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ワクチンを打ちたくないなら会社をやめろ ~もうワクチンを打たない選択肢がないニューヨーク市~

こんにちは。UNPLANスタッフのデリスです。

先日、自分の母国であるアメリカのワクチン接種率上昇による会社の変化についてnoteを投稿しましたが、
今回はPart 2ということで9月よりワクチン接種方針が厳しくなるアメリカのニューヨーク市についてさらに詳細な記事を提供します!

私はアメリカ人でいながら実はニューヨーク市に足を運んだことがありません。
西海岸にある地元から東海岸のニューヨークに飛行機で行っても5時間以上かかります。
遠っ。

しかし、前回のnoteで書いた通り、今ニューヨークはアメリカのどこよりも熱いです。
気温ではなくて、コロナウィルスワクチンで熱いです。
今アメリカのワクチン接種強制で盛り上がっている会社は大抵ニューヨークに集まっているとも言えます。

「ワクチンで熱いってどうゆうこと?w」と思ったあなた、
前回私が書いたnoteを読んでいたら、9月13日よりニューヨーク市が室内活動に1回目の接種証明を求めることを思い出すはずです。

他にも、ニューヨーク中心で営業しているジムEquinoxやPUBLIC Hotelもお客さんに厳しいワクチン方針を出し始めることを8月に発表しました。

実は前回の記事を投稿してからニューヨーク市がまたさらに熱い行動をし始めましたよ!
なぜかというと、8月23日(月)にアメリカの食品医薬品局FDAがファイザー製のワクチンを正式に承認しました。

「え!承認されてなかったのにアメリカ人はワクチンをバンバン打っていたの?!」と思う人もいるかもしれませんが、
実はFDAが承認していない商品でもスーパー、薬局で販売ができます。
メーカーが独自に安全検査をしているので、
FDAはどちらかというと、安全確認ができたとされている物に対して「これは本当に間違いなく安全なの!」という再確認の太鼓判を押すイメージです。

それで今回FDAはあのファイザーの安全確認をしたということです。
これは、アメリカがワクチンの安全性を疑っていた人に「もう大丈夫だよ。恐れることはないよ。」と言っていることと一緒です。

ということで、FDAの承認が出た同日にニューヨーク市のデブラシオ市長が早速ニューヨーク市の全公立学校の先生が9月27日までにせめて1回目のワクチン接種が必須という発表をしました。
ニューヨークの学校は元々、義務ではないものの、学校で接種を可能としたり、定期的な告知キャンペーンをしていました。
そして今回の承認をうけて、とうとうワクチンを打たない教師はクビにするという方針を出しました!

これは、本当に大胆ですね。
そろそろワクチン強制に反対する人が動き出すのでは…?
と考えていたら、2日後の8月25日に公立学校の方針に反対するアメリカ人が1000人規模でニューヨーク市役所の前でデモを起こしました。
ニューヨーク市のpolice union(日本語で何というのかな?警察連合?)も、もし警備員にもこのような方針が出されたら訴えると息巻いています。

まあ、そりゃそうですよね。

FDAの承認が出てからニューヨーク市以外にも、全体的にアメリカのワクチン方針が増えています。
現在は企業だけではなく、軍隊も介護施設スタッフもワクチン接種が必須になりました。

こんなに沢山の組織がワクチン強制方針を出していますが、宿泊業はどうでしょう?
ホテルのスタッフは毎日多くのゲストと接しますし、
きっとホテルを運営する大企業もワクチン強制方針を出していると思うでしょう?

出していません。

アメリカの有名なホテル(ヒルトン、ハイアット、インターコンチネンタル等)を調べても、ゲストにもスタッフにもワクチンの方針がない(しかもワクチンを打った人はマスク任意というちょっとゆるい方針)が殆どです。
マリオットならワクチン接種完了したスタッフへのインセンティブなどはありますが、他はワクチン強制ムードが起こる前の方針とはあまり変わりがない様です。

驚いたけど、そこまでは驚きませんでした。
同じ宿泊業で働いている私も、コロナウイルスの影響で受けた打撃は、ホテル業がどの業界よりも厳しいと言いたいぐらい本当に、本当に厳しいと感じています。
ゲストにワクチン強制方針を出してしまうと、コロナ前と比べて3割になった稼働率をさらに半分ぐらいにカットしてしまうことになります。
また、スタッフにワクチン強制方針を出すと、現時点でもスタッフ不足でギリギリで運営しているところを、さらに人数を減らしてしまうことになります。
インターコンチネンタルを持つIHGホテルズ&リゾートのCEOのキース・バー氏も実際にスタッフ不足が理由でワクチン接種インセンティブ、方針を出す予定がないと言いました。
やっぱり誰もそのリスクを取りたくないですね。

とりあえずアメリカ(特にニューヨーク市)は動きが早くて大胆というのがよく分かりました。
来週にはまた◯市の◇社が新たなワクチン方針を出すことが想定できます。
そしてFacebookを開くたびにワクチン賛成と反対の友達が口喧嘩を続けています。
最近実際に見たのは「ワクチンのアンチは今すぐに私と友達をやめてください」とつぶやく高校時代の同級生です。

それに比べて日本はとても静かで平和ですね。
もちろんソフトバンクのようにワクチン方針を出し始めている企業もありますが、
まだニューヨーク市みたいに大胆な方針や反対行動が起こっていませんね。
いいことなのか、悪いことなのか分かりませんが、
とりあえず勉強になりました。サンキュー、アメリカ先生。

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