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2023/11/5 FREEDOOMS NAGOYA BLOODYLAND 2023 観戦記

追記 日付が間違ってたので直しました

時間が出来たのでFREEDOMSを観に行ってきました。以下感想です。
※開始時間に間に合わなかったので一部割愛してます


KFC世界ジュニアヘビー級選手権試合:政岡純(c)vs.バラモンシュウ


政岡は今風のレスラーで、その華やかさは一つ一つの所作からも十分伝わってきた。
もちろん彼が王者に相応しくないというつもりはないが、
パラメーターでいえば優等生的な部分が強く、その点は残念だった。
シュウはそのルーツに起因した攻め、展開付けを行っていたが
バラモンの真剣な試合を見慣れていない名古屋のファンにとって
どうしても宙ぶらりんな点の目立つ試合になってしまっていた。
ダムズジュニアのブランド化という点では道半ば。

竹田誠志&伊東優作vs.佐久田俊行&植木嵩行


相変わらず伊東の狂いっぷりは良い。
大日本でも王座挑戦などデスマッチシーンにおいて頭角を現しているが、
その無軌道さは唯一無二で、また蹴りを使えるというのも大きい。
名古屋で似たタイプというと影山も居るが、
伊東の箍の外れ方は世捨て人のそれに近く
非日常との邂逅という面で大きく貢献していた。
その伊東と主に交わったのが植木。
個人的には伊東vs佐久田のラインをもう少し見たかった気もしたが
竹田&伊東組の価値という点では充分に示した試合だった。

GCWウルトラバイオレント選手権試合:山下りな(c)vs.正岡大介


メインがあるので凶器を抑えめにしなければいけない制約の中
場外へのファイアーサンダー・オン・ザ・テーブルなど、
ビッグスポットを配置して差別化を図った試合。
世界のデスマッチファイターと渡り合ってきた山下の大流血で
ぐっと観客を引き込む。
正岡も地元ということで余計な気負いがなく、自然体で良い動きを連発。
限界値ではないが、期待値のライン、形式の難しさを考えると称賛したい。

KFC世界選手権試合:杉浦透(c)vs.葛西純

やはり葛西のアジテーションは超一流。
デスマッチ、ノンデスマッチ問わず観客を引き付ける力、
観客と対話する力で言えば世界一だと思う。
それでいて血を流す、流させるという行為に躊躇いなく飛び込んでいける覚悟。
王者は杉浦だが、場面場面の発火点は葛西がイニシアチブを握ることが多かったように思う。
それほどまでに葛西純というレスラーは稀有な存在である。
そんな極上の挑戦者を前に、名古屋のレスリングシーンで育った杉浦が主人公性を発揮。
徳俵に足が乗っても踏ん張る、留まる。
葛西と対等に闘える選手は一握りだが、
杉浦も幾度の挫折を経てこのステージに上がってきたか…と再認識。
名古屋ビッグマッチという重圧を感じさせない、"想い"のファイト。
デスマッチかくあるべしというような激闘だった。

おわりに

自分はFREEDOMSを常々ナンバーワン・デスマッチ・カンパニーと呼んでいるが、
その呼称に偽りなしの団体であることを実感。
ベストバウトはもちろん杉浦vs葛西

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