2023年8月のプロレス感想

気が向いたら続けます。

ダグ・ウィリアムスvsジョードン・ブレイクス(Purpose 2021/10/8)

流れるようなレスリング。
ブレイクスは初めて見ますが、動作に言語性がありますね。
その行動自体に意味を持たせるというよりは、振り返った時に結果として集約されているのが良い。
自己主張、という点でも適切だし、組まれた理由も理解して臨んでいる。
対するダグもコンディションがいいですね。ベテラン故一つ一つの動きに驚きこそないものの、
理を重視し、業界の先達としてブレイクスを先導する試合運び。
フィニッシュはやや弱いが、ブレイクス勝利というサプライズがかき消す。
ブレイクスがザック戦で名を上げた今、見ることに意義がある試合。

***

イービル・ウノvsミョンジェ・リー(C4 2023/4/28)

ミョンジェが速攻を仕掛ける形。
立ち位置も体格も劣るミョンジェですが、持ち前の打撃を活かしてウノを攻め立てます。
対するウノもキャリアを重ね、落ち着いた試合運びができるように。
重いチョップと老練なダーティ・ワークでミョンジェを苦しめていく。
どうしてもバリエーション、見せ方という部分でミョンジェが物足りない点があり、好勝負とまでは呼べないまでも
リアルな格差を試合の中に落とし込めており、見所は予想以上に作れていた。

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ラレド・キッドvsブラック・タウルス(C1W 2023/5/5)

ミシガン州の新興インディー団体で最上級のルチャドール対決。
とはいえ、シーンごとのつなぎ方がやや甘く、AAAやImpact Wrestlingでの
活躍を見ている身からすると若干物足りなさを感じるのも事実。
もちろんムーブの精度、衝撃度は随一のものがあるが、プレミア感がもう少し欲しかったかも。
悪い内容ではないのでレーティングはこのぐらい。

***1/4

リオvsルーク・ジェイコブス(NORTH 2023/6/24)

NORTHのフランチャイズ・プレイヤーであるリオに対してジェイコブスが不遜な態度。
侮り、嘲る高圧的な攻め。こういう語り口ができるのは成長したなと思いますね。
といっても卑怯な手段を使うわけではなく、リオを試すかの如く真っ向勝負でねじ伏せる。
リオも持ち前の強靭さを活かして、性差を超える反撃を見せていく。
攻め筋にもう少し芯が通ってると尚いいですけどね。ニアフォールの連続で
単純明快に盛り上げ、インタージェンダーマッチとして一つの理想形でした。

***1/2

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