『検体からの脱出』クトゥルフ神話TRPG オリジナルシナリオ

シナリオ概要
現代。クローズドシナリオ。
所要時間は3時間ほど。ロスト有。
ルールブックは6版。
オリジナル要素や、一部個人的な解釈があります。
比較的初心者向け。
能力値や設定等は好みに合わせて変更していただいても大丈夫です。
誤字や脱字、気になる点がありましたらご連絡いただけますと幸いです。

★導入
目を覚ますと見覚えのない天井があった
あなたの意識の覚醒と同時に声がかかる
「よぉ、起きたか」
音の主を探すように目を向けると
1人の少年があなたたちを見ていた。
この状況を理解しようと、直前までの状況を思い返そうとするが、何も思い出せない。
記憶に問いかけても、返ってくるのは無慈悲な頭痛のみだった。
SAN値チェック(0/1)
加えて1d6の体力減少(この減少によって気絶はしない)
※少年については記事の後半に記載

★知らない天井と謎の少年
■知らない部屋
扉が一つだけある狭い部屋。
窓がなく、天井に吊るされた1つの光源のみで照らされていて薄暗い。
認識が進むにつれて、部屋というよりは倉庫のような印象を受ける。
□身の回りの確認
所持していた荷物はスマホを含め全て無くなっている。
着ていた服だけはそのままだが、なかったはずの汚れや損傷が見受けられる。
□目星
ところどころ汚れているが、埃などが積もっている様子は見られない
何度か使用されていることがわかる
□聞き耳
扉の奥から何やら無線のような音が聞こえる
「各班に告ぐ、No.1が逃走。見境なく攻撃をしている模様。数名の死亡者も出ている。全警備員はB1Fに集合。非番のものも見つけ次第確保、難しい場合は射殺も可。繰り返す、、、」
※時間経過で強制聞き耳ロール

■謎の少年
ボロボロの服を着た少年。
黒い髪に茶色い瞳をしている。
身長は150cmほどで、整った顔立ちだ。
□名前を聞く
「俺の名前は、に…新倉ハルトだ」
□ここがどこかを聞く
「俺もよくわからないんだ、気が付いたらお前らとここにいた」
□心理学
悪意や敵意は感じないが、何かを隠しているように感じる。
□目星等
手の甲が赤く汚れている。
また、袖からのぞかせる腕には注射痕のようなものがたくさん見え、青く変色している箇所がある。
※これについて聞いても答えてくれない

★倉庫の外へ
扉を開けて外へ出ると、そこは廊下のようなところだった。
左右にまっすぐ伸びており、その途中に同じ扉がいくつもついている。
そんな時、足元から再び無線機の音がする
「G班、応答せよ!繰り返す、G班応答せよ!」
視線を下げてみると、数人の男性が床に倒れていた。
※探索者数+1人
■倒れている男性たち
意識がない。周りに赤い液体が飛散している。
※これが死体であることを確認した場合、
SAN値チェック(0/1d6)
□医学or知識1/2
この男たちは全て死亡している。
死因は拳による殴打などだろうか。
人の手だけでこの数を殺害することは可能なのだろうか?
※近付いた人物には強制アイデアロール
□目星
全員同じ服装をしている
支給された制服のようなものなのだろうか
胸ポケットにはカードキーと電子タブレット
腰には拳銃がある
※申請があれば以下のものを獲得できる
・カードキー
・電子タブレット
コンピューターに成功でこの建物の地図を獲得
・拳銃
38口径(9mm)リボルバー
ダメージ:1d10
装弾数:5
射程:10m
1ラウンド数:2
初期成功値:20
・制服
変装などができる

★廊下
長い廊下の壁には等間隔に同じ扉がついている
出てすぐ左は行き止まりの壁。右側の最奥には両開きの扉のようなものが見える。
■両開きの扉
鍵がかかっているのか開かない
鍵穴はなく、黒い長方形がドアの左中央にある
※カードキーで解除可能
扉の奥には階段とエレベーター、自動販売機が見える。エレベーターには4階分が表示されている。
下へ続く階段がないことから、この階は最下層のようだ。
エレベーターは下に向かって動いているようだ。
■扉
鍵がかかっているのか開かない
鍵穴はなく、黒い長方形がドアの左中央にある
※カードキーで解除可能
■扉の中
最初に目が覚めた場所と同じようだ。
ところどころが汚れているが、
使われた形跡はある
※なんらかで人の気配を感知、もしくは3つ目の扉を開けた場合のみ、人のいる部屋へアクセスできる。
■人のいる部屋
聞き耳に成功した場合、人の気配を感じ取れる
部屋自体はまったく同じだが、
老人と青年が腕を押さえて倒れている
話しかけても返事はなく、ただただ苦しそうに
「あァ……ガぁ……」と呻いているだけだ
しばらく見ていると、押さえている腕が膨張
鼻や口から血を流し、白目のまま襲いかかってくる
-戦闘開始-
標的:老人、青年(それぞれHPは6)
DEXは8だが、初手は先制のため回避のみ可能
こぶし50 1d3+1d6で攻撃してくる
先制+1R経過すると、どちらも死亡する。
戦闘に勝利すると、どちらも死亡する。
人を殺してしまったことへの
SAN値チェック0/1d3
□目星等
死体の腕には青く変色している部分が多くあった。
また、手帳を見つけることができる。
■手帳
日記のようなものが書かれている。
「気がつくとこの部屋にいた。
どうしてだろうか、思い出せそうで思い出せない。
所持品はほとんど没収されたが、手帳とペンまでは取られていないようだ。
気を狂わせないためにも日記をつけることにする。」
「この部屋にいるのは僕と、おじいさんの2人だけだ。面識は全くないし、おじいさんもどうしてここにいるのかわからないようだ」
「この部屋で目が覚めてから数時間が経った頃、突然扉が開いた。制服を着た男性2人が僕たちを別の部屋へと連れて行き、そこで何かわからない注射を打たれた。」
「何度か男たちが部屋に来ては注射を打たせるが、何を聞いても答えてはもらえない。そして、不思議なことに食事を摂らなくても生きているし、空腹も感じない。身体も以前より動く気がする。もしかして治験なのだろうか」
「ある日、いつものように注射を打っているとパーテーションの向こうから声が聞こえた。
『こいつらもそろそろだろう。もし暴れたらその棚にある鎮静剤を使え。鍵の番号はG5D9だ』なんのことだろうか」
「とつぜん、はげしいいたみにおそわれた。
もじをかくのもつらい。じぶんがじぶんでなくなるようだ」
「あ、い、つ、い、、、い、い」

★上の階へ(B2F)
下の階とほとんど同じ作りになっている。
上へと登る階段はまだ続いているが、透明なドアがあり開かない。
※階段の鍵で解錠可能
両開きの扉を開けると、廊下が続いており、下の階よりも大きい扉が使われている。
それぞれの扉の上には部屋の名称が記されている。
医務室、実験室、詰所A,B、副所長室がある。
■医務室
扉には【只今不在】と書かれている。
入口には鍵がかかっており、カードキーでも開けない。
※医務室の鍵で開けることが可能。
中は白を基調とした部屋になっており、ベッドが3つ並んでいる。部屋の端には棚が多く並んでいる。
□棚を調べる
様々な薬品が並んでいる。
医薬品のほか、硫酸などもある。
薬学の判定に成功すると、回復のための薬が見つかるだろう。
また、黒い箱に入った注射器と、白い箱に入った注射器、それから一つのファイルを見つける。
▲注射器(黒い箱)
「実験体に打ち込むことで、強制的に行動不能にすることができる」と書かれている。
▲注射器(白い箱)
「記憶削除薬」と書かれている。
5回分入っている。
■研究レポートの写し
ファイルの中身
「人体実験を繰り返していくうちに、いくつかのことがわかった。その中でも最も重要なのは、この力を完全にコントロールすることができるという事実だ。」
「適切な薬品を、適切な回数、適切な部位に投与することで、コントロールは実現する。」
「以降は経過報告。No.1は暴走後死亡。投与限界には個人差があるようだ。No.2はその結果を受けて投与を中止。現在は様子を見ている。また、No.1が死亡したことで識別番号をNo.1へ変更。コントロールに成功しているNo.3も同様に識別番号をNo.2に変更。」
□ベッドを調べる
数時間以内に使用された痕跡のあるベッド。
ベッドの下には写真が2枚落ちている
■2枚の写真
どちらも少年の写真である
うち1枚は新倉ハルトと同じ顔だ。
裏側にはNo.2No.1と書かれている。
もう1枚は新倉ハルトと似た顔であるが、別人だとわかる写真だ。
裏側にはNo.3No.2と書かれている。
□新倉ハルトに確認
番号については無言。
似た顔については兄だと話してくれる。
■実験室
鍵はかかっていない。中には誰もいない。
中は白を基調とした部屋になっており、病院の診察室のように机と椅子がある。
パーテーションの向こうには棚がある。
□机と椅子
机の上には大きなモニターとキーボードがある。
モニターを調べると、No.4〜No.20まであるファイルを見つけることができ、開くと写真があったり、何か書かれていたりする。
17〜20の番号には探索者の写真があり、投与回数0とされている。
□棚
注射器や薬品がたくさん並べられている。
薬学の判定に成功すると、世界ではほとんど使われていないようなものばかりだとわかる。
また、ダイヤル錠のついた箱がある。
A-Zと0〜9までの数字とアルファベットが入力できる。G5D9で解錠可能。
中には鎮静剤が入っている
▲鎮静剤
投与すると、暴走を止めることができる。
新倉ハルトに使用可能。
■詰所A
中からは人の声が聞こえる
□聞き耳
失敗→複数人の話し声が聞こえる
成功→以下のことが聞こえる
「実験体が逃げたそうだな」
「ああ、警備を集めて下から虱潰しだそうだ」
「逃げたモルモット探しなんてめんどくせぇ、俺ら非番でよかったなぁ」
「でも見つけたら確保だろ?」
「わざわざこんなところには来ないだろ笑」
「俺らは休ませてもらおうぜ」
□中に入る
※変装していた場合
「ん?どうしたんだ?」
「お前らは非番じゃないよな?」
「俺らにも出ろってことか?」
怪しまれると戦闘開始
うまいこと言いくるめて外に出させることができると、探索ができる。
※そのままの格好の場合
警備員4人との戦闘
拳銃を使ってくる
HP15 DEX10 装甲1
□詰所の警備員
倒した後に漁るor情報抜き出しのRP+信用技能で以下を獲得
▲錆びた金属板
錆が見られる金属の板。
幾何学的な模様があるようにも見える。
何に使うものなのだろうか?
「何かに使えそうだろ?たまたま拾ったんだが、俺にはさっぱりでさ。お前ら暇ならスクラップゴミに出しといてくれよ」
□ 中を調べる
机や椅子が並べられているほか、仮眠用のスペースなのか畳があり、布団が敷かれている。
またロッカーがいくつか並べられている
■ロッカー
一つだけ、中に入っている服装が違うものがある。→医務室の鍵を獲得。
■詰所B
中には誰もいない。
机や椅子が並べられているほか、仮眠用のスペースなのか畳があり、布団が敷かれている。
□中を調べる
どこかに貼ってあった紙切れが落ちている。
「詰所Bから詰所Aに移動」
また、ロッカーに入っていた制服から車の鍵を獲得。
■副所長室
中には副所長がいる。
副所長
HP:10 DEX:8 拳銃
□聞き耳
人の気配を感じる。
何か話しているようだ。
※そのまま入った場合
「なっ、君たちは誰だね!」
という声の後に、緊急ボタンが押される。
少しすると非番だった警備員が4人入ってくる。
※変装して入った場合
「ん?どうしたのだね?」
怪しまれると緊急ボタンが押される。
言いくるめて退出させるか、不意打ちで戦闘に入ることで処理できる。
→階段の鍵を入手可能
□vs警備員
入ってきた警備員との戦闘
□中を調べる
机の上のパソコンがある。
コンピューターに成功することで、届いたメールを確認することができる。
・『黒い箱の注射器について』
非常時に打ち込むための注射器ですが、対象が暴走していた場合、拘束は非常に困難。注意してかかること。普通の人間に対しては何の効果もない。また、投与した場合、副作用として対象が死に至る確率が95%。不用意に使用しないように医務室にて保管。基本的には鎮静剤で対処すること。
・『No.2について』
現在は所長が側に置いている。
彼は薬のコントロールに成功しただけではなく、記憶改竄による洗脳にも成功しているため、所長自らの指名で警護につけている。
とはいえ、いつ暴走するかわからないため、要観察。

★さらに上へ(B1F)
下の階とほとんど同じ作りになっているが、上へと続く階段は見当たらず、廊下へと続く両開きの扉があったところに、所長室と書かれた扉が一つあるのみだ。
■エレベーターで1Fへ
エレベーターを待つ場合、1d6ラウンドの待ち時間が発生。
待ち時間に応じた警備員がエレベーターに乗り込んでいる。(戦闘)
★1F
エレベーターの扉が開くと、エントランスのような景色が見える。
外へと続く透明な扉とその近くにある小部屋のドア。それから、1人の女性がいる。
■白衣の女性
白衣を着た女性。
新倉ハルトの方を向いて話し始める。
「無事に被験体を連れて来れたのね、2番くん。もう1番くんか…とりあえずこっちに」
そう言って小部屋へと案内される。
中は小さいながらも研究室として使われてそうな場所で、電子機器が光を放ったり、様々な実験器具と呼ばれそうな道具が乱雑に置かれている。
□話を聞く
「私はドクター。この研究所で人体実験を行っていた。これは人類の進化のために必要なことだと、そう思っていろんな人たちを犠牲にして進めてきた。だけど、先日被験体の一人…私の息子でもあったNo.1は死んだ。そこで私は初めて自分の愚かさに気付いた。許されないのはわかってる。だからこそ、1番くんと2番くんだけでもここから脱出させてあげたい」
そう言って注射器を2本渡される。
「これは投与した薬品を全て体から抜く薬。この薬自体に目立つ副作用はないし、投与されていた薬の副作用も消すことができる。記憶削除薬の効果もそう。人の記憶を完全に消すなんてことはまだまだできない。だから、洗脳される前の記憶を取り戻せば、安全なはずよ。ただ、成功率は50%だから成功するかわからないけど…」
▲薬品除外薬
投与された薬の効果を消すもの。
1d100の結果が50以下なら成功し、
対象は気絶する。
51以上の場合は失敗となり、対象に30のダメージ。
※硫酸があれば、錆びた金属板を綺麗にできる
その場合、幾何学模様が刻まれた金属板を手に入れることができる。
▲幾何学模様が刻まれた金属板
錆が取れて、その全容が明らかになったもの
相変わらずどんな用途があるのかはわからない
これにドクターが触れることで、ドクターは人智を超えた知識のほんの一部を得る。
薬の調合を始めた彼女はものの数分で新しい注射器を2本用意する。
「できたわ!これなら確実に薬の効果を取り除ける!」

その後は所長とNo.2の場所をドクターに教えられる。

■所長室
鍵はかかっていない。
本棚が並べられた部屋は来客用の椅子や執務用のデスクがある。
□本棚
見慣れない本が数多く存在する。
地球外生命体など、オカルトちっくな文献も数多く見られる。
よく見るとスイッチがある。
※スイッチを押すと本棚が稼働し、秘密の部屋への移動が可能になる。
□デスク
パソコンと引き出しがある。
▲パソコン
コンピューターに成功することで、以下の情報を得られる。
「No.2の洗脳が完了。解除するには記憶を消すしかない。万が一、他組織に奪われても殲滅もしくは自害するようにも教えてある。」
「No.2は素晴らしい。私のコレクションにもようやく真の価値あるものが増えてきた。このまま研究を重ねていけば、いつかは神すらをも私のコレクションに加えられるだろう」
▲引き出し
マスターキーが入っている
■秘密の部屋
本棚が稼働し、現れた扉の先にある部屋
絶滅した動物の剥製などが多く見られる。
中でも、厳重に保管されているものがある。
それは、上半身がだぶついた皮膚で覆われ、魚のような顔をした人型のものであったり、頭があるはずの部分に三角錐状の渦巻きがある甲殻類のような生き物だったりしていた。
それらは作り物とは思えないほどに迫力のある存在だった。
SAN値チェック1/1d6
□部屋への目星
剥製のほか、エレベーターがある
先程まで見ていたものよりは小さいが、装飾などが施されている。
登っていくと、着床音と共に扉が開き、いつぶりかもわからない光があなたたちを歓迎する。
しかし、そんな光を遮る影が2つあった。
■vs所長・No.2
「まさかここまで上がってくるとは。警備の者たちには然るべき処分を言い渡さなければならないな」
「それに、No.2…いや、今はNo.1か。君もせっかくの良いサンプルだったのに残念だ。No.2、彼らを処理しなさい」
所長
HP:12 DEX:10 拳銃
■戦闘開始
勝利条件
所長を気絶もしくは死亡させつつ、No.2を処理する。
★処理の方法
・単純に殴りきる
・黒の注射器を打つ(1d100を振り、5以下なら気絶。それ以外の場合は死亡する。)
・記憶削除薬を3回打つ(こぶし等で判定)
(3回目で気絶し、全ての記憶を失う。
記憶削除剤の話を新倉ハルトにしていた場合、打つたびに悲しそうな表情を浮かべる)

★外へ
外は大きな木々に囲まれた森だった。
建物の周りには車がいくつか並べられており、いつも走っているであろう道がうっすらと見えている。
戦闘を終えて外に出ると、所長が這いながら追ってくる。
「ま、て…わたしの……」
□強制聞き耳
森のざわめきを感じた。
風が木を揺らし、葉を舞い上げる。
何かが迫ってきているような、そんな気配を感じることだろう。
□車での脱出
鍵の合う車を見つけた場合、即座に脱出ができる。
※車を見つけるのが遅かった場合、すぐに脱出しなかった場合、車に乗った後に後ろを振り返った場合はミ=ゴや深きものどもが報復にやってきた場面に遭遇する
SAN値チェック 1/1d6
また、ミ=ゴや深きものどもの数はそれぞれ1d10で判定。
戦闘する場合はルールブックp188、191を参考に。

★描写
新倉ハルトは兄を一緒に連れて行こうとする
拒む場合は戦闘へ

エンディング
エンド1
条件
・所長&No.2に勝利
・ドクターと会い、身体から薬を抜く方法を知る
無事に森を抜け、しばらく走っていると街が見えてきた。どうやら○○県のようだ。皆は自身の生還を喜び、平和な日常に歓迎されていることを自覚する。

エンド2
条件
・所長&No.2に勝利
・体内の薬をそのままにする
無事に森を抜け、しばらく走っていると街が見えてきた。どうやら○○県のようだ。皆は自身の生還を喜び、平和な日常に歓迎されていることを自覚する。その後以下の描写
街の中を風に任せて旅する新聞紙。
それは誰かに拾ってほしそうにも見えた。
ボロボロになってしまったその紙のさらに隅。
誰の目にも止まらないような、誰も知らない集落での事件が書かれていた。
『「〇〇村が動物に襲われた?住民のほとんどが殺害される。
凶器等も見つからず、およそ人間ができる殺害方法ではないことから、腹を空かせた熊などではないか言われている。生き残った住民も気が狂ってしまっているのか、二人の少年としか話していない」』

エンド3
条件
・全滅

◆No.1(新倉ハルト)
No.2からNo.1に変更。
これまで二番と呼ばれていたことから探索者にも二番と名乗りかけるが、咄嗟に偽りの名前を出した。
生まれた時から兄とこの研究施設におり、名前がない。
肉体改造を施されており、普通の人間では不可能な動きを見せる。
ドクターにより脱走の手引きをされた。
兄と共に脱出しようと考えている。
HP:30 DEX:30 STR:50
1ラウンドに3回行動可能(No.2がいる場合は1回のみ)
こぶし(+???) 95% 3d8+1d6
★好感度
行動を共にする中で、探索者に対する気持ちが変化します。
好感度が高いほど協力的になり、低ければ脱出のための道具としか見ないです。
好感度上昇の条件
・人間を殺す
・ハルトとの会話
好感度低下の条件
・ハルトを疑う言動
・ハルトへの攻撃

◆No.2
No.3からNo.2に変更。
研究の末に生まれたモンスター。No.1の兄。
肉体改造及び洗脳を受けており、所長の命令には服従。
HP:30 DEX:30 STR:50
1ラウンドに4回行動可能(新倉ハルトがいる場合は1回のみ)
こぶし(+???) 95% 3d8+1d6

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?