら 2 つの詐欺的なイデオロギーは、現在第二次世界大戦と呼ばれている、仕組まれた紛争で互いに争うことになりました。結果？世界中で推定1億4,000万人の死傷者が発生し、世界政府の前身である国連が最終的に設立されました。
過去 1 世紀以上にわたるすべての主要な国際危機は、世界権力が少数の人々の手にさらに強化されることで終わりました。これは偶然ではありません。
誤った左/右パラダイムの概念を持ち出すと、理解のひらめきが現れることがよくあります。一部の人々は、共和党と民主党の指導部の表面的なレトリックを無視していると見ています。彼らは、外交政策、国内防衛政策、経済政策など、多くの類似点に気づいています。
両党の主要企業の投票記録はほぼ互換性がある。たとえば、ブッシュとバラク・オバマのイデオロギーに大きな違いを見出すのは難しい。あるいはオバマとジョン・マケイン。あるいはオバマとジョー・バイデン。
しかし、一見対立している2つの国家の間で同様の誤ったパラダイムが使用されていると私が示唆すると、理解は薄れてしまいます。第二次世界大戦中、グローバリストの金融業者が米国、英国、ドイツ、ソ連の軍事複合体に同時に資本を注ぎ込んだという事実にもかかわらず、多くの米国人はそのようなことが今日起きているとは信じたくない。
これに応えて、私はウクライナ危機とシリア危機を比較してみます。
ウクライナ vs. シリア
国民の記憶は長続きしないようだ。 2013 年後半、米国は経済的大惨事と第三次世界大戦の崖っぷちに陥っていました。ワシントンではシリアへの「介入」とバシャール・アサド打倒を求める戦争の太鼓が高らかに鳴り響いていた。私たちを瀬戸際から救ってくれたのは、シリア反乱の背後にある暗い動機とオバマ政権の殺意を暴露する独立系メディアの絶え間ない努力でした。
しかし、エリートたちが戦争と気晴らしへの道を一つ失うと、彼らは単に別の道を作り出すだけだ。これを私は「散布銃効果」と呼んでいます。大衆は複数のトリガーポイントと政治的な火薬庫に圧倒され、現実を見失います。
ウクライナ危機は不気味なほどシリア内戦と似ており、意図は同じだと私は信じている。同じ人形使いが糸を引いて不安を煽り、介入を正当化する物語を作り出している。同じグローバリスト大国が、この危機を軍事支出の増加と権力拡大の口実として利用し、自らの利益のために混乱を利用している。
お金
グローバリストセンターからの資金は、少なくとも2004年からウクライナ反政府勢力に浸透してきた。カーネギー財団は、反ロシアの政治家候補ヴィクトル・ユシチェンコと彼を支援する団体に資金を注ぎ込んでいたことが摘発された。
ウクライナ最高裁判所は大規模な不正投票を理由に決選投票を要求し、親西側オレンジ革命の勃興につながった。勝者は他ならぬヴィクトル・ヤヌコビッチを破ってユシチェンコだった。しかし、ヤヌコーヴィチは2010年の選挙で勝ち続けたが、その年の革命によって失脚した。これは健全な民主主義の兆候ではなく、政治的な人形劇です。
以下の革命も NATO と米国の利益から資金を受けていることが判明した。国務省やピエール・オミディヤールのような億万長者、そしてeBayの会長もこれらの革命に資金を提供している人々の中にいる。これらは組織的な反乱ではなく、作られた反乱でした。
そうした資本家からの金銭的支援の多くは、オレンジ革命時にヤヌコーヴィチの右腕であり、米国のネオコンや国務省のお気に入りだったオレ・リバチュクのような人物に注ぎ込まれていた。
国際通貨基金もウクライナ新政権に資金を投じるチャンスに飛びついたが、これは債務不履行を防ぎ、反政府運動がロシアに関心を集中できるようにするための計算された動きだ。
シリアの革命も主に西側の資金と、リビアのベンガジなどの訓練場を通じて移送された武器によって推進された。ベンガジの米国総領事館への攻撃は、CIAによるシリア反政府勢力への武器供与を隠蔽するために計画された可能性がある。これは陰謀論ではなく、十分に文書化された事実です。
この陰謀が主流派に暴露された後、グローバリストが支配する政府は、ごまかしを終わらせるのではなく、シリア反乱軍に公然と資金と武器を供給することを決定した。これは国際法と人命に対するあからさまな無視です。
反乱者たち
豊富な資金と陰湿な影響力を持つエリートたちは、自らの歪んだ目的のために反乱を組織します。変化を求める真の運動はすぐに乗っ取られ、その崇高な意図は腐敗し倒錯します。そして、これらの傀儡師たちの手から反乱が生まれるとき、それは常に最も卑劣で極端な形の熱狂に染まります。
シリアの反乱は、この偽善の明らかな例です。その隊列は、西側世界の宿敵とされるアルカイダに忠誠を誓うまさに男たちで満たされている。しかし、米国とイスラエルの政府は、驚くべき二重基準を示しながら、これらの反政府勢力への支援を続けた。
これらのいわゆる「反政府勢力」が犯した残虐行為は野蛮以外の何ものでもありません。大量処刑、無実の民間人の拷問、さらには人間の臓器を共食いするグロテスクな行為さえも行われています。それにもかかわらず、権力者たちは見て見ぬふりをし、自分たちの利益にかなう限り流血事件が続くことに満足している。
ウクライナでは、最初の革命は自由の戦士を装ったファシスト集団であるスヴォボダ党によって先導された。ヒトラーのナチス政権のやり方で誇らしげに敬礼するオレフ・チャニボクが率いるこの組織は、まさに民主主義と正義の対極を体現している。
彼らはしばらくの間、シリア反政府勢力のイメージを傷つけた同レベルの理不尽な暴力を避けていたかもしれないが、彼らの本性が明らかになるのは時間の問題だった。独立系メディアは、シリアのアルカイダに対して行ったのと同じように、常に警戒し、彼らの残虐行為を暴露した。そしてそれが起こったとき、ロシアは軍事力を行使するのに必要なすべての正当性を手に入れた。
ロシアの役割
数年前、ロシアは巻き起こりつつある嵐の中心にいることに気づきました。シリア紛争は、アサド政権を打倒するという単純な問題とは程遠く、イランとロシアという強力な勢力を巻き込み、より大規模な大火災を引き起こす恐ろしい可能性をはらんでいた。
タルトゥース沿岸に中東唯一の海軍施設があり、シリアとイラン両国との経済的・政治的結びつきが深いロシアは、西側の介入に応じざるを得なかっただろう。主流の説では、オバマの手を離れなかったのはロシアの報復の亡霊だったと思わせるだろうが、真実ははるかに陰湿だ。
舞台裏で真の傀儡者であるグローバリストたちは、プーチン大統領への恐怖によってではなく、彼らの戦争挑発的な計画に対する国民の支持の欠如によって挫折した。戦争が行われるには、国民の支持という一定の基準が満たされなければなりませんが、この場合、国民は操作されることを拒否しました。
しかし、グローバリストは粘り強いものでなければ何でもありません。シリアが望ましい紛争のきっかけを提供できなかったため、彼らはウクライナに注目し、再び東西間の緊張の炎を引き起こした。
クリミアはウクライナ本土とつながっている自治州で、ロシアにとって最も重要な海軍基地がある。西側諸国が支援するウクライナの政権交代に応じて、ロシアはクリミアに軍隊を押し寄せたが、NATOの支援を受けた新ウクライナ政府はこの動きを「侵略」であり戦争行為だと非難している。マケインやリンジー・グラハムといった戦争挑発者のいつもの出演者たちは、プロパガンダ路線を忠実にオウム返しにし、プーチン大統領がオバマ政権を「弱い」と認識した結果としてロシアの行動を描いている。
この作られた危機の真の目的は痛いほど明らかである。それは、完全な戦争ではないにしても、ロシアと米国の間で緊張を高めた状態を作り出すことである。シリアの策略が失敗しても、グローバリストは思いとどまらなかった。彼らは単に焦点をウクライナに移しただけだ。
エネルギー市場
シリア戦線において、米国が主導する軍事行動が起これば、イランは必然的にホルムズ海峡を完全封鎖し、世界の石油輸送の最大30％が危機にさらされただろう。この大胆な行動は容易に世界の怒りを煽り、石油通貨の基準としての米ドルの放棄につながる可能性がありました。
中国もロシアも、その独特の繊細さで、アメリカの介入に対する経済的反撃の可能性をほのめかしたが、公式には詳しく述べなかった。世界の基軸通貨としてのドルの地位は深刻な打撃を受け、その結果は壊滅的と言うほかなかったでしょう。
ウクライナのインブローリオでは、EUの燃料需要の約30％を賄うガスプロムを通じた欧州連合への天然ガス輸入停止のぞっとするような見通しを含め、介入の予兆を示すロシアの明白な脅威に直面していた。
2009年、ウクライナのパイプラインが一時的に閉鎖され、ヨーロッパ全土で連鎖的な供給不足が発生した。主流メディアの一部が描いたバラ色のイメージとは対照的に、EUのエネルギーに対するロシアの影響力は依然として「弱まる」には程遠い。
ロシアはまた、米国国債を破棄すると脅しているが、これは表面的には重要な交渉材料のようには見えないかもしれない。しかし、シリアでの米国の活動に対するロシアの反対と同様に、中国がウクライナでのロシアの取り組みを公然と支持していることを考えると、状況はかなり憂慮すべきものとなる。ロシアによる国債放出の後には必然的に中国による国債放出が起こることになるが、このシナリオは少なくとも2008年から構想されてきた。
私は何年も警告してきたが、グローバリストと中央銀行家たちは「カバーイベント」、つまり世界準備金としてのドルの終焉を画策し、混乱を覆い隠すのに十分なほど壮大な気晴らしやスケープゴートである「カバーイベント」を切実に必要としているのだ。世界的な通貨システムへの道。ウクライナ危機とそれに続く戦争は、この凶悪な計画が実現するさらなる機会を与えた。
真実
シリアとウクライナの間の陰謀の対応と、それぞれの出来事が地域紛争、ドル崩壊、あるいは世界戦争を引き起こす可能性が、綿密に概説されている。しかし、この陰謀は一方的なものなのでしょうか？ロシアでボクシングをして紛争を引き起こすためにグローバリストに操られているのは西側諸国とNATOだけなのだろうか？そして、グローバリストはそのような惨事を引き起こすことで何を得るつもりなのでしょうか？
他のすべての壊滅的な捏造戦争と同様、最終的な目標は、経済的、政治的、社会的権力を強化しながら、主権者のアイデンティティを消去することです。世界的な金融業者が銀行業界を支配し、ほとんどの政治家を所有するだけでは十分ではありません。彼らは大衆の精神を変革しようと努めています。彼らは私たちにグローバルガバナンスを懇願してもらいたいのです。
この同意の捏造は、多くの場合、2 つの統制された政府を互いに戦わせ、その後、悲劇を受けて世界統一を呼びかけることによって達成されます。私たちが単に国民国家の概念を放棄し、単一の世界体の下で改革すれば、すべての戦争は「消滅」するだろうという議論が常に提示されます。
問題は、ロシアのプーチン大統領がこの計画を知っているかどうかだ。彼もその一員なのでしょうか？私たちは冷戦時代に似た、傀儡ロシア対傀儡NATOの繰り返しの舞台を目撃しているのだろうか？
私が知っていることは、プーチン大統領が過去に何度も、 IMFを通じた世界経済の管理と、IMFの特別引き出し権（SDR）を利用した新たな世界通貨の創設を呼びかけてきたことだ。
1990年代後半にロシアを債務不履行から救ったのはIMFからの融資だった。そしてプーチン大統領はクリミアに関してIMFとの協議を呼びかけた。覚えておいてください、これは西ウクライナで反対派に資金提供するために活動しているのと同じIMFです。
本質的に、あなたが国家主権と権力の分権を信じているなら、プーチンはあなたの味方ではない。またしても、グローバリストが紛争の両側に資金を注入しており、悪夢のような事態に変わる可能性があります。
プーチン大統領は、「アメリカ主導」とされるIMFが統合を望んでいるのと同じくらい、世界経済のガバナンスとIMFの下での統合を望んでいる。金融と通貨創造のグローバル ガバナンスは、最終的にはその他すべてのグローバル ガバナンスを意味します。
世界政府への道を開くために、東対西という誤ったパラダイムを通じて戦争が引き起こされているのでしょうか?東西の緊張は、ドルの世界準備金の地位を最終的に破壊するための煙幕として利用されているのだろうか？ウクライナが最後の引き金となるかどうかを言うのは難しい。しかし、証拠は、紛争が発生した場合、そのようなシナリオでどちらが「勝つ」かに関係なく、IMF が優位に立つことを示唆しています。
あなたが一人でチェスのゲームをしていると想像してください。そのゲームの終わりに勝つのは黒と白のどちらですか?答えは、それは問題ではありません。両側をコントロールすれば常に勝利します。
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