WWEの未来を担う!NXTのトッププロスペクト10人

先日書いた「世界を変える30歳以下のインディープロレスラー30人」ですが、
たいへん多くの方に見ていただきました。ありがとうございます。

私としてはインディーも当然ですが、やはりWWEにも注目すべきと考えています。
そこで今回はこのような内容の記事を書くことにしました。
先般もキャメロン・グライムスグレイソン・ウォーラーがRAW,SMACKDOWNデビューしていますからね。
前回と同じく、30歳以下というのが条件です。ではご覧ください。

ウェス・リー(Wes Lee)

年齢:28歳
デビュー:2011年

WWE入団前はデズモンド・エグザビエのリングネームで活動。
ザッカリー・ウェンツ、トレイ・ミゲル、マイロン・リードとラスカルズを結成しImpact Wrestling等で
精力的に試合を行っていた。来日経験もあり、CIMAがその才能を認めたほど。
WWEに入団後はウェンツ改めナッシュ・カーターとMSKという名前で活躍するも、
カーターがプライベートの不祥事で解雇。現在はシングル戦線においてNXTの中心人物となっている。
見る人を虜にする空中技の数々はリコシェやオスプレイ級と称され、特に回転数の多い技を得意とする。

タイラー・ベイト(Tyler Bate)

年齢:26歳
デビュー:2012年

イギリスの若き神童。10代ながらWWE UK王座トーナメントで鮮烈な印象を残し優勝。
既にインディーでは名を上げていたが、その快進撃が全世界のプロレスファンに衝撃を与える。
その後もブリティッシュ・ストロング・スタイルの盟友ピート・ダンとの一戦など、
驚異的なパフォーマンスを見せ続け、瞬く間に人気と地位を確固たるものにしていく。
NXT UK旗揚げ後はイギリスでの活動が主体になるも、マスタッシュ・マウンテンの
相棒トレント・セブンと築き上げたレガシーは不動のもの。
満を持してアメリカ進出を果たし、現在NXTで活動中。極めて高い柔軟性、
また強靭な肉体から繰り出される技は必見。

カーメロ・ヘイズ(Carmelo Hayes)

年齢:29歳
デビュー:2014年

インディー時代はクリスチャン・カサノバのリングネームで活動し、Limitless Wrestling等で王座を獲得する。
とはいえ決して各団体で引っ張りだこという程ではなく、特定のテリトリーでそれなりの活躍ではあったが
WWE入団後、本人の努力と周りのサポートもあり才能が開花。
バネのある、伸びやかな動きでファンを魅了し、一躍スターへの道を歩み始める。
それと共に支持率も急上昇し、いつしかベビーフェイスとして歓迎を受けるようになる。
2023年4月、満を持してNXT王座を獲得し、名実ともNXTの主役となった。
現在のNXTはMeloを中心に回っているといっても過言ではなく、王座戦も粒揃いな内容が多い。

ドラゴン・リー(Dragon Lee)

年齢:28歳
デビュー:2014年

今回取り上げる10人の中では最も日本に縁のある選手だろう。
CMLL時代からカマイタチ(高橋ヒロム)との数え歌や幾多のマッチアップで名を馳せ、
その才能はまさに龍の如し。ルチャドールとして完成度が高く、
尚且つ破天荒なファイトスタイルで見るものの心を捉えて離さない。
NXT登場から約半年だが、ミステリオとのスキットがあったりと、
WWEにおけるヒスパニック系としての期待を背負う選手になることは確実と目される。
そう遠くないうちにRAWやSMACKDOWNで見ることが出来るだろう。

ネイサン・フレイザー(Nathan Frazer)

年齢:25歳
デビュー:2018年

タイラー・ブラック(セス・ロリンズ)が共同オーナーのレスリング・アカデミー出身者。
ファイトスタイルも彼に類似する部分が多く、非常に高水準のパフォーマンスを見せてくれる選手だ。
イギリス出身で、パンデミック下ではNXT UKにいたため日本における知名度はあまり高くないが、
2018年デビューということを踏まえても、伸びしろだらけ、伸びしろしかないレスラーといえる。

※ベン・カーター時代の動画です。


イリヤ・ドラグノフ(Ilja Dragunov)

年齢:29歳
デビュー:2012年

ロシア出身のレスラー。インディー時代はヨーロッパを中心に活動し、
ジョーダン・デブリン(JDマクドナ)やカーラ・ノワール等と鎬を削る。
またドイツwXwでの活躍も記憶に新しいところだ。
NXT UKでは無観客下で極めて秀でたパフォーマンスを見せつけ、絶対王者として君臨。
そんな彼の持ち味だが、プロレスにおける画作り、印象に残す手法、記憶への刻み込み方が
他のプロレスラーと全く違う。正直これは言語化不可能だと思うので動画を見てください。

ライラ・ヴァルキュリア(Lyra Valkyria)

年齢:26歳
デビュー:2015年

彼女もNXT UKの一員だったが、聞き馴染みのない選手だと思われる方もいらっしゃるだろう。
インディー時代は主にヴァルキリー、UK時代はイーファ・ヴァルキリーと、
複数の名前で活躍していたためである。それと共にWWEが青田買いした側面が強いので
WWEのシステムが彼女には合致していたと言える。
しなやかな立ち回りでリングを縦横無尽に駆け回るテクニックの持ち主。

ロクサーヌ・ペレス(Roxanne Perez)

年齢:21歳
デビュー:2016年

ブッカーTの教え子で、彼の主宰するROWなど主にテキサスを中心に活躍していた。
そのためNXTの番組内でもブックとの関係性が示唆されることもあり、絆が感じられる。
攻守にバランスの取れた若き天才。NXTにおいてはシングル王座、タッグ王座の両方を獲得するなど
既に実績も残しており、大会場で全米デビューする日も近いか?

アクシオム(Axiom)

年齢:26歳
デビュー:2012年

NXT登場にあたって現在のギミックを与えられた。以前はAキッドという素顔のスペイン人選手で、
インディー時代にはピート・ダン、ウィル・オスプレイ、ザック・セイバーJr.という
名だたる大物と対戦する機会を与えられ、素晴らしい内容を残しファンを唸らせていた。
打投極全てが一級品で、どんな相手とも面白くしてしまうレスラー。

ティファニー・ストラットン(Tiffany Stratton)

年齢:24歳
デビュー:2021年

今回紹介した選手の中では唯一のWWE PC(パフォーマンス・センター)出身。つまり完全なWWE生え抜きである。
そのためトータルの試合数こそ少ないものの、八頭身、ブロンドの髪という印象的なビジュアルと
PC仕込み、ショーン・マイケルズ始め多くの名レスラーの薫陶を受けた堅実なレスリングが売り。
身体能力も高く、PME(クリストファー・ダニエルズのBMEと同型)がフィニッシャー。
もちろん全員素晴らしい選手だが、可能性という点では最もあるかもしれない。


改めて見るとインディー出身者が多いですね。
ただこれに関してはHHHがNXTを担当していた時期の名残とも言えます。
現状WWE生え抜き、ゼロから育て上げた選手もしっかりと出番をもらっており
いずれ大舞台に出てくる日も近いと思いますよ。
現在NXTブランドではNXT、NXT Level Upの2番組が放送されており(Level Upはネット配信のみ)
観客の前で試合をする機会に関しては適切に与えられていると言ってよいでしょう。
5年後とは言わないまでも、3年後にはシーンは一変しているかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?