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私は性の授業が嫌いだった

私は学校の性教育が嫌いだった

そもそも私が性についてはじめて
教えて貰ったのは学校でなく母親。

初めて生理が来た時に

生理が来たということは妊娠ができるように
なったことと同じだよ、だから自分の身体は大切に、自分で守らないといけないよ

と教わったのがはじまりだ。

その時は何が何だかわからなかったけれど
なんとなく、そういう話は
恥ずかしがらずに大切な相手には
伝えてもいいんだと漠然と感じた。

①とにかく恥ずかしかった高校の性教育

しかし、性についてのイメージが
最悪の方向に向いたのは高校の授業の時

私の学校では性教育は保険体育の授業で
やることとなっていた。
高校では性についてどんな風に学ぶんだろう
と思い、少し興味があった。

しかし、受けてみると最悪であり、
それはまさに【セクハラ
という言葉が該当する性教育だった。

その体育の男性教諭は「sex」という
言葉を乱用していたのだ。

確かに性教育において【sex】というワードは
とても重要だ。
しかし、そこに着目しすぎていた。
そこ関係ないだろ
というところでも【sex】は出てくる。

私にはその単語を言いたいだけで
その単語を言って生徒がどのような反応を
するのかを見ているような気がした。

恥ずかしかった。
苦痛だった。
気持ち悪かった。

そこから私は性の授業が嫌いになった。
もうそんな授業受けたくないと思った。

②2人の大学の先生との出会い

そんな嫌いだった性の授業、
なぜそうやって思っていた私が
性教育の道を目指しているのか。
それは2人の大学の先生との出会いである。

1人目助産師の先生との出会い。

私はこの間紹介した通り、
看護大学に通っている。
看護について沢山学ぶうちの1つに
母性看護学】という授業がある。
簡単に言うと女性についての勉強。

その授業は助産師の先生が担当していた。
私は先程も言ったように
性=嫌なもの」というイメージ
があったのでなんとなく受けるのやだな
と感じていた。

しかし、そんなイメージはすぐに吹き飛んだ。

その先生は
女性の身体のこと・妊娠のメカニズム
など詳しくより深く説明してくれた。

「妊娠ってすごいでしょ?
おもしろいでしょ?
あなたたちが今いるのはすごく奇跡なんだよ」

という言葉が今でも深く心に残っている。

また別の「性と生殖の科学」という授業では
避妊・性暴力・性感染症など
より詳しく学んだ。

避妊してくれない彼氏なんて
そんなのあなたを大切にしてくれる人なんかじゃないよ
」という言葉。

そんなこと誰も今まで教えてくれなかった。

これらの授業を受けて
あぁ、性教育の授業って本当は
こんなことを教えないといけないんだ
本当は命について学ぶ授業なんだと感じた。

そしてもう1人の先生
この先生は男性の先生
もうこの先生にはずっとゼミでお世話になっている。

3年生の時に卒論の内容を決める時に
私は性教育についてやろう!
と決めていた。

しかし高校の先生が男性の先生で
すごく威圧的な性教育を受けていたため
やっぱり性について話すのは
少しだけ抵抗があった。

でも勇気を振り絞って
自分のやりたい研究について
その先生に話してみた。

すると、思わぬ反応が返ってきた。

すごいじゃん、すごく面白いね
絶対やろう!

と。

すごくその言葉に救われた。
何より自分の考えを受け入れてくれたこと
1番嬉しかった。

その後も先生は色んな話を聞いてくれた。
先行研究の研究データを見せれば
「なんでこうなったのかな」
「なんでこう思ったんだろう」
と一緒に考えてくれた。

その先生は私がこういった性についての活動をしていることも知ってて応援してくれてるし
将来性教育者の道に興味もあることを
知っている。

先生がどう思ってるかは分からないけれど
私にとっても先生に感謝している。

③これからの私

この先生たちの出会いがあったから
私はこうやって性教育の道に進んでると言っても過言ではない。
私は周りに恵まれていた。
だから大学に入ってからだけれど
性の知識についてしっかり学べた。

しかし、他の人はどうだろう。

親からも学校からも性についてちゃんと
学んだことのない人にとっては
もしかしたら私が高校生の時に考えていたように

「性教育=恥ずかしい」
「性教育=嫌」

と思ってるかもしれない。
そしてなにも知らないまま
大人になっていくのだ。

だから私は子供から大人まで
正しい性の知識を学べる場をつくりたい。
そして

今まで性を知ることは恥ずかしいことというイメージをとっぱらって

性教育って命の大切さを学ぶ場所なんだ!
恥ずかしいことじゃないんだ!

と思ってもらえるような私になる。

④私の新たなる挑戦

これからの私は色んなことに挑戦したいと
思っている。

学生のうちはSNSで
性について考えるライブ配信
今度考えているのは
【看護学生が性教育やってみた】企画 
上手く出来ないかもしれないけれど。

大学の研究も真剣に取り組みたい。
今まで分からなかったことを明らかにする
このわくわく感がステキ。

あとは社会に出たら
性教育認定講師思春期保健相談士
資格もとってみたいし
性教育の講演もやってみたい。
大学院にいって性教育の研究
もっともっと詳しくやりたいなぁ。

そして何より大切にしたいのが先程もちらっと
言った通り性を学べる環境作り

性についての発信は子供はもちろん
私が性の授業を嫌いになった原因の
教員、性被害者と直接関わる警察官
家庭内性教育で悩んでいる保護者の方
など大人を対象にした性を学べる場作りも
積極的にやっていきたいなと考えている。

この他にも、
やりたいことがまだまだ沢山ある。

この間友達に
「本当に看護師になるの?」って聞かれた。

そゃなりますよ、小さい時からの夢だから。
だけど人生100年、
看護師1本の道もいいけれど
やりたいことやりたいじゃない。

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