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L'Arc〜en〜Cielはやっぱりかっこいい

某映画の影響でX JAPANばかり聴いていたのだが、その流れでここ数日はL'Arc〜en〜Cielを朝から晩まで聴いている。
YOSHIKIといえばHYDEでしょ(?)
じゃあL'Arc〜en〜Cielでしょ。

私が最後にL'Arc〜en〜Cielのライブに行ったのは2003年で、最後に買ったアルバムが2005年の『AWAKE』で、もう20年のブランクがあって最近の新しい曲はよく知らない。
でも、この20年も気合いを入れなきゃいけない日は必ず『Shout at the Devil』と『Promised land』を聴いてテンションを上げてきた。
そんな私が、ここ数日改めてL'Arc〜en〜Cielの楽曲に触れて思い出したこと、感じたことを書いてみるので、もし現役バリバリのドエルの方の目に触れるようなことがあれば、どうか温かい目で読んでいただきたい。

中学2年生の時に、友人に勧められて大好きになった。今でいう布教だ。
まんまとハマって休み時間にはよく一緒に音楽雑誌を見ながらきゃあきゃあ大騒ぎしていた。
私はhydeに夢中だったが、友人はyukihiroに夢中だった。
あの頃も思っていたけど、中学生でユッキーの魅力に気がつくとか大人すぎでは??

1998年の『DIVE TO BLUE』を発売した後にハマって、その年の夏に『花葬』『HONEY』『浸食 -lose control-』の3曲同時リリースがあって、世の中的にも盛り上がりまくっていたから、そりゃあもう毎日めちゃくちゃ楽しかった。

初めてライブに行ったのが1999年の「GRAND CROSS TOUR」で、私自身、野外のライブも初めてだった。
明るい時間にライブがスタートして、だんだん薄暗くなって夜になって、そんな時間の経過に合わせて構成されたセトリに感動した。
何より生のラルクの音楽、画面越しではなく、目の前で歌って動いて話すhydeがいる。やばい。

2日間公演の2日目、セトリの最後の方で『Blurry Eyes』を会場中のファンも一緒に大合唱したのだが、私は予習不足で全然ちゃんと歌えなかった。
大切なメジャーデビュー後1作目のシングル曲を、ちゃんと歌えないなんてファンとして恥ずかしくて、それが本当に悔しくて後悔してしばらく引きずった。
そんなほろ苦い思い出でもある。

あの頃はバンドブームだったから、色んなバンドの音楽が溢れていたが、その中で私がラルクを好きになったのにはhydeの書く歌詞の力が大きいと思う。
抽象的で幻想的な歌詞の世界が好きだった。
空想の中の美しい世界、でもどこか危うげで儚さのあるその世界にどっぷり浸かることができるのが心地よかった。
だから、好きな曲は本当にたくさんあるけれど、特に大好きな曲は初期の曲が多いかもしれない。

メンバー全員が作曲できるのがラルクの魅力をさらに強化していると思う。
新しいアルバムを聴きながら、歌詞カードは見ずに、曲調だけでどのメンバーの作曲か予想したりするのが楽しかった。
「えーこれ、てっちゃんなの!?kenちゃんかと思った!!」とか、「これ、hydeっぽい。やっぱりー!」とか。
tetsuya(てかtetsuyaって慣れない)とkenの曲の違いは結構わかりやすい。
ちょうどその間っぽい曲がhydeだと思うんだけど、どうだろう。

今みたいにYouTubeなんてものはなかった時代、MVのフルverは、公式がMV集みたいなものを出してくれなければ、リリースされたタイミングや、時々組まれるアーティスト特集など、CSの音楽番組を録画して捕獲するしかなかった。スペースシャワーTVとか懐かしい。
過去にリリースされた曲をCDで聴くことは出来ても、中学生の私には過去の楽曲のMVを見られる機会はほとんどなかった。
だから、L'Arc〜en〜Cielの公式YouTubeチャンネルにメジャーデビュー曲から全部のMVがアップされているのをみて驚いた。

『flower』以降はカラオケのMV映像でよく見ていたが、それ以前のMVはほとんど初めて見る気がする。最初から順に見ていこうと思い、2曲目の『Blurry Eyes』のMVを見て、あーそうだったんだと思った。
ドラムのsakuraがタバコをふかしながら演奏をしている。
kenのタバコ演出に、かっこいいから以外の理由の可能性を考えたことがなかった。20年経って初めて腑に落ちた。実際のところどうなのかわからないが、なんか妙に納得してしまった。

年末の紅白歌合戦で、思いがけずHYDEが『RustyNail』を歌う姿を見ることになった。
年々紅白歌合戦への興味は薄れているが、歌番組が好きな母親と一緒に見るのがお決まりになっている。
HYDEを見た母が、「この人変わらないね〜」と言った。そうだよね。私はもう何年も前から不老不死の魔女か何かだと思ってるよ。
それにしても、母が私が好きだったhydeをちゃんと認識していたことに驚いた。まぁそりゃそうか。部屋にデカデカと何枚もポスター貼ってれば覚えますよね。

一番好きなアルバムは『True』か『HEART』で迷うが、一番聴いたのは『HEART』だろうか。
『True』一曲目の「Fare Well』から『Caress of Venus』への繋ぎがかっこよくて久しぶりに聴いてもやっぱ好きだなと思う。

Spotifyでアルバムを色々と眺めていたら、来週代々木でライブがあることを知った。
死ぬまでにもう一度、ラルクのライブに行っておきたい、とちょっと思った。
見た目は相変わらず若々しいが、メンバーみんな50代だから(嘘だろ…)あまりのんびりもしていられないなと、何だか急に焦り始めた。

30年近く経っても大好きな曲たちは色褪せないし、相変わらず美しく幻想的な世界が広がっている。
何より、多感な時代を共にしたL'Arc〜en〜Cielの音楽は私の中の深いところに降り積もって、綺麗な結晶みたいにキラキラと輝いている。
私を形成する一部にL'Arc〜en〜Cielの音楽があって良かった。
あの日、布教してくれた友達に深く感謝したい。

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