2024年4月のプロレス感想

ダーティー・ダンゴvsジョシュ・アレキサンダー(TNA iMPACT #1024 2024/2/24){3/7}

今年もジョシュは外しませんね。
ダンゴの脚攻めに対して最適といえる反応を示し、またリアルタイムで陣形が変わる様を美しく表現する。
例を挙げると、対角線上に走るショルダー・タックルで崩れ落ちた場面でしょうか。
これはジョシュにしかできない超一流の芸当。
とはいえもちろんダンゴも素晴らしかった。肉体的にはやや衰えが見られますが
WWE仕込みの強弱のついたロジカルな脚攻めは見事で
ジョシュを苦しめるに値する内容でした。
終盤は鉄柱越えのコンヒーロをジョシュが放つなど、TVマッチでも手を抜かず最後までやり切った。
ダンゴのTNA入団以来ベスト・ワークにしてキャリア・ベスト。

***1/4

アダム・プリーストvsブレイデン・トゥーン(ACTION 2024/3/29)

初見のトゥーン。
巨体に似合わず飛びまくり、跳ねまくりが身上のレスラーのようですね。
走り込んでのシューティング・スター・プレスまで決める。
そういう意味ではウィリー・マック系レスラーの最新版といった感じ。
そのトゥーンにいささか強引なやり口で主導権を握っていくプリースト。
らしいといえばらしいですが、彼本来の技量を知っているとややぶつ切れ感もある。
終盤はトゥーンもお返しの椅子攻撃など、少しばかりノイズが目立ち
試合に入り込めない側面があった。

***

イチバンvsダスティン・ウォーラーvsサミー・ディアス(BST 2024/3/1)

3ウェイということで、3人が交わりながら目まぐるしく攻防を作っていく形。
その中でもディアスの力強さ、フォームの美しさが目を引きます。
レスラーにおいて、必ずしも練習だけでは体得できないものを彼は身につけていますね。
もちろんインディーで売れっ子のイチバン、ウォーラーも外さない。
3人が水準以上の仕事をすればおのずと試合の熱も高まっていくというものです。
フィニッシュがややもたついたが、十分許容範囲であり
このレベルが普通にインディーに転がっている事実を見ると
プロレス界のレベルは年々上がっているなと感じさせられます。

***1/2

オースティン・ルークvsマルコム・モンロー3世vsバム・サリバンvsトミー・ヴェンデッタ(H2O 2024/3/8)

暫く見ないうちにルークはヒールになった模様。
モンロー&ヴェンデッタが普段タッグチームとして活動している為
タッグマッチでやろうぜ、とけしかけるも包囲網を敷かれるという構図。
このメンツでデスマッチではないのは少々意外ですが、
致命的な欠陥があるわけでもなく、それなりに王座戦としての格式を保っている。
個々を見ていくと光ったのはサリバン。
あまり派手な選手ではないですが、こういう形式だと場を回していくのに堅実な働きをしますね。
初見のモンローはヴェンデッタと共闘したり反目したりと、4ウェイの醍醐味を上乗せしていきます。
もう少し捻った展開があれば好勝負と呼べるレベルに達していたかも。

***1/4

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