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【日記】ラッキーでもなければアンラッキーでもない

火曜、出社。朝にバナナ味の豆乳、昼にノーマル豆乳。DMを開いたら旅行に行く本指が新幹線のチケットを往復とってくれていた。家賃の保証料を振り込んで、紛失してしばらく放置していたUQポケットWiFiの解約手続きをした。電話口の女性が優しくて助かった。休憩に入り、かねてから狙っていたPUMA × プレステのコラボシューズを注文。カードを極力遣いたくないので、代引で支払えるのはありがたい。コンビニ払いでちゃんと払えた試しがないし。けど急な代引きは払えない(CV:ゆっきゅん)。

夜、退勤して渋谷へ。DIVEでペリカンエンドウの弾き語りを観るか、ラママで幽体とMomを観るか悩んで、ラママのイベントが山二つのキャンセルを受けて開演時間が遅くなることを知り、余裕を持って行けるので後者にした。ラママの会場前に着くとおそらく自分より若い世代の男女がぽつぽつと開場待ちをしていて、そういえば十代無料なんだっけと納得した。制服姿のカップルやお母さんと思しき人に見送られて入る女の子もいて、ペリカンファンクラブに出会った当時のことを思い出して、あてられたような気になって少し胸が痛んだ。当時はまだ16歳で、「Karasuzoku」の〈急いで すべてが間に合わない こんなはずじゃなかった〉という歌詞に手を引かれながら足繁く通い詰めた。右も左もわからない郊外の女子高生で、渋谷のライブハウスに行くのも物理的な距離があり一苦労だったけど、もがきながら救いを求める日々の美しさを知ることができて、彼らに出会ってからは毎日が楽しかった。

フロアに入ってすぐ、シャンディガフを注文した。やはり十代が大半なのか、皆ラママ限定メニューのソフトドリンク+フロートを頼んでいる。大人は後方でビール。自分もそちら側にいったんだなと実感した。

Momからライブは始まって、アコースティックソロでのライブは初めてだったので新鮮に感じた。年末にインタビューをさせてもらっていて、彼の無垢でありながら視座の高さをかねているところは人として心底リスペクトしているし、同い年として、十代ばかりのフロアに彼が立ってくれていることがどこか安心感があり、心強かった。

本当の気持ちは一握り
タバコやお酒じゃ引き出せないな
みんなラッキーでもなければアンラッキーでもない
広がる話もありゃしない

「タクシードライバー」

転換を挟んで観た幽体。こちらも自分のメディアで開催したイベントに呼ばせてもらった経緯があって、奇しくもこの日は自分が今まで成し遂げてきたことの答え合わせ、みたいなライブになっていた。春の終わりに心地よい風が吹くような男女ツインボーカルとGt. 吉居の緩急をしっかりとつけたギターの音色が合わさり、また途中Vo. payaがふいに落としてしまったマイクをあえて拾わずに肉声だけで歌いつづける場面もあって(過保護なマネージャーさんが心配して慌てながらステージ上手前まで駆け寄っていたけど)、「今、この瞬間」を切り取って映すグループだなと改めて感じ入るなどした。

終演後はそれぞれが物販に立っていたので、Momのブースにかけよって、ステッカーを買うがてらに「お久しぶりです、昨年のインタビューの…」と挨拶をした。「言わなきゃわからないですよ!笑」と驚かれたけど、だから今こうしてお声がけしているのでは…?笑、と思った。ただ、本当に純粋にリスナーとして好きなので、ステッカーの裏に何か描きましょうか?とMom本人に聞かれて、ぜひっお願いしますっと前のめりになりながらにやけてしまった。来月のワンマンも行くつもりでいる。帰りは京王線に乗り、帰宅してサラダチキンなどを食べてから0時頃に寝た。

水曜、出社。明日から有給消化とGWで長い連休に入るので、やるべきことが山積していたが、なんだか眠くて終日力が入らなかった。最低限のタスクを書き出し、同僚に引き継ぎをして、定時すぎに退勤。そのまま副業先へ出向く。暇かと思ったが、退勤間際になって問い合わせが入り、コース時間的に終電をのがしてしまうので断ろうか悩んでいたら、スタッフから「ドライバーの車で送りますよ」と言われたのでじゃあ行きますと答えた。家と店との距離が結構離れているので、電車よりも車で送ってもらった方がこちらとしては全然ありがたい。

指定されたドーミーインに出向く。ビジホやドーミーインの深夜客であまり良い思いをしたことがないのでかなり不安がっていたら、エントランスで年の近そうな清潔感のある男の子が迎えてくれ、内心アタリ!と歓喜した。聞けば年上で、28歳らしい。出張先の韓国から一時的に東京に戻ってきていると言っていた。海外出張が多いらしく、自分のワーホリの話もしたし、正直今まで出会った客の中で一番中身も容姿も好みだったのだけど、また三日後には韓国に戻ると言っていて、多分もう会うことはないだろうと悟った。

事務所に戻って精算し、約束通りドライバーの運転で自宅の最寄駅まで送ってもらう。高速を走る車の中で、配信されたばかりのIvy to Fraudulent Game『行間にて』再録版を聴いた。何度も繰り返し、これがフィジカルであれば文字通りに擦り減らすほど、すがるように聴いた。本当に嬉しかった。十代の自分と、今年27歳になる自分が、ぴったり影を重ねられる瞬間に立ち会えていることが。

ビタミンが足りないとか
テレビがつまらないとか
それくらいのことだけで
悩んでいられたらいいのにな

「水泡」

「水泡」のこのフレーズを、出会ったときからずっと生きる上でのマインドの軸にしていて、久々に再録の形で聴いてみて、今も全く同じことを思っているのだなと自分自身実感した。傍観していたいし、さまざまな物事に対してあまりのめり込んで深く考えたくない。自分の人生の主役は自分でありながら、どこか第三者的な立ち位置でいたい、よりイージーでありたいという欲求を大人になった今でも捨てられずにいる。散々色々な経験をしてもう十分理解しているはずなのに、性懲りもなく。1時すぎに帰り、サラダチキンとほたてバーを食べ、3時前に寝た。

木曜、今日から連休。12連休ぐらいだった気がする。しかし、半分以上は副業先にいるのと、本職の編集業のタスクが溜まりに溜まっているので、あまり実感はわかない。昨日も寝る間際にLINEでクライアントから連絡が来ていたし。朝起きて、昼に副業先へ。今日は掛け持ちの2店舗をはしごする日で、夕方まで店Aに行き、そこから深夜まで店Bに。連休初日にどうしてこんな長時間労働を?と疑問に思ったが、今後はこれをベースにするつもりなので慣れておかなければいけない。

店Aでは昼すぎに新規の客が来た。小太りで最初こそ無口だったが時間が経つにつれて表情豊かになり、良い子だねと褒めてくれた。店Bに向かう途中に抹茶もなかアイスをかじって、一週間前から予約をしてくれていた新規の客を受けた。どちらも可も不可もない感じの「お客」という印象だった、いや、それはこちらに耐性がついているから凡庸に感じるだけかもしれない。終電前に帰宅して、ごぼうサラダ、ほたてバー、サラダチキンをたべた。遅い時間だったが、お腹がしっかりすいていたのでせめてものカロリー補給。3時頃に寝た。

金曜、昼に店Aへ行くが、ほとんど閑古鳥が鳴いていて同時間帯に出勤している嬢6人ともがほぼ待機の状態になっていた。夕方に女性スタッフから謝られるとともに、パネルの撮り直しを提案され、ぜひともお願いしますと了承した。正直今のパネルはプロのカメラマンのものではない(スタッフ撮影)のため全然盛れておらず、他の嬢と並べると埋まる印象があるので、できれば早く差し替えたかった。スタッフがスタジオ撮影の日程を調整してくれて、群馬旅行の翌日の出勤の際にスタジオへ出向くこととなった。

一度会社に寄って、コラボビールを計5本持ち出し、吉祥寺のビアバーへ納品に行った。付き合っていた子のバイト先だが、今日はシフトに入っておらず、気さくなオーナーが対応してくれた。〇〇がいないときでもまた飲みに来てよ、と言われ、はははと笑ってごまかした。気まずい関係になったつもりは(自分は)ないんですけどね。店を後にしたら、Aちゃんが「今日コーヒー屋行く?」と連絡してくれたので、もちろん行くよと返して、合流することに。

沢山歩き、湿気と暑さにやられたあとのビールは格別においしい。ひみつビールのゴールデンエールは全く癖がなく、今日みたいな日にぴったりのドリンカブルな口あたりだった。ケンさんが農園から送られてくる野菜の中で、使わない安納芋をチーズケーキとしてメニュー化しており、試食をしたAちゃんいわく「自然な甘さで意外とビールに合う!」らしかった。Aちゃんを交えながら、ケンさんと停滞イコールあらゆる選択肢をもてなくなること、について語り合って共感した。常連のミヤザキさんが来ていたので、来週群馬行くんです〜と行ったら、アジアンテイスト寄りのあやしげな焼肉屋を教えてくれた。青い照明が肉の赤色にさして全然おいしそうには見えなかったが、いわく美味しいらしい。行かないけど。

22時前になり、Aちゃんより先に店を出た。次に会うのは奥多摩バテレの新醸造所ツアー。お互い西多摩の生まれなので、一緒に行けるのはかなり楽しみ。夜、冷凍してあったベーグルを食べようとしたら思い違いでストックがなく、しかし買いに出るのはめんどうで、あまり乗り気じゃなかったが別のコンビニのパンを解凍して食べた。お腹がすいていたはずだったので調子に乗って野菜をいつもの倍量炒めて食べたら、途中で満腹が来て、しかし残すのは憚られるのでアルコールの力を借りてすべて平らげた。1時すぎにベッドの中でXに退職を公表するポストをしたら、思いの外どんどんいいねがついて、最近減少傾向だったフォロワーが新たに8人増えた。退職報告をネットに流すとフォロワーが増えるという知見を得て、1時半頃に寝た。

土曜、昼前に起きて、お腹痛くてやばいかもと思いながらぎりぎりで副業先へ行く。疲れていたし、予約ないままで良かったのだが、昼すぎに指名予約が入ってしまい、自分のお腹と客のコース時間のファイトが始まってしまった。終盤、あまりにきりきりと痛むので、普段全くしないのだけけど、致し方ない…と思って10分だけ時短して帰らせた。申し訳ないと思っているが、客も客でなかなか気持ち悪いロリコンプラ発言を繰り返していたので、トントンということにしてほしい。

退勤後にコーヒー屋へ。営業日の週末は隙あらば行ってしまうが、本当に「マインドセット」としてこの場所に来ることが重要だと思うし、ケンさんんにも、土曜番のイワサキさんにも、どちらにも会いたいと本意で思って会いに行っている。店のファン、とは人も含めて、なのだと思う。イワサキさんに客と旅行することを話したら、頑張って笑、と返されたので、頑張りますわ〜と答えた。20時すぎに店を出て、自炊する気力がなかったので揚げ物屋のさぼてんで値引きのフライをいくつか買って帰宅し、食べながらNetflix「私の可愛いトナカイちゃん」を少し観て、0時頃寝た。