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大きなお世話と高齢化社会

先日Xの投稿を見ていましたら、若い人の投稿だと思うのですが「70歳過ぎても働いている人を見て可哀想と思わないのか」というのがありました。

別の投稿では、「本来なら孫に囲まれてのんびりしているはずの人を働かして良いのか」といった投稿もありました。

これって、そこそこ高齢の私から言わせてもらえれば、ただの大きなお世話です。

70歳を過ぎて働いている人が可哀想かと聞かれれば、それは人によりけりですし、働いている人は働きたくて働いているのかもしれず、一律に可哀想と決めつけるのはどうかと思ったのですが、若い人の感覚とはそんなものなんでしょうかねえ。

人口動態的にも、これから先はこうした高齢の労働者がどんどん増える社会にならざるをえません。

特に独り暮らしをしている高齢者は、じっと仕事もせずに家に居ても仕方ないですし、体が動き働ける場所があるなら、どんどん働けば良いと思います。

田舎暮らしの場合は、畑仕事など色々やることがありますが都会の団地やマンションで独り暮らしなどしていたら、自分から出かけていかない限り社会との接点も無くなります。

特に男性は地域社会との繋がりが薄いままに定年退職する事が多いわけですし、自分の居場所を作る意味でも、働く事は良いことだと思います。

私も独り暮らしですので、働ける間は働きたいと考えていますが、職場とは別の居場所も作っておきたいなと常々考えています。

そういった意味でも、趣味を持つ事は良いことだと思いますが、これも急に作れと言われて作れる物でもありませんし、ある程度若い内から何かしら楽しみを見つけて仲間を作っておく事が出来ればそれが一番良いのかもしれません。

「茶飲み友達」という言葉がありますが、お茶でもお酒でも一緒に飲める人が近くに何人かいるだけでも随分違うと思います。

日本がこれから迎える「核家族化の進んだ超高齢社会」というのは、石を投げれば独居老人に当たるといった状況になります。

そんな中でも、幸せに生きていく為にはそれぞれの人がしっかりと経済的にも精神的にも自立出来ていることが前提になると思います。

何かに依存するのでは無く、お互いに助け合って自立して生きていける社会の実現に、これからどんどん増える高齢の労働者が重要な役割を担うことは間違いないと思うのです。

※元記事は「食べごろclub

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