「黙ってろよ」と一蹴する精神性が大事かと思いますよ。

今回からちょくちょくnoteに文章を書いていこうと思うのですが、今まで漫画ばかりアップしていた人間がいきなり昭和軽薄体の小粋なエッセイみたいなのを書き始めたら、読者の方もビックリして雨に濡れた子犬のようにガタガタ震えてしまうと思いますので、自己紹介をさせていただきます。読者と作者は作品で繋がってればいいし、そっちの方が健全だと思うので、正直あんまり自分のことを語りたくないのですが。

漫画をちゃんと描き始めたのは相当遅いです。あまり覚えてないんですが、確か28ぐらいだったと思います。最初に漫画雑誌に投稿して賞を獲ったのが、31でしたかね。ビッグコミックスピリッツの努力賞でした。色んな漫画雑誌に合計50回は投稿していたと思います。「漫画家になる人は投稿3回目以内で賞を獲る」みたいなこと言ってる編集者とかよくいますけど、マジでうるせーです。それ言って何になるんだ。今おもしろい漫画を描いてるやつがエラい。これ以上に信頼できる基準はないです。投稿3回目以内とか知るか、しょーもない。こんなこと得意気に言ってるやつらは顔ひん曲がったブサイクにちがいないので、放っておいた方がいいです。何かに挑戦している最中にこういう文言を放つ輩に出くわした場合、「黙ってろよ」と一蹴する精神性が大事かと思いますよ。特に独自の道を突き進んでる人にとっては。

その努力賞を獲った時に初めて担当がついて、その人に一年くらい鍛えてもらいました。かなりしんどかったですけど、この時の経験は本当に身になっていると思います。自分に染みついてしまっていた悪いクセを矯正してもらったり、世の中に漫画作品を発表することがどういうことなのかとか色々考えるきっかけをもらったりしました。その後、色んな編集者を見ましたけど、この人は超当たりでしたね。漫画愛が強くて、言ってることも的確でブレない。作家側の立場から物事を考えてくれて、物腰も柔らかい。ピンチも強かった。お世話になりました、M田さん!M田さんはその後、週刊少年サンデーに行ってしまったのでもうお会いしていませんが、元気にしてるのかな。またご一緒する機会がありましたら、その時はファイトクラブみたいな殴り合いをしたいと思っています!

で、その後は面倒なので駆け足で紹介すると、スピリッツ奨励賞⇒まんがライフオリジナルでデビュー⇒ヤングアニマル奨励賞⇒ヤングアニマル嵐で『派遣OLローテーション!!』連載⇒『さーちゃんともめこの登校風景』電子書籍発売、みたいな感じです。漫画を描き始めたのは、28の時に「あ、俺、漫画の単行本を出したい」と思ったのがきっかけですが、今はあまりそういう風に考えてないです。本屋に並んでも3ヶ月ぐらいですし。それだったら電子書籍を出して権利をしっかり持っておきたいです。今はそんな感じでTwitterとかnoteなんかで漫画を発表しつつ、年一冊くらいのペースで電子書籍を出していければなーと思っています。自己紹介は以上となります。

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