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「結果的に使わなかった家電/家具」を買ったのは、お金の無駄だったのか?

羽毛布団を買って、しばらく使ってみたのだが、自分には合わないことが判明した。
そこで処分することにしたのだが、それを親に言ったら、「なんでそんな無駄遣いをしたんだ?」と非難された。
しかし、私に言わせれば、これは「自分には羽毛布団は合わない」という知見を得るための必要経費だ。
私としては、無駄どころか、大いに有意義な支出だったと満足しているので、まったく話が噛み合わない。

私の親の主張は、「ハズレ馬券を買うなんて、無駄遣いだ。アタリ馬券だけを買え」と言っているのと同じだ。

実際には、ハズレかアタリかなんて、買ってみないとわからない。

これは、勉強でも仕事でもビジネスでも、全部同じだ。結果的に役に立たなかった勉強、無駄になった作業、失敗に終わったプロジェクトは、ハズレ馬券なのだ。

競馬は期待値70~80%のギャンブルなので、やらない方が得だが、羽根布団、洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機、高級包丁、各種家電などを試しに買ってみることは、適切にやれば、期待値が200%にも300%にもなるギャンブルなので、絶対にやった方が得だと考えている。
実際、1本1万円した「切った野菜がくっつかない包丁」は、私としては3万円出しても買う価値がある品であることが判明した。一台20万円した「穴無し槽」の洗濯乾燥機も30万円出しても買う価値があったし、12万円の500L冷凍冷蔵庫は50万円出しても買う価値があったし、1.8万円のVORNADOの大型静音サーキュレーターも6万円出しても買う価値があったし、5万円の西川のムアツふとんは20万円出しても買う価値があった。
人生のアタリ馬券を買うには、「自分に合うかどうかわからないもの」をたくさん試してみる必要がある。
買わずに試せるものはそうするが、買ってしばらく使ってみないとわからないものもたくさんある。
だから、ハズレ馬券を買うことを避けようとすると、大変貧しい人生を送ることになるのだ。

結局の所、重要なのは、結果的に当たったか外れたかではない。期待値が100%を上回る投資をしたか、下回る投資をしたかだ。期待値が100%を上回る買い物・勉強・作業・プロジェクトならやるべきだし、下回るならやるべきではない。

判断の基準も、結果の評価も、期待値でやったほうが、ずっと豊かな人生を送れるのだ。


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